今日も山へ!
この日は1ラウンド目で50㎏の美味しそうなメスイノシシをゲット♪

1ラウンド目で獲物を授かると、犬を引く勢子役としてはとてもホッとします。
2ラウンド目は私の出番。
とっても気楽(笑)。
連れていく犬はモリさんカヤさんイトちんの3頭。
山へ入るとエサを食べるために地面を掘り返した真新しい痕跡と40㎏ほどのイノシシの足跡。
「こりゃあすぐに出る感じだ…」
すぐに犬たちが啼き始め、山間の通し(けもの道)で待機していると山裾の通しを40㎏ほどのイノシシが通っている様子がチラチラと孟宗竹の間から見えます。
「足跡を付けていたイノシシだな…」
包囲網を張っている射手にイノシシが向かったことを伝えます。
一発の銃声。
撃ち取ってすぐに終わるだろうと考えていたのですが、抜けられた(外れて逃走された)様子。
「ま、こういう時もあるよね」
しばらく待ってもワンコ達が帰って来なかったので、抜けた獲物を追いかけたのか、それともこちらに帰ってきているのかが分からなかったので犬の動向を探ります。
「ワンコ達はどこへ行ったのだろう?」
そう思って山の中を進んでいると反対側に包囲網を張ってくれている射手から連絡。
「犬がイノシシに噛みついている。3頭で絡んでいるから撃てない!」
「半矢になったイノシシに犬たちが追い付いたな。まあ、40kgのイノシシだったら危険性も無いし、イトの良い訓練になる…」
そんな事を思いながら現場へ急ぎます。
しかしすぐに緊迫した様子の無線連絡が次々と入ることになります。
「40kgとかの大きさじゃない。70kgくらいある。犬が絡んで撃てないから早く来てっ!!」
「え!?どういうこと?オレが見たサイズも撃ちかけたサイズも40kgくらいだったはず。どこかに別の大きなイノシシが寝ていて交戦状態になったんだ!」
70kg~80kgくらいのサイズのイノシシは、人間で例えるとスピードとパワーとスタミナを備えたミドル級のボクサーという感じで一番危険なサイズだと感じます。
私は犬たちの交戦場所からかなり離れた場所にいたので、ゼイゼイと息を切らしながら山の斜面を登りますが前日の雨と落ち葉で滑って何度か転倒し、蔓草や枯れ竹に足を取られ脹脛が攣りそうになります。
もう少しで現場の状況が分かる場所まで来た時点で一発の銃声。
「倒したよ~!!」
「ホッ!」
「何度かイノシシから捲られて(牙で突かれて)キャン!と悲鳴を上げていた。ケガをしてないかよく見てやって」
3頭の防牙ベストには血がベッタリ付着していましたが、どの犬も無傷。

ヒヤッとしましたがベストの血はどうやらすべて倒したイノシシの返り血。
「良かった。捲られていたというから心配したけど、今回は防牙ベストに助けられたな…」
解体した時に茹でたイノシシ肉を与えましたが、どの犬もガツガツと食欲があり骨折などのケガも無さそう。
イトちんもよく頑張りました♪

「いや~、久しぶりにあんなにシシに絡んだ状態の猟犬を見た」
「ぼくは初めて見ました。とても撃てる状況じゃなかったので何も出来ませんでした」
そんな事を話しながらワイワイと皆で解体作業を行ったのでした。
人間にも犬たちにもケガもなく、立派な獲物を2頭も授かったので上出来。

山へ行くと色々なことが起こります。
今日も自然の恵みに感謝です。
↓イノシシも災難だったなっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム