全国的に冷え込んだ本日は、景気付けに大きな山を掻き回して来ました。
最近、出山(麓の小さな山)に獲物の痕跡が薄くなったので、獣たちが「大きな山の高い場所に避難して固まっている」と読んだのです。
そうやって時々乱場(狩猟する場所)を計画的に撹乱します。
(こんなことが一昔前の狩猟圧と言われていたのでしょう。今は圧をかけるだけの狩猟人口がいないんですよね…)
「さあ、いっちょ景気よくやりましょうか!!」
4人の勢子役がそれぞれに別方向から猟犬を放ちます。

その結果、まあ出るわ出るわ。
「イノシシが10頭以上並んで出てきた」
「合計すると、鹿は50頭以上出た」
なんていう景気良い待ち(射手)の報告。
そして皆さんが撃った弾数も30発近く。
その割には景気悪めの獲物の捕獲数…。

大きな鹿が1頭と小さめのイノシシが2頭。
(写真にはイノシシが1頭しか写っていません)
ま、ウチのグループは定数(一日に獲って良い数)が「1日3頭(自主目標)」なんで、予定通りと言えば予定通りです(笑)。
ここまでで正午。
それから解体場所に引き上げて、解体作業・山の神様祭り(焼肉兼反省会)を行って3時過ぎ。
他の猟隊からすると「え?もう終わるんですか!?」とビックリされるような時間だと思うのですが、サッサと解散です。
翌日も次の週もありますからね。
疲労を残さないようにするのが秘訣です。
で、帰宅してワンコさん達の防刃ベストを脱がせるとすごい匂い…。
何て言うか「雨に濡れた野良犬の匂いにイノシシと鹿とタヌキの匂いを混ぜた匂い」というのか、表現が難しいのですが「動物園の一番獣臭い檻の匂い」と言えばお分かりいただけますでしょうか。
「まあ、しょうがないよね。いつも一生懸命走り回ってくれているし、暑いとイノシシや鹿のヌタ場に浸かって体を冷やしているからね」

(これはヌタ場で体を冷やすモリ)
そこで猟犬用の防刃ベストを洗う事を決意します。
酷く汚れていたので、まずバケツの中で3度ほど予備洗いをして大まかな汚れや泥を洗い落とします。
それからお風呂のお湯に一晩漬けこんで、止水栓を抜くと…。
「3回予備洗浄したから大丈夫だろう」
と、思い込んでいたのが大間違いでした。

予備洗浄ではまったく浮かび上がらなかった粘土層の細かい泥。
「いやぁ~、正直な話、汚れの程度を舐めていたなぁ…」
その後はキチンと洗濯し、ほつれている場所はチクチクと手作業の針仕事で補修します。
(ちゃんとお風呂の浴槽もゴシゴシと洗いました)
泥の量からワンコさん達の一生懸命さが分かりました。
「いつもありがとう。頑張ってくれているんだねぇ♪」
今日も自然の恵みに感謝です。
↓えっ!?もしかしてその湯船に浸かっているのかっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪←キチンと洗浄して浸かりますよ(笑)
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム