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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

久々の獲物♪

「いや~、獲物の足がないね~」
各方面で見切りをしてきた猟隊の皆さんと朝のミーティングをして顔をしかめます。

猟期を通してほとんどボウズの無い我が猟隊ですが、2回ほどボウズで焦っていたので
「じゃ、またイッチョ大きな山を競って鹿でも掻き回そうか」
という話になります(笑)。

イノシシ猟犬を鹿にばかり当てると、獲物との駆け引きが雑になって切られる原因になったり、鹿ばかりを追う猟犬になりかねないので出来れば避けたいところですが、獲物(イノシシ)がいないので残弾処理のためにも大きく山を囲みます。


「それ行け!!」
2021.02.28久々2
(先方カヤさん、後方モリさん)
猟犬を放つと、弓から解き放たれた矢のように駆け出し、すぐに鹿を見付けての追い啼き!!

チラチラと木立の中を走る鹿が見えますが撃ちかけられず。


斜面に立つだけで脹脛が攣るような急勾配の山を登ります。
2021.02.28久々3
(写真はモリ)

時々連絡のために顔を見せながら、匂いがするとギャンギャンと追い啼きを上げて獲物を追います。


しかし猟期も終盤になり鹿も学習している感じ。
猟犬を引き離すと、立ち止まってこちらの様子を伺っています。

私の谷向こうに何度も鹿の姿を見て、何度か撃ちかけます。
しかしかなり遠くてあたらず…。

待ち役(包囲網を張った射撃手)の方向からも多数の銃声が聞こえてきます。

上手く連絡が取れずに
「どうなったんだ?」
と思いつつも期待せずに山を下ります。


なんとか大きなオス鹿を1頭授かりました。
2021.02.28久々1

「いや~、あれだけ派手に銃声が鳴り響いた割には淋しい猟果だね。ハハハ…」
私も含めてですが、皆さん何発も外しているので解体しながら乾いた笑い。

鹿のお肉を焼肉にしながら山の神様祭りをして、親方(若き勢子)から乾杯(お茶)の一言…。
「40数発ぶりで(犬の咬み止め除く)獲物を授かりました。山の神様に感謝!!」


獲物が出た数の割には淋しい猟果でしたが、春の陽射しを浴びながらワイワイと楽しかったです♪

今日も自然の恵みに感謝です。


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イノシシが毎日出てくる!

「猟師さん、猟師さん、聞いておくれ。ここに毎日大きなイノシシが出てくるからやっつけて!」
見切りをしていると、近隣の住民の方から呼び止められます。
2019.02.24モグモグ1
(以前撮影した写真)

「お!ラッキー!!」

なにせ私達ハンターは、日々獲物の痕跡を探して朝早くから彷徨っている訳ですから、「ここにイノシシがいる」なんていう近隣住民の方の情報はとてもありがたいのです。


しかし一応見切り(獲物の食べ跡や足跡で痕跡を探すこと)をしてみると、イノシシの痕跡は消えて無くなるくらいに古いものばかり。

「ん!?どういうことだ? もしかして見切っている場所とは全然違う場所に出現しているのか?」
と思い、先程の近隣住民の方と再度話します。

「すみません。イノシシが出てくる詳しい場所を教えていただけますか? ちなみにそれはいつぐらいの話ですか?」
「ああ、猟師さんが歩いていた辺りで間違いないよ。時間は…、2ヶ月ほど前かな」

やっぱりなぁ。
痕跡がないからそんな事だろうと思いましたが、親切に教えていただいたのでお礼を言って立ち去ります。


野生鳥獣を見慣れた私達ハンターでも、実際に大きなイノシシや鹿を見ると興奮しますし、一般の方だとどうなるかは想像通りです。

一晩出ると「ウチにはイノシシが出て来る」になります。
二晩続けて出ると「ウチには毎日イノシシが出て来る」にレベルアップします(笑)。
そして三晩ほど続けて出ると「ウチには一年中イノシシが出て来る」に昇格するのでしょう(爆)!

「いや~、でも気持ちはわかるな」
農家さんだと実際に一晩で作物が根絶やしにされるので切実な問題なのでしょう。


仮にそんな感じで教えていただいたイノシシを捕獲しても、30kgくらいの獲物がいつの間にか「100kg超えのイノシシが撃ち獲られた!!」なんて話になっていますし、一般の方の興奮具合も相当なものなんでしょうねぇ(笑)。

おもしろいですね♪


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職務質問を受けました~っ!!

ある日の出猟日の事。

この日は残念ながらボウズ~。
例年そうなのですが、猟期終わりは獲物の痕跡が無くて渋い!!
2021.02.23職務質問2

「全然足が無いね~(獲物の痕跡がない)」
「今日は獲物が想定外の場所を逃げて苦労した」
「さ、次の休みはどうする?」
猟が終わり、本日の反省会と次回の作戦会議を兼ねてそんな事をウダウダと喋ります。

大体においてハンターという人種は大ボラ吹きで話がデカくなりがちなので、ついつい話が長くなるのは全国共通のようです(笑)。


そんな事をしていると、箱バン型のパトカーが巡回して近くにやって来ました。
2021.02.23職務質問1

「ん!?なんだなんだ?」
メンバーの皆さんに緊張が走ります、「何事だろう?」と眺めます。

パトカーの窓が開いて若いお巡りさんが訊ねてきました。
「こんにちは~! 皆さんで集まって何かあったのですか?」

「こんにちは~! ああ、そこの山で狩猟をしていたんです。今は次回の作戦会議中です」
メンバーの皆さんは強面の方々ばかりですが、こんな時は満面の笑顔でハキハキとした挨拶。
作り笑顔でにこやかに答えます(笑)♪

すでに猟装を脱いでいる人もいますが、オレンジベストや足袋装束を見て納得していただいたようです。
「ああ、そうなんですね。頑張ってください!」


パトカーが走り去った後、
「〇〇さん、あんたの人相が悪いからだよ」
「バカ言え!あんたこそ不審者丸出しの恰好じゃないか」
「今日は獲物が獲れなかったけど、獲れて服に血が付いていたりしたら警察署まで同行を求められてたかも…」

まあ、いい年した汚い格好のオッサンたちがたむろしていると、職務質問されても当然と言えば当然かな…。


普段はそうならないように気を付けていますが、車に積み込む時などに血が垂れて、パトカーがサイレンを鳴らして追いかけてきたという話もあります。

いずれも笑い話で済んだことですが、ハンターにありがちな話ですね(笑)。


気を付けま~す♪


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覗かれています…(笑)♪

「ん?」
なんだか視線を感じて振り返ると、そこにはホシノさん。
2021.02.22覗かれています1
「ココっ!ココっ!」


天気の良い日にふじを家の中にあげ、表に面した庭に出入りできるように少し引き戸を開けているのです。

いつもはホシノさんが家の中に入ろうとするとふじが防いでくれるのですが、この時は日向ぼっこしながらお昼寝中。


横目でチラチラと覗きながら、家の中に入るタイミングを伺っています。
2021.02.22覗かれています2
「ココっ!ココっ!?(入ってい~い?)」

「入るくらい良いんだよ。室内を汚さなければね…」
2021.02.22覗かれています4

そろそろ丸5年を迎え、かなり高齢ながらも一羽だけのストレスフリー生活を満喫しているホシノさん。
しかし寄る年波には勝てずに、いつも土石流のような盛大な痕跡を残しているのです。

そうなると泣く泣く掃除することになります(涙)。


「ふじ~! 寝てるとこ悪いけど、ホシノさんがまた入って来ようとしているからよろしく~♪」

そしてまた仁義なき戦いが始まるのです(笑)。


ま、仲良くしなされ♪


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イノシシを見て久しぶりに焦りました!

「平和だねぇ」
2021.02.20日の丸2
日向に咲くオオイヌノフグリの可憐な花。
この日私は、膝を捻挫して勢子役が出来ず、畦道に咲く山野草を眺めつつ待ち(狙撃手役)につきます。

山に入りする時は静かに注意深く周囲のけもの道の使用状況やカセギ(餌を食べた痕跡)を見ながら、最適な待ち受け場所を探します。
2021.02.20日の丸3
「早生のタケノコが食い散らされてるな…。乾燥具合から見て一日前のものだけど、イノシシがいる気配濃厚」


勢子役の皆さんが猟犬を放ち巻き狩りの開始!!

すぐに起こし啼き!!
しかし猟期終盤になり追われ慣れたイノシシは、通常なら逃げない場所から包囲網の外へ逃走します。

その猟犬の飼い主の勢子役と私は、車に乗り込みイノシシと猟犬が逃げた隣山へと追跡開始。
何度も山の中を行き来して二人で挟み撃ちにしようと試みますが、上がった気温にワンコ達がオーバーヒート。

「お~い、犬を捕まえた。暑さでバテ上がってあきらめて帰って来た」
「そうですか、残念だけど犬にケガなくて良かったですよ」

元の待場に戻ろうと車を走らせていると、かなり慌てた勢子役の無線連絡。
「シシが出てるっ!!いk〇&$”‘@」

「ん?何が起こったんだ」
状況が飲み込めないまま、近くで2発の銃声。

そして車の横30メートルほどの距離に大きなイノシシ出現!!
急いで軽トラを停め、銃ケースから銃を取り出し車を降ります。

イノシシはまだまだ草原にいてキョロキョロと周囲を見渡しています。
「こいつが逃げ廻っていたイノシシだ! 犬に追われてノロノロと動きが鈍いぞ。ゼイゼイと肩で息をしている感じだし」

銃を覆った銃カバーを引き剥がしますが、焦って銃の先端の照星(狙いを付ける印)に引っ掛かり更に焦ります。
「くそっ、こんな時に!」
なんとか銃カバーを外し薬室に弾を装填しますが、すでにイノシシは山へと消えていました。

すぐに他の勢子役の方の猟犬が発見し、反対側の山向こうまで逃げて行ったところで射手に撃ち獲られました。
2021.02.20日の丸6
60kgほどのオス。

後で無線連絡をした勢子役に聞くと
「池の淵でイノシシが水を飲んでいたんだ。イノシシも追われて喉が渇いて堪らなかったんだろうなぁ。
慌てて車から降りて、遠かったけど撃ったけどカスリもしなかったみたい。
その後、池の土手を下ってお前さんの所に出現したんだろう」
とのこと。

「ふう、苦労したけど連係プレーでなんとか上手くいったなぁ」

他にも複数のイノシシが出たようですが、猟期終盤になって逃げ方も老獪になってきたので、1頭でも仕留めることが出来て良かったです。


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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