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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

鴨の天ぷらに一抹の淋しさを想う

「う~ん、どうしよう…」
そんな考えが日に日に大きくなります。

というのも冷蔵庫に一羽の鴨を熟成させている最中だったのですが、これが猟期終わりの鴨とは思えないくらい脂が乗ってないのです。
(そんなに悩むことではないだろ!というツッコミは無しでお願いします。笑)


野生鳥獣を食べている生活をしていると、やはり「脂身は美味い♪」と思います。
自然の世界では一番得難い栄養素ですしね。

スーパーで売っているお肉でも、鶏のささ身や豚のヒレ肉などは、「脂が無いのでヘルシーだ!」と健康的なイメージですが、それは鶏や豚の個体自体にたっぷり脂身を蓄えているので、筋肉部分に脂身を含んでいるからに他ならないと思います。

だって全然脂身の無い野生鳥獣のささ身やヒレ肉がパサパサカサカサ食感なのを知っているからです。
(焼肉にしても線香ほどの煙も立たない…)


そんな事を考えながら出猟したとある日の事。
2021.02.20日の丸4

「お!季節が終わったと思っていたフキノトウがまだある。ラッキー!!」

フキノトウを採取しながら、冷蔵庫に熟成している鴨肉の料理法が決まりました。
2021.02.20鴨の天ぷら1
天ぷらです。

鹿肉やキジなどの脂身がほとんどない肉にも天ぷらやフライはよく合いますし、油で揚げることによって素材の旨味が引き出される感じです。


「衣は薄め・油温は高温」で揚げるとパリパリサクサクの食感になります♪
2021.02.20鴨の天ぷら3
お好みですが、鴨肉の中心部はレアで。

天つゆでも美味しいのですが、ここはあえて塩でいただきます。

ほろ苦いフキノトウと旨味の濃い鴨肉。
「うん、美味いなぁ♪」

私にとっては猟期終わりの味で、美味しいけれど一抹の淋しさを感じる味でもあります。


「鳥撃ち猟期は終わってしまった。あとは一カ月大物猟を頑張ろう」

そんなことを思いつつ、今日も冷酒をグビグビ飲んでしまいました…。


今日も自然の恵みに感謝です。


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キジを食べて憂う

親父からもらったキジ。
2021.02.19キジの水炊き4

骨からガラスープを取り
2021.02.19キジの水炊き1
(このスープがメチャクチャ美味い♪)

水炊きを作りました。
2021.02.19キジの水炊き2

「ああ、美味い!!」
ハフハフと水炊きを頬張りながら考えます。

「しかしオレはあと何年くらいキジの水炊きを食べられるのだろう…」

実家にはブリタニースパニエルのレオがいて、親父は平日も狩猟に行けるので獲ったキジをもらうことが出来ます。
しかし自分のことを考えると、飼っているのはシシイヌだけだしキジを獲ることは至難の業です。


今は銃猟ハンターが激減している上に、猟犬を使った狩猟をする人もほとんどいません。
猟犬を飼っていても、教えていただくハンターさんが多い大物猟主体になりがちです。

「それもしょうがないことだよな…」
と正直思います。

今は農作物被害や林業被害対策の観点から、「有害鳥獣被害削減のため」の狩猟促進やハンター育成が行われていますもんね。


私は狩猟を始めた時から、大物猟の猟隊に属しながら雨の日には鳥猟犬を使った狩猟を親父から教わることが出来ました。
今の日本の狩猟事情から考えると稀有な例であると思います。

ありがたいですね。


大物猟も鳥猟もどちらもそれぞれの面白さや良さがあります。

なので鳥猟も受継ぐ人がたくさんいたら良いなと思うのです。


まあ、そんなことを一個人が言っても何の役にも立たないでしょうね。

2021.02.19キジの水炊き3

あまり小難しいことを考えてせっかくのキジが美味しくなくなるといけないので、ガツガツと一心不乱にキジ肉を食べ、冷酒をグイグイと飲んだのでした。


ごちそうさま♪

今日も自然の恵みに感謝です。


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蠢く春

「ああ~、そんな季節になったなぁ…」
とあるものを見てそんな事を思います。

とあるものとはこれ!
2021.02.17蠢く春1
よく分かりませんよね(笑)。

違う写真ですが、分かりやすいように印を付けてみました。
2021.02.17蠢く春2 (2)

イノシシの体毛に蠢くダニです。
体温が冷えて皮膚に付いたダニが新しい宿主を求めて動き出したのです。

温かくなるとダニの活動も活発になりますし、藪入りする時や仕留めた獲物の解体時には特に注意が必要になります。


「まあしかし、蠢くダニを見て春を感じる人間って相当ヘンだよね(笑)」

そんな事を思って帰宅すると、首筋あたりが何かモゾモゾ…。
やっぱりダニが這っていたのはお約束。


春ですね~♪


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演技派♪

「うう、寒くなってきた!!」
寒の戻りで、暴風雪警報発令中の我が家へ帰宅。

私が淋しいので、ふじを家の中に入れます(笑)。
2021.02.17演技派1

が、何故だか背中がびしょ濡れ!
「なぜっ!?我が家には人間用の客間だった犬部屋もあって庭と自由に行き来できるようにしているし、屋外には犬小屋も頭数分用意している。濡れる理由がないじゃん…」

パタパタパタ…。
尻尾を振るふじ。

「もしかしてランくんの所にお見合いに行っている間に、モリカヤ連合軍との立場が逆転して犬部屋に入れてもらえなかったのか?(ケガをして家の中で看病したり、一頭だけ集中訓練しているとよく起こるケース)」

しかし家の中では笑顔だし、モリとカヤともじゃれ合っているし、そんな感じではなさそう…。


「ははぁ~ん、これは外泊して構ってもらえなかったせいで、ふじが飼い主の気を引こうとしてワザとやった行動だな…」

その証拠に毛皮に沁み込んだ水分は表面だけで皮膚まで濡れていません。
おそらく私が帰宅する時間を見計らって、1時間ほど前に雪風が当たる場所に身を置いていたのでしょう。


「ふじぃ~、そんな風に濡れているとオレが動物虐待をしているように見られるかもしれないから止めてください。
それにふじも頭の悪いワンコと思われるよ…」

そんな話をしながら、タオルで水分を拭きとられ温風ヒーターの前で寛ぐふじ。
2021.02.17演技派2


演技派女優に完敗です(笑)♪


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親父たちのエレジー(哀歌)♪

私の所属する猟隊には二組の親子ハンターがいます。
一組は私、もう一組は親方(若き勢子)の親子です。

銃猟ハンターが絶滅危惧種となるくらい少なくなった現在、二組もの親子ハンターが在籍する猟隊は極めて稀だと思います。


そんな猟隊のある一日の事。
「猟期終盤でイノシシの足(足跡・痕跡)も乏しくなったから、大きな山をかき回して派手に銃声を響かせようか」
ということになりました。

狩猟圧を感じた山中の獣達は、罠師や通常の銃猟ハンター達が攻めないような高い山に居込んで、危険を回避している場合が多いです。
そこで猟犬を使って高い山の中を蹴散らし、膠着状態を打破して攻めやすい麓の山へと再度追いやるのです。


勢子役が猟犬を放ち、大きく張った包囲網へと獲物を追い立てます。
2021.02.16親父たち4
(左カヤさん、右モリさん)

リードを解き放つと、喜んで山を駆け上っていきます。

そしてすぐに犬の追い啼き。
「この啼きは軽くて走り去る速度が速い。鹿だな…」


谷間に木霊する銃声。

「ごめん、逃げられた~」
と私の親父の声。

「オレもワンコも急斜面を這うようにして汗だくになって追っているんだ。頼むよ、親父~!!」
2021.02.16親父たち5
(写真はカヤ。モリもカヤも時々連絡に顔を見せに来ます)


更に銃声は木霊し続け、まるで戦場のような有様。


「ごめん、逃げられた~」
と親方(若き勢子)の親父さんの声。

「頼むよ、親父~!!」
親方(若き勢子)の声。


私も親方(若き勢子)も自分の親父には「頼むよ~」という連絡を飛ばしますが、他のメンバーに言う事はありません。
逆に「撃ったら状況が変わる。安全が確認できたらドンドン撃って!」と発破をかけます。

勢子役が包囲網を張る待ち役(狙撃手)まで競って終了。

所々に獲物の血の痕跡。
2021.02.16親父たち2
半矢で何頭か逃げられた感じ。

そしてなんとなく嫌な予感はしていました。
銃声の数の割には「倒したよ~!」とか「止めたよ~!」という連絡を全く聞いていなかったからです。


結局30発以上の発砲数でしたが、授かった獲物は猟犬が噛み止めた子イノシシ1頭のみ…。
2021.02.16親父たち3

「勝負は時の運。獲物を授かるのも時の運、不運がある」
という結果。

鹿は50頭以上目視確認され、イノシシも最低3頭は出たようです。
皆での発砲数は30発を超えました。


貴重な子イノシシをお持ち帰り。

「あそこで鹿が20頭以上抜けて行った」
「ここで8発撃ったけれど全部外れた」
「ガクッと膝が落ちるのを見たからあたっていることは間違いない」
などと話しながら解体作業。


皆で「酷い結果だな」と思いつつ、しかしまあ笑い話にできる雰囲気ってとても重要な事なんです。

撃っても倒せないことを責められると、射手としてもプレッシャーになり益々あたらなくなります。
そして更に現場の状況説明に関してウソをついたり、獲物を確認せず撃って人身事故(俗にいうガサドン事故)の原因になります。

趣味で狩猟を楽しんでいるのに、そんな事になったらどうなるかは想像に難くありません。
何よりも好きでやっている狩猟が楽しくなくなりますしね。


ちっ、次回はリベンジだっ!!


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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