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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

人間が逃げ出す夜…

「ぐわわぁ~っ! 堪らんっ!!」
寝ていると夜中に突然の爆音で叩き起こされ、枕と掛け布団を掴んで寝室から一番遠い部屋へ避難。

何の音から逃げたのかと言うと、カエルの大合唱の音です。


寝不足で朝はバタバタしたので、翌日の夕方に隣の田んぼを確認。
2022.06.27やって来た1

「やっぱりね…」
麦の刈取りが終わった田んぼ(畑)に、稲を植えるための水を張り始めたのです。

水を張り始めると、土の中の昆虫たちが残った陸地によじ登り、容易く捕まえられるのでしょう。
周囲のカエルたちが一斉に集まって来て、一年で一番活発に活動する感じ。

「グエェェ! グエエェェっ!!」
「ギャコギャコギャコっ!!」


集団のカエルたちが張り合って鳴き叫んでいるので、「ケロケロ」とか可愛いものではありません。
全く寝ることが出来るレベルの音量ではないのです。

「やった~っ!!年に一度のこの日がやって来たぞ♪」
と、カエル達は喜んで大合唱しているのでしょうが…。


眠ることが出来ないのは辛いのも事実なのですが、しかしまあ年に一度の自然の行事だと思うとほとんど苦にはなりません。
と言うのも翌日以降はエサの昆虫も少なくなり、カエルも興奮状態から醒めるのでしょう。
少しずつ音量も下がって来るし、人間も音に慣れてきます。


「しかしまあ、自然の中で生きる生物たちはエサがある状況をよく知ってるよな~。
畑を耕している時はトラクターの後ろにミミズや昆虫を狙ってカラスやサギ類が待ち構えているし、麦や稲の収穫時のコンバインの後ろには猛禽類がハツカネズミなどを狙って舞っているもんなぁ」

水が張られつつある田んぼを見ながらそんな事を考えます。


田んぼに水を張り終えると田植えが始まり、夏の終わりには青い絨毯の様に柔らかな稲が伸び、秋には金色に輝く稲穂が風に靡くことでしょう。

自宅の隣が田んぼだと、カエルがうるさかったり虫が多かったり、時には自宅の敷地にヘビが入り込んだりと不自由な面も多々あるのですが、季節の移ろいを肌で感じることができ、そしてその事が私の心を整えてくれる気がします。


「さ、ストレスが多い人間社会だけど、今日も頑張って仕事に行くか!!」


ごめんなさい。ちょっとだけウソつきました(笑)。


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抵抗あったけど、食べたら絶品ッ!! イカの沖漬け♪

この得体の知れない物は「イカの沖漬け」です。
2022.06.26イカの沖漬け1
(本当のことを白状しますと、釣れない私を憐れんで友人のmotoさんが恵んでくれたもの。鯛釣りのエサのゲソを齧られた残骸も放り込んでいます。笑)


作り方はとっても簡単で、釣ったイカを生きたまま麺つゆなどに漬け込んでおいたものです。
最近では「イカ沖漬けのもと」なんていう専用のタレも販売されて釣具屋さんで売っています。

釣れたイカを生きたままジップロックの中に入れ、その上からドボドボとタレを注ぎ込んで漬け込み、半日~1日ほど冷蔵して出来上がり。
専用のタレを内臓の中まで吸い込んだ、「活きたイカが入手できる釣り人の特権」的な料理です。


漬け込み後、袋から出したのがこれ。
2022.06.26イカの沖漬け2
正直に言って粘液はドロドロしているし、新鮮なはずのイカの眼球も濁った状態(漬け込みダレの影響)で全く美味そうに見えません…。

「うう、何か身持ち悪くて食中りしそうだ…」
そんな事を思いながら捌いた映像がこちら。
2022.06.26イカの沖漬け3
「新鮮なイカ=透明に近い白色」というイメージがある私には、どうしても抵抗感があります。


試しに端切れをポイッと口に放り込みます。
「う、うまっ!!」

「なるほど~、貧果ながらも皆さん沖漬けを作っていた理由が良く分かった!!


イメージが出来たので身は細めの短冊切り、ゲソは肝と一緒に細かめにカット。
2022.06.26イカの沖漬け4

勿論このまま食べても良いのですが、熱々の白ご飯の上に載せて「イカの沖漬け丼」を作りました♪
2022.06.26イカの沖漬け5

卵の黄身を一つ落とし、下品にグチャグチャとかき混ぜて熱々イカの沖漬け丼を頬張ります。
「うわぁ~、これは贅沢すぎるほど美味いっ!」

初めて食べるイカの沖漬け丼に大興奮♪

「リベンジの機会があったら、絶対大量に作るぞ!!」
と、思わずにはいられない味でした。

次回は頑張りま~す♪


今日も自然の恵みに感謝です。


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初めての夜焚き

西の空に沈む夕日を眺めながら、私は船の上にいました。
2022.06.19初めての夜焚き2
ずっと行ってみたかった「イカ(ケンサキイカ)の夜焚き」の釣船に、お友達のmotoさんに誘ってもらって乗り込んだのです。

「夕陽が美しいなぁ。そしてこれから集魚灯を灯しての夜釣りが始まるかと思うとドキドキが止まらん…」
この時期、凪いだ日に陸地から夜の海を見ると、水平線近くにたくさんの漁火が見えますが、その漁火を焚いている船に乗り込んで釣るのです。

イカの夜焚きは船から強力なライトを照らし、まずプランクトンを集め、それを捕食する小魚を集めます。
そしてその小魚を食べるイカをイカ釣り用の「スッテ」という引っ掛け針で釣る方法です。


漁場に着くまで船長さんと話をします。
「最近の釣果はどうですか?」
「1人100杯釣れた日の翌日に全然釣れなかったりで、日によって様々なんですよ~」

基本的にクジ運が良く楽天的な私は
「100杯以上釣れたら、あそことあそことあそこにお裾分けして…。でもそれでもたくさんあるから頑張って捌かないとな!!」
そんな事を思います。


釣り場に到着し、漁火が灯されイカ釣り開始!!
2022.06.20初めての夜焚き3-1
(手前二人目がmotoさん)
すぐにmotoさんが2杯ほどイカを釣り上げますが、その後は乗船した釣り人全員が沈黙。

辛抱の時間が続きます。
ボチボチ当たりが出始めてそれなりにイカを釣り上げますが、全体的にかなり低調。
2022.06.19初めての夜焚き4
(これは釣れたイカに魚が食いつき、ゲソだけになった状態)

「うう、今日は相当に厳しい感じだぞ…」
苦戦を覚悟します。


釣りばかりに集中せずに少し顔を上げると、周囲にはたくさんの漁火。
「おお、なんか幻想的な風景だ…」

イカは釣れませんが、表層に飛び魚やサバゴやシイラが浮いて来てかなり賑やか♪
2022.06.19初めての夜焚き1
(写真は飛び魚)

「なんかこんなのが夜釣りの醍醐味だよね~。魚が泳ぐ様子を見るだけで癒される…」


本命のイカが釣れないので、小振りのイカを餌にして大物釣りにチャレンジしたmotoさんが大きな真鯛をゲット!!
2022.06.19初めての夜焚き5-1

仕掛けを投入したら一発で食い付いて来ました。
エサ釣り大好きだし、楽しそうだったので次回チャレンジしてみようかな。


ベタ凪の予報でしたが、海が時化て来て早上がりとなりました。

私の最終結果は8杯で惨敗。
同船の竿頭の人でも15杯ほどで、超が付くほど渋い日でした。

まあ、残念だけどこんな時もあるよね。
次回に期待。


今日も自然の恵みに感謝です。


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次の猟期の話し合い

地域や都道府県によって異なりますが、私の居住県では猟銃を使った狩猟期間は11月15日~2月15日の3ヵ月(今でも鳥類をはじめ一般的な狩猟鳥獣は3ヶ月だけです)。

それが増えすぎたイノシシ・鹿に関しては11月1日~3月15日の4カ月半に延長されたのが20年ほど昔(だったと思いますが定かではない)。

しかしですね、それが今年の秋からは10月15日~4月15日の半年間に期間が延長されました。

「えらいこっちゃ!! ただでさえ長くなった猟期が更に延長されてしまった。どうしよう…」
私が所属する猟隊では、原則として猟期の間の休み全てに出猟するので、これは切実な問題です。

「半年間も家庭の事をほったらかしていたら、本当に家庭崩壊だ!」
「10月なんて暑くてダニもスズメバチも多いし、草木も茂っている。事故や誤射が怖いよ」
「勢子も猟犬もオーバーヒートして死んでしまう」
「4月なんて獣たちの繁殖期で子に栄養を取られて痩せているし、美味くない獲物なんて獲りたくない」

そんな意見が飛び交い、親方(若き勢子)の提案で「ま、ちょっと集まって皆で軽く昼飯でも食べながら話をしましょうか」という事になりました。


「あ、じゃあ先日の旅行土産を持ってくるよ」
「鮎を釣ってきたので、天然鮎を持って行きます」
このコロナ禍で人に会えない時期が長く、集まるのは皆さんがそれなりに楽しみなようで、そんな提案がたくさん出ます。

私はと言うと、最近魚釣りも連敗中で持って行くものが何もなく、途方に暮れてしまいます。

倒れたお釈迦様に食べてもらおうと森の動物たちが木の実や果実を持って集まりますが、一人何も持って行くことが出来なかった野ウサギのような気持ち…。

「私のこの体を食べてください!!」
と言って焚火に飛び込むわけにもいかず、少し早起きして海へと向かいました。
2022.06.19おかず獲り1

「良かった。海が凪ぐかどうかは賭けだったけれど、絶好の潜り日和だ♪」


ジャブジャブと海に浸かると、たくさんのキビナゴの群れ。
2022.06.19ちょっとおかず獲り2 (2)
小魚がたくさんいる時は魚の活性が高い証拠です。

漁果にも期待が持てますが、集合時間まであまり時間がなく、写真撮影はそこそこにしてダッシュで魚のいる場所を回ります。
2022.06.19ちょっとおかず獲り3

「時間が短かった割にはまあまあ。久しぶりに本気出したぞ!!」
2022.06.19ちょっとおかず獲り4

私はフグを食べ過ぎて数年前にフグアレルギーになってしまったのですが、この日はたくさんメンバーが来るので話のネタにハコフグを突いて来ました。
2022.06.19おかず獲り8
(フグアレルギーなんてあるのか!?と思った方も多いでしょうが実話です)、

キッチンバサミで腹腔に切れ目を入れ、ハラワタを出して味噌をたっぷりと詰め込みます。
2022.06.19ちょっとおかず獲り5

「キャンプに行ったら、いつもハコフグを焼いて食べていたよなぁ~。自分じゃ食べられなくなったけど、この肝の脂と味噌が入り混じって油滴で燻された香りがたまらん!!」

久しぶりにハコフグを焼くと、脳内にハコフグの味の記憶が鮮明に蘇るのが分かります。

「ゴクッ!」
っと思わず口中に溜まるヨダレ。


猟期の話は「まあ、とりあえず頑張りましょう」という感じでそこそこに、あれこれと皆さんとお話をして終了(笑)。

久しぶりに色々な話が出来て楽しかったです♪


今日も自然の恵みに感謝です。


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ああ、悩ましきデイイカメタル

記事に書いてはいませんが、実はここ2回ほど船釣りで惨敗しています。
魚の活性が低かったのも事実ですが、それ以上に私の戦略ミスがありました。

この時期はケンサキイカ(こちらではヤリイカと呼ばれます)が釣れ出すシーズンで、船長さんからも「イカ釣りのタックルも持って来てくださいね」と言われます。

小アジや小イワシなどの小魚がいて、それを捕食するケンサキイカが周囲にいる状況で、イカスッテと呼ばれるイカ専用の仕掛けで釣るのです。
2022.06.12悩ましきデイイカメタル5
(イカの足に絡まっているのがイカスッテ)


イカ釣りと言うと「夜焚き(よだき)」と呼ばれる、夜中に電気を煌々と照らしてイカを寄せて釣る方法が有名ですが、昼間でも結構釣れます。
で、このことが食い意地が張った私の判断力を鈍らせてしまうのです。

イカが釣れるとですね…
2022.06.12悩ましきデイイカメタル2
「イカを捕食する大型の魚が周囲に来ているハズ!!」
という欲が芽生えてしまうのです。

実際に活きイカを餌にしてアラ(クエ)を釣りますし、超が付くほどの大型真鯛がよく釣れるのもこの時期です。
2022.06.12悩ましきデイメタル1
(これは猟隊にも参加してくれているゲストハンターさん)

なのでついつい「ああ、イカ釣りしようか?それとも大型の魚を狙ってタイラバかジギングをしようか!?」
と、迷ってしまうのです。


イカを重点的に狙っている釣り人の方は「パラソル級」と呼ばれる大型のケンサキイカを次々と上げていますし、魚狙いの方はそれなりの大きさの真鯛を上げています。
2022.06.12悩ましきデイイカメタル8
(これは同船の方)

私も両方に対応できるように竿と仕掛けを2つ用意して臨みますが、全体的に食いが渋い状況では瞬時にイカや魚の食い気が止まります。


自分で言うのも何ですが、自然の中での遊びでは判断力に優れた方だと思います。
しかし「ああ、イカ美味そうだね♪ でもデッカイ魚も釣りたい!!」と迷いが生じてしまって、釣れるのはこんな魚。
2022.06.12悩ましきデイイカメタル4
イトヨリ。美味しい魚ですが、少し身が柔らかい。

「イカが釣れた!」
2022.06.12悩ましきデイイカメタル3

と思ったらイイダコだったり…。

うう、悩ましい…。


「二兎を追う者は一兎をも得ず」
昔の人は本当にタメになることを言っているな、と古い諺を思い出すのです。

しかしまあ、「一兎」とか言われても現代社会では訳分からない人ばかりだろうな、と正直思います(笑)。


次に船釣りに行く時は、どちらかに狙いを絞りたいと思います。


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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