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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

カヤの受傷2022

モリとカヤのコンビで出猟したら、カヤがイノシシの牙に突かれて受傷。
2022.02.27カヤの受傷8
(手前モリさん、奥カヤさん。涼しい顔をしていますがこの時には傷を負っています)

受傷部位は左足の腿後部。
2022.02.27カヤの受傷3
後ろから突かれたのでしょう。

受傷部の見た目は小さいのですが、イノシシの牙はナイフで刺したように深く入ります。
2022.02.27カヤの受傷2
(しかも汚れた牙で突かれるので感染症の危険が大きい)


最初に子イノシシが走り、それを追いかけて行きました。

それからすぐに別の大人のイノシシに当たった様です。

私の状態はというと、山の中で追い啼きが聞こえバリバリという枯竹を踏み割る音が近付いてきたので、薬室に弾を装填し静かに待機。

しかし姿が見えた時には水平撃ちになってしまい、バックストップが確保できずに撃てませんでした。
50kg程のイノシシ。

その後イノシシを追って行ってカヤが受傷。


大物イノシシを含め複数頭のイノシシが出たようですが、仕留めたのは子イノシシ1頭のみ。
2022.02.27カヤの受傷4
猟期終盤でイノシシの逃げ方も渋くなっている上にオスは発情期で苛立っていますから、一番猟犬が受傷しやすい時期でもあります。


「まあ、大したことない」
と思いながらも獣医さんへ。

「こ、これは(全身麻酔で)気を失ってザクザク縫われるパターンね!?」
と分かってガクガクブルブルと震えるカヤ。
2022.02.27カヤの受傷9
「感染症になると本当に死んじゃうから、しっかり治してもらっておこう」

麻酔から覚める時が苦しそうでいつも可哀そうな気がします。
2022.02.27カヤの受傷5

内部はやはり深く刺さっていたようで、内出血が広範囲に及んでいました。
2022.02.27カヤの受傷1
(皮膚から飛び出ているのは体液排出用のパイプ)

早く自宅に連れ帰って休ませてあげたいと思い、帰宅を急いでいたら荷台から「ヒャンヒャン!」という鳴き声が聞こえて停車。
麻酔から完全に目が覚め、暗いゲージの中だったので痛みと共に不安が湧いてきたのでしょう。
空き地を見付けて少し散歩させると落ち着いてくれました。


帰宅した時の図。
2022.02.27カヤの受傷7
軽トラから降りる時に痛みから「ヒャン!!」と鳴いていましたが、自分から降りたので大丈夫でしょう。

落ち着いてから鹿の生肉を与えたところ、ガツガツと食べてくれました。
まあ、イノシシにやられたケガとしてかなり軽症の部類でした。


でもやっぱり我が子の様な猟犬がケガを負うと凹みます…。


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ふじのその後

23日(祭日)はふじの術後経過を獣医さんに見せる日でした。

「前日でも翌日でも良いですよ」
と言われていたので、休みの日は山へ行こうと思って自分の衣類やモリとカヤのワンコベストの用意もしていました。
山行きの時間に起きたのですが、しかしどうしても山へ行く気にならずお断りの連絡をすることに…。

おそらくふじが餌を食べなくなってずっと気が張り詰めていて、それから手術・入院。
原因が分かり、対処をしてもらって「もう大丈夫」という安心感もあり、フッと緊張の糸が途切れてしまった感じです。


獣医さんが開く時間を待って訪れます。
2022.02.25ふじの経過1

「も、もしかしてまたここに隔離されるんじゃないかしら…」
と思ったのか、少しプルプルと震えるふじ(笑)。

「大丈夫。傷口を見せるだけだよ」
2022.02.25ふじの経過2
(ふじ、イノシシと闘う犬がそんな事で震えてどうするの…。笑)

「うん、きれいに治っています」
と、獣医さんのお言葉。

なんだか本当に安心してしまいました。


帰宅して疲れがドッと出て少し昼寝をしたのですが、気付けば夕方。
2022.02.25ふじの経過3

ふじが入院している時は心配で目が覚め、ふじが帰ってきたら「術後の経過は大丈夫だろうか」と心配して夜中に何度も目を覚ましたことを思い出しました。

「ああ、久しぶりに良く寝た。本当に疲れていたんだなぁ」
そんな事を思いながら、夜は再びグーグーと眠りに就きました(笑)。


なんだかかなりホッとしました。
良かった♪


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鴨肉ステーキオレンジソース♪

「最後に鳥撃ちに行って冷蔵庫の中で熟成中の鴨があるけど、何にして食べようかなぁ…」
そんな事を日々思っていると、友人(ハンターさん)から
「柑橘類たくさんあるけど取りに来ない?」
という連絡をいただきました。

「やっほ~っい!これはオレンジソースを作って鴨肉のステーキにして食べろという天からの啓示に違いない♪」
と、喜んで友人宅に伺います。

そして雑談の中で鴨肉ステーキをオレンジソースで食べようと思っていることを伝えると、
「あ、じゃあマーマレードもあるから持って行く?」
ということで、ありがたくいただいてきました。

美味しいマーマレードがあるとオレンジソースを作るのも手間が省けて楽なんですよね。


まずはフライパンに砂糖(ムラなく出来るのでグラニュー糖の方が好ましい)を入れ、ジワッと熱を加えます。
2022.02.24鴨肉ステーキオレンジソース2

「このカラメル作り(キャラメリゼ)が上手くいくと、ほろ苦くて美味しいオレンジソースが出来るんだよね~」
あっと言う間に焦げて繊細な作業なのでかなり集中!

それから白ワインで伸ばし、いただいたマーマレードとハーブ類なんかを加えて煮詰めます。
2022.02.24鴨肉ステーキオレンジソース3
(ここら辺はお好みのレシピで)


それから表面にパリッと焦げ目が付くくらい、尚且つ中心部はロゼ色くらいな感じで鴨肉を焼きます。
2022.02.24鴨肉ステーキオレンジソース4

柑橘類と一緒にいただいた里芋を付け合わせに焼きましたが、これがホクホクしてとてもよく合いました。


「鴨肉は本当に美味いよなぁ~♪」
2022.02.24鴨肉オレンジソース1
(イノシシ肉でも鹿肉でも同じことを言っているのですが…)


「今年の鴨肉もこれで食べ治めかぁ…」
安物の赤ワインをチビチビと飲み、この猟期に食べられる鴨もこれで最後だと思うと、しみじみと感慨深いものがあります。

「ん~、でも何かを忘れている気がする…」
酔いが回った頭で布団に入り眠りに就きます。


そして翌朝、キッチンに放置されたバターを見て思い出します。
「ああ、オレンジソースの仕上げにバターを入れるのをすっかり忘れていた!!」

私の場合、飲みながら料理を作ることが多いので、しばしばこんなことがあります(笑)。
「でもよく脂が乗って抜群に美味い鴨だったし、バターなしの方が鴨肉と鴨脂の味を堪能できたから、これはこれで有りだな♪」


ま、結果オーライという事で(笑)。


今日も自然の恵みに感謝です。


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絶品の橙(ダイダイ)ポン酢作り♪ そして身体に異変が!!

ハンターの友人から「ポン酢用に使って」とたくさんの橙(ダイダイ)をいただきました。


橙(ダイダイ)や金柑や夏ミカンの様な柑橘類は、一昔前はどこの庭先にも生っていました。
学校の行き帰りにオレンジ色のふくよかな丸い蜜柑が生っている様を見ると、それだけで幸せな気持ちになれました。

食い意地の張った小学生だった私は、とある空腹の日にダイダイを取って齧り付き、口がひん曲がるほど酸っぱい思いをした経験があります(実話)。
(他にも渋柿とかゴーヤとかグミとか桑の実とかイヌマキの実とか、木の実が生っていると食べないと気が済まないタイプだった。笑)

そうやって考えると、カラスや拾って来たアナグマを食べている今とあまり変わらないかな…。
人間って進歩しないもんですね…。



で、美味しいポン酢のレシピも一緒にいただいたのですが、有名なお店から教えていただいたものという事でここでは内緒です。

それ以上に美味しく作るコツを教えていただきました。

まずは半分にカットして、そのままギュッと絞ります。(ここが大事!)
2022.02.20ポン酢の作成1
(写真はいただいた量の半分くらい)

実は以前にもいただいてポン酢を作ったことがあるのですが、柑橘類を絞るレモン絞りを使用しました。
2022.02.20ポン酢の作成3
(こんなヤツです)
しかしこれでは皮の渋みも混ざってしまうし、せっかくの無農薬栽培の橙の皮の良い香りが抽出できずに捨ててしまうのでもったいないとのこと。

なので、表皮からの成分も大切にしながら軽く絞って行きます。
絞る時に親の仇の様に強く絞り過ぎても雑味が強くなるとのこと。

「キュッ」「キュッ」「キュッ」
と、軽く絞るとダイダイの皮の爽やかな良い香りがキッチンいっぱいに満ち溢れます。
2022.02.20ポン酢の作成2
「おお、なんか天然の芳香剤だね~♪」


しかし、その頃になると私の身体に異変が…。
そんなに強く絞ってもいませんし、たいした運動量ではなかったのですが、香りにより幼少期にダイダイに齧り付いた酸っぱい味が記憶の奥底から思い起こされたのかもしれません。

私の体中から汗が吹き出して来たのです。
ダイダイを絞りながら、それに負けないくらいの汗がポトポトと額から滴り落ちます。

「どわわぁ~っ!!たまらん!!」
汗を拭いながら作業を続けます。


種を掬って取り除き、果汁をきれいなペットボトルに移しますが、その時に薄っすらと果汁の表面に油分が光ります。
「ああ、これが皮から出てきたワックス成分で爽やかな香りの素だな」
と理解します。

醤油とその他少しのあるものを入れ、出来上がったダイダイポン酢がこちら。
2022.02.20ポン酢の作成5

これが香りが良くて美味しいんですよ!!

「今度とっておきの極上イノシシを使って水炊きを作ろう♪
ハタ系の魚の酒蒸しにもいいよなぁ~!!」

そんな事を考えていると口の中にヨダレが一杯(笑)。

汗を拭きながら、そんな事を思ったのでした。
あぁ~、楽しみです♪


ダイダイありがとうございました!!


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ケツコダマを抜かれる…

空は蒼く、梅も咲き…。
2022.02.20ケツコダマを抜かれる1

「平和だなぁ…」


そんな事を思ったとある一日。
平和じゃない出来事が…。

このメスイノシシはグループの方が仕留めたイノシシなのですが、倒した後にモリとカヤがガブリ付いていたとのこと。
2022.02.20ケツコダマを抜かれる2

「ムキーッ!散々逃げ回って手こずらせてくれたわね!!」
倒した獲物に猟犬が噛み付くのは本能的なもので、ある程度しょうがないものです。

しかし我が家の猟犬の場合、ちょっと普通とは違っていました。
(その異変が分かりますか?)


答えはこれ!
2022.02.20ケツコダマを抜かれる3

射手の方がヘッドショットで仕留めて下半身は無傷だったのに、内股などの柔らかい部分にガブリ付いた上に、肛門を引き千切って腸まで出していました。


「お前が鹿の胃袋ばっかり与えるから、お前の所の犬は内臓大好き犬になってるぞ!」
「それにしてもこんなに的確に肛門を抜いた犬を初めて見たよ。なんか特別に仕込んでいないか?」
「ちゃんとエサやってる? 骨とか胃袋ばかりじゃなくて、たまには肉も食べさせてやれよ」

解体しながらそんな話でワイワイと盛り上がりました(笑)。


私も自然の中で死んだばかりのイノシシや鹿を何度か見たことがありますが、例外なく目玉や肛門などの柔らかい部分から食い散らかされていました。
特に溺死した個体は魚とカラスによる損傷が酷かった感じです。

こんなことから、昔は溺死すると「河童にケツコダマを抜かれる」なんていう逸話が生まれたのでしょう。


「内臓の内容物が出ているんじゃないかな…」
と心配になりましたが、腹腔内に留まり食肉部は全く問題なし。


いやしかし、ちょっとかなり恥ずかしかったです。
(ちゃんとご飯は食べさせているんですけどね…)


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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