今日も懲りずに山へと出発!
しかし今回競る場所は初めて競る場所。
猟期も終盤で獲りやすい山の獲物は獲り尽くしてしまったのか、なかなか獲物の気配がある場所を見つけられずにいると、今まで競ったことのない山へと向かっている多数のイノシシの足跡を発見したのです。
初めての山を競るなんていう機会は滅多にありませんから、勉強のために親方に同行させてもらいじっくりと下見。
可猟区(狩猟が出来る地域)であっても、猟法によって実際に猟が出来る場所はかなり限定されます。
イノシシの巻狩りの場合は、獲物がいて留まる寝屋がある場所なのは当然ながら、包囲網を張り巡らせて撃ち取る事が出来る地形であることが重要です。
・獲物の抜け足がないか(獲物が逃げ出した足跡。その場所はお留守になっています)
・逃走経路はある程度絞られるか(逃げる方向を予測して狙撃手を配置します)
・使っている獣道は何本くらいか(狙撃手の人数によって競ることが出来るのかが変わります)
・山中に隠れた民家等はないか(安全面から)
・近隣に家畜を飼育している場所はないか(猟犬が迷い込んでトラブルになるのを避けるため)
などを過去の経験と照らし合わせ、注意深く観察しながらグルリと山裾を一周します。
「獲物もいるし、地形的にも出来そうだ…」
と親方。
一旦山を下りて作戦会議。
おおよその地形と山の様相やイノシシが潜んでいそうな場所、勢子役が競る方向などを打ち合わせ、下見の時に目星を付けておいた獣道へ待ちを配ります(狙撃手を配置すること)。
勢子が猟犬を放すとすぐに獲物を発見して起こし鳴き!
何度か鳴き声が近付いてきますが、待ち場には掛からず包囲網を突破されてしまいます。
そんな事をしていると勢子役から
「あ、こりゃいかん!急いで待ちを解いて加勢に来てくれ!!」
との連絡。
「何かあったな…。猟犬がイノシシに切られたか、くくり罠に掛ってケガでもしたか…」
と思って現場に急ぐとこんな感じ。

斜面にできた冬眠中のアナグマの巣に猟犬が入ってしまったのです。
それも2頭も!
中からアナグマと交戦中の犬の声が聞こえるし、鋭い爪や牙でケガをする前に猟犬を穴から出す必要があります。

こんな時のために車の中に積んでいる鋸で木の根っこを切り、スコップで穴を広げます。
アナグマの巣穴は入り口が狭く、掘り進んでいくほど広がっていくのです。
作業途中で1頭の猟犬は自分で出てきました。
更に掘り進めると残りの猟犬の首輪が見えたので、首輪を掴んで引っ張り出します。

勢子副長のワンコ(♀)ちゃん。
犬も飼い主も泥だらけです(笑)。
「制止を無視して穴の中に入ってしまってごめんなさい。獣の匂いに我を忘れてしまったの…。てへっ!」

とバツが悪そう(笑)。
そっかぁ、初めての山にはこういう危険性もあるんだね。
こればかりは犬を入れてみないと分からないもんな~。
まあでも、何よりキミたちにケガが無くて良かったよ♪
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カワイイのでアップしてみました♪
穴倉の中ではアナグマも必死の抵抗をするので、ケガが無くてよかったです。
おもしろいです~~~
こんな穴ぼこに2匹も犬が・・・・・
でっかいクマの穴ぼこじゃ、怖くてヤバい事になちゃいますですね~~
怪我なくて良かったですね!
そちらでは熊の穴に潜り込んで仕留めることもあると聞きますが…。
私はおっかなくてダメです(笑)。
べん10さんもお元気に猟をされているようですね。
以前、かなりの深手を負わされた犬がいたので、今回はケガが無くて良かったです♪
浅かったら良いけれど、深いと危険ですね。
桜井さんも気を付けられてください!