「波高1.5メートルのち1メートル…。現在気象に関する注意報警報は出ておりません…」
電話番号「市外局番+177」を聞きながら「全く問題なく潜りに行けそうだ」と判断します。
潜り道具を車に積み込み、忘れ物がないか再度点検したのちに出発!!
穏やかに晴れた田舎道を海へ向かって車を走らせます。
潜りに行くのに重要なのは波高予報です。
だいたい1.5メートルを境界にそれ以上高くなったら潜るのを諦めます。
しかし風向き次第では風裏になるような場合だと潜れる場合も多いので、風が吹く方向も注意深く気にします。
「強風注意報」「波浪注意報」なんかが出ていたら、躊躇なく無理だと判断します。
しかしまあ、こんなにしょっちゅう「177」の天気予報を聞いている人間は、現代社会で相当に珍しいだろうなぁ。
船を出す漁師さんか、田植えの時期を判断する農家さんくらいでしょうか。
そして海へ着くと一目で嫌な予感。

プカプカと波間に浮かぶサーファー。
波がある時には潜れないダイバーと、波がある時にしかボードを浮かべることが出来ないサーファーは磁石のS極とÑ極のような存在です。
天気予報は完全に外れ、ジャブジャブと白波が立っています。
海岸に存在するサーフショップの情報やSNSによって、こんな時に多くの仲間がいるサーファーさん達の情報共有は素晴らしく速いですね。
対極の存在にいる孤独なダイバーは、自分の読みの甘さを恨むことしか出来ません。
「ま、せっかく来たしんだから体慣らしを兼ねて風裏の浅い場所で水遊びでもするか…」
水着に着替え、水中カメラだけを持って濁った浅場に浸かります。

お!小さなアカエイ発見。
クジメは結構いますね。

10センチくらいかな。
これは別の個体。

少し沖に出てみますが、濁って水底は全く見えませんし、波が高くて危険と判断。
「ふう、天気には勝てない。今日は諦めよう」
分かっていたことですが、すぐに浅場に引き返します。
「諦めが悪い奴だな!」と思われるかもしれませんが、自然で遊ぶ人間は「悪い時を知る」という事がとても大切だと思うのです。
天候や自分の体調が急変することもありますし、自分の技量や同行者の技量によって臨機応変に判断しなければならない時と場合が山ほどあるからです。
そんな時に「これ以上はマズい」という実経験がないと、本当に生死にかかわることが多いと思うんですよ。
軽く20センチ以上ある立派なウロハゼ。

5センチにも満たない小さなハゼはたくさんいますね。

水から上がろうとすると、イシガキダイの幼魚が水中カメラにまとわり付いてきました。

上手くフレーム内に納められなかったのが残念!!
当然ながら何も獲らなかったのですが、たまには水中カメラだけを持って浅場をジャブジャブ泳ぐのも良いものですね♪
これはこれでとても楽しかった!!
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