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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

ピアス鹿

この日は鹿4頭とイノシシ1頭ゲット。
2023.11.06ピアス鹿2
(1ラウンド目の鹿3頭)

私たちの猟隊は基本的にイノシシを狙うのですが、増えすぎた鹿に猟犬を取られイノシシまでたどり着けない状況ですね。
しばらくは鹿を蹴散らしてゆっくりとイノシシを狙いますか。


山はまだ暑く、犬を連れて上り下りするだけで汗が帽子のツバから滴り落ちます。(←超汗かき)
「上り下り」なんて偉そうに書いていますが、ここだけの本当の話をすると私はこの日は山へ一歩も登っていません(笑)。

実は待ち役(射手)の準備が出来て車からモリさん、カヤさん、イトちんの猟犬を放つと、山の裾野に歩いている鹿を発見してその鹿を追って一目散に目指す山とは違う山へ追いかけていったのです。

ギャンギャンという追い啼きとバリバリと獲物が枯れ竹を追って逃げる音。
犬笛を使って呼び戻しますが、3頭ともあっという間に包囲網を張った山とは別の山へ!

「山の反対側からは長老勢子(御年86歳)が2頭の犬を入れてくれている…。狙いのこの山の獲物はとりあえず長老勢子に任せて、オレは鹿に取られた自分の猟犬達を先回りして回収しよう」

そう思って車へ向かっていると、山の中からドカドカと何発もの発砲音。
「始まったな…」


犬が追って行った方向に向かい、犬笛と生声でワンコ達を呼びます。
追っていった方向と違う場所から銃声が聞こえるのと、私が車で迎えに来たのを見てワンコ達なりに違和感を感じたのでしょう。
申し訳なさそうにゲージに乗り込みます。

「ま、獲物が違う方向に逃げて行ったからしょうがないよね」

最初に犬を放した場所へ引き返しますが、すでに鹿3頭をゲット(上の写真)して私は出番なく終了。


2ラウンド目は待ちに回ります。

山を登ると杉や檜の樹皮が繁殖期真っ最中の鹿の角研ぎで激しく剥げています。
2023.11.06ピアス鹿3
(自分の強さを誇示するための行為)

このラウンドでは鹿とイノシシを1頭ずつゲット。

イノシシと鹿で5頭もの獲物に恵まれたので、お昼前には終了して解体作業。
「いや~、今日はまったくお役に立てずにすみません」
「まあそういうこともあるよ。犬がいてこその巻狩りだしね」


そしてお昼ご飯を食べて解体していると、1頭の鹿に異変が…。
吊るした鹿の耳に丸い穴。
2023.11.05ピアス鹿1
【富士樹くん(仮名)撮影】
「何この穴?」

皆さんの話を総合すると、射手の一人が撃った弾がきれいに貫通した穴でした。

「いや~、惜しかったね。あと少しズレていたらヘッドショットだったのに」
「ライフルじゃなくてスラッグ弾でこんなにきれいに穴が開くもんなんだね」
「世にも珍しいピアス鹿だな!!」

そんな事を話しながらワイワイと解体終了。
猟に行くと色々な事が起こります。


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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