「キャインキャインッ!!」モリとカヤの悲痛な声がワンコゾーンから響き渡ります(笑)。
すっかり我が家に慣れ、手加減なく鋭い乳歯で噛み付いてくるイトの元気を持て余し気味なのです。

(手足も伸び、体重も2kg以上増加)
「まあでも、モリもカヤも基本的に優しいから、イトに対してはガウッと吠えることも無くよく耐えているよね。
イトの成長と共に、じきに耐えられなくなって犬社会の順位が決まって行くんだけど…」
厳しそうだけど、家族なんだし頑張ってくださいな…。
その様子を見て立ち上がったのが、猟期が終わってポッチャリ体型のふじ。

「やれやれ、私の出番みたいね…」
ふじ、その体形で大丈夫か?
少し心配しますが、それは杞憂に終わります。
「えい!」

「あれっ?」
頭を下げるだけでイトが宙に舞います。
ふじの合気が炸裂!!
「グラップラー刃牙」というマンガの渋川剛気(小兵の老人で合気道の達人)が好きなんですよね…。
「はいはい、腰の位置が高い」

「スゴイ!!」

モリとカヤは手出しも出来ずに眺めています。
「重心は常に低く! イノシシは下から牙で突いてくるから、飛び上がったら致命傷になるわよ」

「移動の時は円を描く様に素早く! 相手に的を絞らせない!!」

コロコロと転がされても、痛くないように手加減しているのでイトはとても楽しそう♪
モリとカヤも子犬に戻って3対1での格闘が始まりますが、ふじの圧勝!!

「いや~、本当に凄い! 役者が違うというか、格が違う!!」
ふじは今までイノシシの牙によってケガを負ったことがありません。
それはビビリな性格の上に始めから単頭引きだったので、イノシシとの間合いが極端に遠いのだと思っていました。
しかし3頭を相手にしての見事な体捌きを見ると、そうではないことがとても良く分かります。
(モリとカヤは2頭で張り合ってイノシシに対峙するので、比較すると体捌きがとても雑な感じ…)
2頭で1時間ほど遊んで笑顔♪

たっぷりと稽古を付けてもらって、イトも良い猟犬になるでしょう。
ふじが小さい時に実家へ連れて行って、
ブリタニースパニエルのジャンとイングリッシュポインターのミックと一緒に遊ばせていたことを思い出しました。
あの頃はほとんど一日中3頭で暴れ回っていたなぁ…。
「じゃん、ミック、ありがとう♪ ふじがケガしないのはキミ達のおかげだよ」
天国の2頭に感謝です。
↓ふじ、スゴイじゃんっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪

にほんブログ村

にほんブログ村
狩猟の魅力まるわかりフォーラム