食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

終猟、そして立て撃ち

猟期最後の一日、ちょっとお祭り的な感じで去り行く猟期を惜しむようにハンター達が集う終猟日。
2014.03.18立て撃ち4

「今日で終わりだね~」
「今年も色々あったけど、あっという間の4ヶ月半だったね」
という会話が飛び交います。


例年この時期には獲物の影が薄くなり、競る場所を決めるのにも一苦労するのですが、今年も例外ではありません。

「大体獲り過ぎなんだよね~」
なんて言いながらも、捻り出すように獲物の痕跡を見つけてくる先輩ハンターの皆さん。
今日でまた暫く狩猟が出来なくなるかと思うと本気モード全開です(笑)。

今日の待ち場はこんな感じ。
2014.03.18終猟・立て撃ち

大きな山へ繋がる最終防衛ラインの一つで、竹藪の中から走り出てくるイノシシを瞬時に見分け撃ち取らなければいけないちょっと難しい場所。


勢子役が猟犬を放つと、見切りの時に見立てた通り複数の親子イノシシの群れが出ます。

何度かの銃声。
何頭もの獲物が出ているようですが、しかし「倒した」という連絡は来ません。


「猟期も終わりだからイノシシも追われ慣れ、知恵がついて上手く勢子も猟犬も待ち(狙撃手)もかわしながら逃げているな。
しかし絶対に大山へと逃げ込もうと突破口を探しているはず…。必ずこの近くを通るからチャンスはある」

などと思っていたら、隣の待ち場からドカドカドカッ!と3連射の銃声!

「半矢で突破された!小さな獲物だけど犬が3頭追っている」
先輩ハンターからの報告。

半矢の獲物を追って動くことを連絡し、犬が向かった方向へと急ぎます。
その方向は競ったことは無いけれど、見切りのために度々歩いた場所でした。

何度も葛の蔓で足を取られそうになりながら現場に着くと、細い女竹がびっしりと生えた藪の中にトンネル状の獣道。
その中で猟犬とイノシシが交戦する激しい鳴き声。

以前似たような状況でトンネルの中を這い進んだことがありましたが、勢子役の方と話をした時にその行為が如何に危険なものかを教えていただきました。

「オレも同じような状況になったことがある。オレは銃を持って這い進んだ。
そうしたらイノシシが突進して来て捲られそうになった。
手を伸ばせばイノシシに触れるような距離で相手が引き返してくれたけどな。
とても銃を撃つ暇なんてない。

その時に初めて自分の頚動脈がイノシシの牙に晒されている事に気付いたんだ。
本当にゾッとしてすぐに引き返した」


今回も以前トンネルを這い進んだ時や先輩ハンターから聞いたものと全く同じ状況。
「どうする!? 逃げたのは小さいイノシシという連絡だったけど、途中で大きなイノシシと入れ替わっていることも充分考えられる…。
だけど迷っている暇はない」

銃を片手に持ち、片手と体で竹藪を押し広げるようにしながら犬の鳴き声方向へ突入。
中腰で藪漕ぎをしながら進むと遠ざかる犬の声。

「くそっ!あと少しだったけれどイノシシに気付かれた!!」
藪から抜け出し再度犬の声を追跡。


今度は雑木の藪の中。
3匹の猟犬が同じ方向に向かって吠え立てています。

「犬が藪の中でイノシシを立てている(鳴き止めている)時は犬の吠えている方向にイノシシがいる」
勢子役の言葉を思い出します。

忍び足で駆け寄ると、人間の援軍に気付いてパッと飛び退く猟犬たち。
藪の中にイノシシの姿。

発砲!!

勝負あった!
2014.03.18立て撃ち2

20kg切れるくらいの小イノシシ。
2014.03.18立て撃ち3


「小さいイノシシだけどなんとか倒しました。犬も無事です」
緊張感から解放され一安心。


「おう!お前も腕を上げたな、頼りになるようになった」
先輩ハンターからのお褒めの言葉。


倒したのは小さなイノシシだったけれど、自分の足で山を歩き、先輩ハンターの皆さんからたくさんの事を教えていただき、色々な経験を積んだおかげで獲れた一頭でした。

いつもは「撃たせてもらっている」に過ぎない獲物ですが、今回は少しだけ自分の進歩を実感できたかな。
様々なことで壁に当っていることが否めない5年目の猟期でしたが、最終日にしてそんな体験が出来て本当に嬉しかったです。


皆さんありがとうございます!また来年!!




などと有終の美で締め括ろうと思っていたら、解体作業後の道具を洗っている最中にスマホを用水路に落として水没させてしまいました(涙)。
トホホ。


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コメント
No title
お疲れ様でした。最後の日も思い出に残るいい日になったようですね。失敗も成功も本当に心に深く残るのが狩猟かもしれないと思うようになりました。安全に終われてよかったです。また来期、ですね。
でも、本当にこれで終わりですか?(笑)
2014/03/20(木) 06:15 | URL | ニライパパ #MYO5saVc[ 編集]
No title
あはは。スマホを水没させているようではまだまだビギナーじゃね。ベテランになると水没は、許可証やら銃やら自分やらと、とにかくなんでも水没じゃからの~(笑)
2014/03/20(木) 08:02 | URL | しぇふ #-[ 編集]
No title
お疲れ様でした。
無事で何よりです。
スマートフォンの水没が無ければ無事故でしたね。(笑)
2014/03/20(木) 13:40 | URL | Blue(♂) #zlAQJbYM[ 編集]
No title
無事故の豊猟おめでとうございます
ワタクシの所は2月15に終わっちゃったので、その後、呆けているばかりで、身体の調子がわるくなってきちゃったです(^^ゞ
以前携帯を川に落として水没・・・・・
新しい携帯を購入し、今度は落とさないように首から下げる紐を付けて・・・・・
山の川で水を飲もうと前にかがみこみ、川から水を飲んでいると・・・・なんと、交換したその日のうちに、首からぶら下げた携帯が川の中にあるではありませんか・・・・
こういうのを 踏んだり蹴ったり と言う訳ですな
その後防水の携帯に交換しましたが、未だ水没はない訳で・・・・・
まずは、ご無事に猟期を終えられて目出度しめでたしですよ(*^_^*)
2014/03/20(木) 18:36 | URL | kuma仙人 #A1vz8dvw[ 編集]
No title
猟期も終わりましたね~
やっぱり、無事故が一番ですね♪
私としては、今期が初でしたが、無事故と何とか鹿を仕留める事ができたので、
大変満足できました~

携帯電話は・・・私も何度か落とした事があるので、
腰のケースに入れ、なおかつ落下防止のスパイラルコードもつけました。
雰囲気は、警察官の拳銃みたいな感じですね。
コードが伸びるので、そのまま通話もできるので愛用してます。
2014/03/20(木) 21:54 | URL | EYW #6GgKOieI[ 編集]
No title
お疲れ様でした
スマホは防水にしましょう♪

ちゃんと落ちがあってよかった(笑)
2014/03/20(木) 22:15 | URL | やんま #-[ 編集]
ニライパパさま
ありがとうございます。今年の猟期も無事に終わることが出来ました。
燃え尽きて灰になっています(笑)。

まだまだネタはあるのですが、機会があったらぼちぼちアップしたいと思います。

また来期!と言いたいところですが、釣りも潜りも有害鳥獣捕獲もあるし…(笑)。
体が4つくらい欲しいです♪
2014/03/23(日) 09:09 | URL | じゃん #-[ 編集]
しぇふさま
やっぱり銃を水没させるくらいじゃないとダメですよね~(笑)。
早くその域まで達してみたいものです。
2014/03/23(日) 09:12 | URL | じゃん #-[ 編集]
Blue(♂)さん
ありがとうございます。
まあ事故もケガもなかったし、スマホくらいで済んで良かったです♪

でもそれからスマホの調子が悪いんですよね…(涙)。
2014/03/23(日) 09:21 | URL | じゃん #-[ 編集]
kuma仙人さん
はい、ありがとうございます。
私も同じく呆けております(笑)。
「燃え尽きたぜ…、真っ白によ…」
って感じです。

実はこのスマホは防水スマホだったのですが、使用して結構な年月がたっているのでパッキンがいかれていたようです。
浸水してしまいました(涙)。
2014/03/23(日) 09:25 | URL | じゃん #-[ 編集]
EYWさん
はい、無事に猟期を終えることが出来ました。ありがとうございます。
EYWさんも鹿ゲットおめでとうございます♪

私は山に行くときは釣り用のピンリールで繋いでおくのですが、終わって解体した後だったので油断しました。
最後まで気を抜いちゃダメですね。。。
2014/03/23(日) 09:33 | URL | じゃん #-[ 編集]
やんまさん
ええ、我ながら毎度の自分のバカさ加減に嫌気がさします(笑)。
「笑える狩猟ブログ」というジャンルで頑張ります!

2014/03/23(日) 09:36 | URL | じゃん #-[ 編集]
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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
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