「祝!2022年狩猟開幕!!」
と、毎年初猟の日の出来事は大々的に記事にするのですが、今年は都合があって初猟に参加できず。

(例年ならメンバーの皆さんで参列する安全祈願にも行けずに、一人淋しく安全祈願のための参拝)
しかも今年の猟期開始は半月早くなって10月15日開幕(増えすぎたイノシシ・鹿に限る)。
更に猟期が終わる時期も1か月伸び、翌年の4月15日まで。
狩猟期間、実に半年!!(まあ、年がら年じゅう有害鳥獣駆除を行っているので、実情としてはほとんど変わりはないのですが…)
初めて聞いた時は「なんじゃそりゃ~!?」と、真面目に耳を疑いました。
私の所属する猟隊は、「猟期期間中の休みの間にはすべて出猟する」という気合の入った猟隊なのですが、ここまで長くなるともう長過ぎるのでヤル気も湧きませんし、猟期開幕のワクワク感を微塵も感じません。
それに開始時期も終猟時期も気温が高すぎて山を駆け回る温度ではありません。

暑いと何が問題かというと、次のような様々な点が挙げられます。
1.暑くて人間も犬もバテる。特に勢子役をしている高齢者の熱中症の危険が相当に高くなります。
2.猟犬が機敏に動けなくなりイノシシの牙で切られる危険性が増します。
3.ダニの動きも活発なのですが、マムシやスズメバチや毒を持った毛虫などの危険生物も動きが活発。
4.青々とブッシュが茂っている時期なので、誤射の危険性が高くなる。
5.獲った獲物は速やかに山から引き出し水に浸けないと、内臓からガスが発生して膨れ、肉に匂いが移るので美味しくいただけません。
6.勢子役はいつにも増してブッシュの中をかき分けて進まないといけないので、注意していてもダニに集られる。
などなど好ましくない点ばかりですね。
私は猟欲が強く、ジビエ肉を食べることも大好きなので、雨の日も雪の日も猟期は出来る限り山へ行って狩猟を行ってきました。
我ながら「自分を自分で褒めてあげたい」と思うほどに頑張ったと思います。
しかしですね、それも猟期という
「期間限定」の縛りがあったからに他なりません。
私は魚釣りや潜りも大好きですし、山菜採りやタケノコ掘りや山芋掘りも大好きです。
出来れば最近出来ていない川遊びや潮干狩りや木の実の採集なども楽しみたいと思っています。
なので季節ごとに代わる自然の中での遊びを大切にしたいですし、そのどれもが季節の移り変わりを知らせてくれる、四季のある日本の自然の愛おしい部分だと感じています。
その合間に野菜作りや料理もしたいし、ナイフや革細工など手作りで作製したいものもたくさんあります。
貧乏な私は自然の中で遊ぶために当然ながら仕事をする必要もありますし、とにかく時間が足りないのです。
行政は「とりあえず狩猟期間を長くしておけば、捕獲するイノシシや鹿も増えて農作物被害も減るだろう」くらいにしか考えていないのでしょう。
超高齢化が進むハンター社会では、半年に猟期が伸びて喜ぶ人もいるかと思いますが、上記の様な事故は相当に懸念されます。
(特に1、4は増えると思います)
結果として狩猟に関して流れるニュースは悪いものばかり。
若い人たちや都会に住んで狩猟を身近に知らない人は、ますます狩猟に対して悪いイメージしか抱けなくなると感じます。
そんなことを思いつつも、私の場合は山へ行けば仲間が待っていてくれますし、暑くても獲物の痕跡を追いながらの山歩きは楽しくもあります。

ワンコ達も山を駆け回るのを楽しみにしていますしね。
(左カヤさん、右モリさん。この日ふじはイトの御守りでお留守番)
運動不足でちょっとポッチャリ体型のモリさん。

暑いけど防刃ベストを着せて山へ放ちます。
色々とエピソードはありますが、この日は鹿をゲット。

鹿肉のシャブシャブで山の神様祭り。

忙しい合間を縫って出猟していたら、想像よりも気温が高くて疲労が極端に重く深く蓄積されている感じです。
例年になく色々な出来事で忙しく、ブログの更新が遅れるかもしれませんが、新しくなった狩猟期間に適合できるようにアップデートの最中だと思ってくださいね。
今日も自然の恵みに感謝です。
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