fc2ブログ

食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

日本一どうでもいい発明をしたのでそっとお教えいたします♪

タイトルの通り、本当にどうでも良いことなのですが、私にとっては革命的な発明だったのでここに記しておきます。


何度かこのブログで書いていますが、鹿を獲るとワンコ用の栄養食として胃袋を持ち帰ります。
2017.11.16トライプ1
グリーントライプという名前で結構な値段で売られています)

オオカミやライオンなどの肉食獣は草食獣を倒すと例外なく内臓から食べ始めますし、ビタミンを補給する貴重な栄養源なのだと感じます。


鹿は解体して最後に胃袋を切り裂き、ザックリと胃の中の内容物である青草を払い落として2重のビニール袋に包んで持ち帰ります。
(栄養成分が抜けるので洗っちゃダメです)

これを切り分けてワンコ達のご飯に混ぜて与えるのですが、これがクサイっ!!
青草を何度も反芻して半ば発酵したような状態なので、独特の匂いがあります。
(歯科衛生士を経験した人は「歯周病の人の歯茎に溜まった膿の匂い」と言っていました…)

最近では匂いにも少し慣れ、解体の時はあまり気にならなくなりました。
しかしながら家でビニール袋から取り出し、切り出しながら与える時に少しでも内容物溶液が手に付着すると、いつまでも匂いが取れず食欲も減退。

トングや割り箸でつまんだり、使い捨て手袋で掴んだりしてカットしていましたが、手は疲れるし青汁が飛び散るしで困っていました。
夕食の時に箸を運ぶ手からプ~ンと胃袋汁の匂いがするんですよね…。


ワンコエサの準備をしている最中に鹿の胃袋の匂いを嗅ぐと「ウキュ~ン!ヒャンヒャン!!」と喜びまくる様子を見ると、「人間が臭いから鹿の胃袋を与えない」という選択肢はありません。

「何か良い方法はないだろうか?」
と、考えた末に行き付いた方法がこれ!!
2023.02.28発見1

2本のキッチンバサミを使って、片方で掴みながら片方でカットする方法です。
この方法だとしっかりと生の胃袋が掴めるし、疲れたら逆の手でカットすることも可能です。

「我ながらなんて画期的な方法を発見したんだ!!」
と思ったのですが、鹿の胃袋をワンコに与えている人は私の周囲にもいませんし、まあ日本中探しても全く役に立たない技術でしょう…。


悔しいのでちょっとブログに書いてみました(笑)。

同じことでお悩みの皆さん、是非この方法を試して感想をコメントしていただけるととても嬉しいです♪


↓本当に役に立たないことだなっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム
スポンサーサイト



命を繋ぐ巨大ムカデ

「ん?なんじゃこりゃ!?」
2023.02.26命を繋ぐ1

巻狩りでワンコ達を引き連れて急斜面の山中を競っている最中、見慣れぬもの発見。
まるで巨大ムカデ。

写真を撮影しようとするとワンコ達が獲物を起こしての追い啼き。
「ああ、いかん。こんなことをしている場合じゃないな!」

カメラをポケットに押し込み、急いで現場に向かいます。


鹿3頭ゲット。
2023.02.26命を繋ぐ3
(左よりカヤさん、モリさん、顔が見えないイトちん)

イノシシは留守でしたが、この日はイトも獲物を追いかけ倒せました。
「うんうん、イトに獲物を噛ませてやることが出来て良かった」


一段落ついて車方向に戻る途中に先ほどの場所へ。
「なるほど、鹿の骨かぁ。」

鹿にしてはずいぶん小さく、大きさで言うと産まれたばかりの子鹿という感じ。
よく見たら骨盤や大腿骨部分もあります。
2023.02.26命を繋ぐ2
関節部分が外れやすい前脚や頭蓋骨は動物達に持ち去られたのでしょう。

ムカデの足の様に見えた部分は、肋骨をタヌキやイタチなどの小動物が齧り取って持ち去った感じです。


「何らかの原因で産まれたばかりの子鹿が死んでしまったのか…。
だけどその屍は無駄にはならず、たくさんの動物たちの糧となり次の世代へと受け継がれていくんだろう…」
そんな事を思います。

人間社会では分かりにくいけれど、野生の中ではたくさんの命の物語が紡がれているのでしょう。


「命は命を継ぐ命」
狩猟を始めた頃に、ある人から教えていただいたそんな言葉を思い出しました。


今日も自然の恵みに感謝です。


↓「拾った鹿骨でスープを作りました!」というのが本当のタイトルでは!?と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム

イノシシにガブリ付くモリとカヤ!!

冷え込んだある日のこと、カチンコチンに凍って霜で凍てついた地面に、イノシシが掘り起こした真新しいエサを食べた痕跡。
2023.02.16ガブリ付き1
「これは間違いなくこの近くに寝てるぞ!」
ということになり、射手が山を囲みます。


犬を入れるのは親方(若き勢子)と私。
エサの食べ具合から見て、複数頭のイノシシがすぐ近い場所に潜んでいる感じ。

この日、私が連れて行ったのはモリとカヤ。
例のケンカの後、ケガが完治するのを待って敢えて2頭で山入り。
2023.02.16流血2


親方(若き勢子)と私で猟犬を放ち、それぞれが違う山筋を待ち役(射手)が弓(包囲網)を張る方向へ向かって競ります。

すぐにでも獲物を発見して犬が啼き出すかと思っていたのですが啼かず…。
「おかしい。これだけ山中にもエサを食べた痕跡があるし、生足も付いている。いない訳ないんだけど…」

「空山(からやま。獲物がお留守の山)だったか…」
勢子役にも待ち役にもそんな雰囲気が流れ始めた頃、突如静寂が破られギャンギャンと猟犬達が啼き始めます。

急いで寝屋がある孟宗竹の斜面を抜けると、そこは採石場と境界のセイタカアワダチソウやカヤが枯れた開けた場所。
「メチャクチャ冷え込んだからこんな陽当たりの良い場所に寝ていたんだ…」

スラッグ弾を薬室に送り込みながらギャンギャンとワンコ達の啼き叫ぶ方向へと急ぎます。

ギャンギャンという吠え声が少し小さくなると同時に「ブゴォ~ッ!!ブゴォ~ッ!!」というイノシシの声。
ゼイゼイと肩で息をしつつも安全装置を解除して声のする方へと忍び寄ります。


そこで見たものは50kg~60kgほどの真っ黒なイノシシ。
そしてそのイノシシの鼻先と後ろ足に噛み付くモリとカヤ。

我が家のワンコ達はあまり噛み付きに行く猟芸ではないのですが、2頭一緒で気が大きくなり隙を見て噛み付いたのでしょう。

15メートル程の場所から銃を構えチャンスを待ちます。
「犬とイノシシが近過ぎる。それに目まぐるしく位置が変わるから撃てない…」

犬が獲物と絡んでいる時に撃つのは相当に危険が伴います。
脊髄や頭蓋骨など致命傷となる場所でも、大きな骨に命中すると弾が割れて内部から割れた弾が飛び出てきます。
(解体するとそのような傷跡は普通にあります)
肺や心臓など大きな骨を避けて撃っても、貫通した弾が岩やコンクリートなどに跳弾する危険性も大いにあります。

「くそっ!ちょっとでも離れて立てて(啼き止めて)くれたら…」
照準越しにイノシシとモリカヤの格闘の様子を息を潜めて撃てる瞬間を窺います。

イノシシを中心にグルグルと円を描きながら格闘は続きますが、鼻先に噛み付いていたカヤが首を振った瞬間に振りほどかれ、イノシシはそのまま山中へ猛スピードで逃走!!

「待ちの中に戻ったよ! みんな気を付けてっ!!」


親方(若き勢子)のワンコ達も他の獲物を出していたようで、それからは乱打戦。

親方(若き勢子)のワンコ達は35kgほどのイノシシを立ててくれゲット♪
2023.02.16ガブリ付き2

モリとカヤがガブリ付いていた50~60kgほどのイノシシには結局逃げられました。

しかしまあ、1頭だけでも獲れたから上出来です。


ワイワイと皆で解体を終え、山の神様祭りの焼肉。
2023.02.16ガブリ付き3
皆さん正直なもので、美味しいお肉の時はあっと言う間に無くなります(笑)。

モリとカヤがガブリ付いていた話をすると
「それで正解だよ。撃つことだけに執着して犬を撃ったとかいう話はよくある話だ。それが犬じゃなくて猟仲間だったりすると人生終わりだ…」
「近くでもあったんだよ。半矢の獲物に止めを撃ったら、跳弾が猟犬の上顎に命中したって話が…」


いつも楽しい話で終わるのですが、この日は「安全には充分気を付けよう」という話になってお開きとなりました。

しかしまあ、そういった当たり前のことを当たり前に出来る仲間が居てくれて本当に有難いことだと再度思いました。


今日も自然の恵みに感謝です。


↓モリとカヤはストレス溜まっていたんじゃないのか!?と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム

アイスバイン(塩漬けイノシシすね肉の煮込み)

時々買い物をするスーパーの精肉コーナーに「アイスバイン」なる肉の塊が売られていました。
「ん?これはよく目にするイノシシのスネ肉がデカくなったヤツじゃん! 豚のスネ肉はそういう名前なのか!?」
と思って「アイスバイン」を調べてみました。


『アイスバインとは、ドイツを代表する家庭料理の1つです。特にドイツ北東部の大都市・ベルリンやその近郊では、非常に見かける機会の多い名物料理として知られています。
ローリエなどの香辛料(スパイス)と一緒に塩漬けした骨付きの豚すね肉に、香味野菜(ハーブ)を合わせてじっくりと煮込んだ料理がアイスバインです』
とのこと。(webより引用)


ドイツ料理を出してくれる料理屋に行ったことも無いので味も知らないのですが、イノシシのスネ肉なら入手可能なので俄然ヤル気が出てきます。

ネットでレシピを調べると、時間はかかるけれど特殊な調理方法や食材や調味料は必要ない感じ。

まずは香辛料(ホールのブラックペッパー、ローリエ、バジルなど)を加えた塩水で漬け込みます。
2023.02.16アイスバイン1
塩水は海水くらいの濃度。
(長く漬け込む時は塩水の濃度を高くします)

私の場合は2週間ほど漬け込みました。
漬け込むと言ってもジップロックに入れ、バットに置いて冷蔵庫の中に放置するだけなんですが…。


その後、新たに少し薄目の塩水を作って、香辛料・香辛野菜(今回はセロリ)を加えて弱火でコトコトと煮込みます。
2023.02.16アイスバイン2
晩ご飯の用意の時のついでに、30分ほど極弱火でコトコトと煮込むことを1週間ほど繰り返します。
すると骨や皮からゼラチンが溶け出て、冷やすとプルプルに固まります。

ホロホロと煮崩れ、見た目はとても美味そう♪
しかし味見をすると「イノシシ肉の塩煮」そのままという感じで、時間と労力をかけて作った割には特別に美味いものではありません。
(塩味が煮詰まって濃くなるので、薄味がお勧め)


ちょっとガッカリしながら「ま、名物料理あるある」ということで、煮汁に人参・ジャガイモ・玉ネギを入れて再度煮込むと味が激変!
2023.02.16アイスバイン3
「ウオッ!なんじゃこの深みのある味は!?」

野菜の甘味と合わさると、骨の髄や硬いスネ肉や皮から出てきた旨味が相乗効果で一気に表面に出てきます。
しかも皮から出たコラーゲンがペタペタと口の中の粘膜に張り付くような感じで、いつまでもイノシシ肉の旨味が後を引きます。

「なるほど~、こんなに旨味が後を引くなら、シンプルな塩味だけじゃないとベタベタくどくなるよなぁ」


ビール(第3のビールですが…)をゴクゴクと飲みながらあっという間に完食!
ドイツ料理恐るべしっ!!

アイスバイン、手間はかかるけれどなかなかの美味さでした。


今日も自然の恵みに感謝です。


↓普通は皮付き骨付きの豚の骨肉が入手不可能だっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム

流血の惨事!!

少し前の話になります。


「モリとカヤが喧嘩して大流血してるの!早く帰ってきてっ!!」
とある日、仕事をしていると家人からの電話。

その声は緊迫して少し震えています。
「こりゃ只事ではないな…」

すぐに早退届を出して帰宅。


帰って様子を見るとこんな感じ。
2023.02.16流血2
モリは頭部や耳に穴が開いています。
足首も噛まれた感じ。

2023.02.16流血1
カヤは鼻周りの肉がえぐれるケガ。
それに脇腹。

2頭ともに足を引き摺っています。

「血は止まってる。眼や大きな血管は大丈夫だ。それなりのケガはしているけれど、大ケガというわけではないな。まあ普段の戦闘能力を知っているからこの程度で済んでよかった…」

それでも壁や犬小屋には結構な量の血が付着し、何も知らない人が見たら流血の一大惨事たっだと思います。


化膿するといけないので行きつけの動物病院へ。
2023.02.16流血3
抗生物質の注射を打ってもらい、飲み薬を出していただきました。


実は先日大きなイノシシを獲った時に、リード恐怖症があって控えめな性格のカヤを、自信を付けさせるためにちょっと褒め過ぎたんですよね。
で、モリに張り合って調子に乗っちゃったという感じ…。

モリも頑張っていたから、平等に褒めなければいけなかったと思います。


「ケガ自体はたいしたことない。でも、些細なことが原因で本当に殺し合うまでケンカする犬もいるから気を付けてね」
獣医さんでそんな説明をされました。


帰宅して、しばらくワンコ達と犬部屋で過ごします。

「うう、ごめんなさい…」
本人たちもやり過ぎたことが分かっていて、超ションボリ顔のモリとカヤ。

ワンコ用の干し肉なんかを与えて様子を見ます。

それからワンコ用のご飯。
いつも同じ場所で与えているので、同様の状態で様子を見ますが唸り声を上げることもなく大丈夫そう。

「ガツガツ食べているから体調も問題ないな」


それぞれのハウスに入ったモリとカヤにコンコンと説教。
「キミ達は山で協力して一緒にイノシシと戦わないといけないのに、流血するまでケンカしてどうするの!!まったくもうっ!!」

ケガが癒えるまで山を引くことは無理そうです。


ケンカの最中、ふじとイトはどうしていたかと言うとですね、ふじはワンワンとケンカを止めようとしていて、イトは「我関せず」と完全無視だったとのこと。

まあ、4頭での大乱闘とかじゃなくて良かった。


後日、先輩ハンターの皆さんとこの事を話すと
「メス犬はちょっとしたことでケンカするんだよね~。オス犬は一旦順列が決まってしまえばケンカすることは少ないんだけど…」
とのこと。

しっかり気を付けたいと思います。


↓大したこと無くて良かったね!!と思っていただいたた方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム
カレンダー
01 | 2023/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード