キス釣りをするために久しぶりに海に来ました。

ヒヨコの世話に追われていたのと、新型コロナウイルス流行に伴う外出自粛で来ていなかったのですが、海を見ると心が洗われます。
やっぱり海はいい!
海の状況はというと、水も澄んでいるし風もなくベタ凪。
私は比較的海が近い場所で育ったので、海は自分の中の羅針盤になっています。
「海がこっちで太陽の方角がこっちだから今は東に向かっているはずだ」
なんて感じで、方向感覚の基盤が海を基にしたものとして体に染み付いていました。
その後故郷を離れて田舎の大学へと進学し、豊かな自然の中で渓流釣りなどの遊びを堪能しました。
やがて将来の就職をどうするかを考えなければならない時期が来て、大阪や東京へと出かけて行き就職活動なるものを行いました。
慣れないスーツを着てビル街を歩き回り、ビルとビルの隙間からチラリと太陽が見える時はあったけれど、山や海の方向が分からず自分がどこへ向かっているのかが分からずに戸惑ったのを覚えています。
今のようにスマホなんてありませんし、プリントアウトした地図と乗り換えの案内図を手にして、不安な気持ちで都会を彷徨いました。
それはまるでその時の自分の生き方そのもののようで、いつも都会のビル街を歩き疲れ、人ごみに酔ってフラフラになっていました。
疲れて海を見に行くと、使い古したエンジンオイルと醤油を混ぜたような色とドブのような匂いで愕然としたことを覚えています。
「とてもこんな場所には住めないだろうなぁ…(都会にお住いの皆様ごめんなさい。あくまでも個人的感想です)」
とため息をつきながら、就職試験が終わるたびに何度もそう思ったことを思い出します。
それでも何通かの内定通知なるものが送られてきて、入社した場合の勤務地の希望があったので「東京・大阪以外を希望」と記入して出したら、ほとんどの担当者からわざわざ電話が掛かって来ました。
「だいたい東京・大阪勤務希望と書くんだけど一体なぜ!?」
と質問されました。
「人混みが苦手だから」と素直に答えましたが、きっと「なんてやる気のない奴だ!」と思われたことでしょうねぇ(笑)。
今回緊急事態宣言に伴う自粛生活でしばらく海を見ていなかったので、きれいな海を目の前にするとそんな昔のことを思い出しました。
今年初めての釣りだったので、ドキドキしながら仕掛けを投入!
しかしその度に仕掛けや針に海苔の様な海藻が絡まり、まったく釣りになりません。

「こりゃダメだ!」
見切りを付けて場所を移動。
仕切り直して再度仕掛けを投入!
グイッとアタリがあり、今年初物のキスが上がって来ます。

「天ぷらサイズの中型だけど美しい魚体だね~」
この場所は海藻に妨げられることは無かったのですが、キス網が入っていてポツポツとしか釣れません。

アタリも少ない上にクサフグの猛攻などで我慢の釣りが続きます。

浅場には大きなチヌの姿もチラホラ見え、一旦帰宅して潜りの準備をして出直そうかとも考えますが、久しぶりにゆっくり海を眺めながらのんびりと釣り糸を垂れていたかったので続行。

小さなメゴチなんかも釣れますが、結局釣果はあまり芳しくなく終了。
それでも天ぷらを作るには充分だったので、晩御飯は揚げたてのキスの天ぷらを堪能したのでした。
今日も自然の恵みに感謝です。
↓昔から変わり者だったんだなっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム