私が勤務する会社の構内には相変わらずイノシシが出現しています。
知り合いの猟師さんに引続き箱罠を設置していただいていますが、しかし最
初の1頭が獲れただけでその後はさっぱり。
「最初にあっさり獲れて、捕まった状態をバッチリ他のイノシシに見られているだろうから、警戒するのも当たり前だよね」
私は今年罠の狩猟者登録をしていませんし、銃猟ができるような場所でもないので手も足も出ません。
「犬の散歩がてら寝ているイノシシを追っ払うことぐらいはできるけど、捕獲してイノシシの個体数を減らすわけじゃないし、ほとぼりがさめるとまたやって来るんだよね」
そこで時間があれば仕事を抜け出して地面を睨んで見切りを行い、出現するイノシシの大きさや頭数を推測して罠を設置してもらっているハンターさんに状況報告。
「80kg以上の大きなオスが出て来ているな。このイノシシは大きさ的に人にも下手をするとケガが出かねない…。
あとは50kgくらいのメスイノシシと20kgほどの子イノシシが複数かな…」
デカいイノシシが出没して人的な被害も考えられたので、罠を設置してもらっているハンターさんに相談して括り罠の設置も検討。
鉄製の檻の様な箱罠にエサを入れておびき寄せ、閉じ込めてイノシシを捕獲する箱罠はまだ私の様なボンクラ頭でも理解が出来ます。
しかし括り罠は「確実にここを踏む!」という場所を推測し、足を踏む場所に20センチにも満たないワイヤーで作った罠を設置して捕獲するものです。
広い自然界の中で、20センチ弱のピンポイントを見極めて捕獲することは、ハッキリ言って物凄い技術だと思います。
(括り罠に関しては、
千松信也『僕は猟師になった』がお薦めの名著です)
しかし今はおもしろい機材が安く購入できるそうで、出没するイノシシの大きさや頭数、そして仮に括り罠を仕掛ける場合が来た時に「確実に足を踏む場所」を特定するためにトレイルカメラを仕掛けることになりました。
トレイルカメラはセンサー式で作動し、夜間撮影可能。バッテリーは乾電池。
生活防水で25メートルほどが撮影範囲とのこと。
夕方セットし、翌日に確認すると
「お!写ってる♪」。これは50kgほどのメスイノシシ。

よく脂が乗って美味しそうな個体です。
本当は動画なのですが、アップする方法がわからないので静止画でご勘弁ください(笑)。
これは20kgほどの子イノシシの群れです。

最低でも4頭いることが確認できました。
タヌキも画面に映り込みました。

まあ、人間たちが知らないだけで、夜は野生動物の楽園なんですね(笑)。
他に野ウサギやニホンザルの目撃情報もあるからなぁ。
被写体として狙っていた80kgほどの大きなイノシシは映りませんでした。
ここ2~3日、足跡が無いのでメスを追い求めて遠くに行ったのかもしれませんね。
まあ、本当に括り罠が上手いハンターさんはカメラなんぞに頼らなくても、足跡を見切るだけで手に取るように獣たちの様子が分かる技術を持っていますが、罠猟をしない私の様な罠素人や始めたばかりのハンターさんにはいいかも。
それにこうやって姿を見るとモチベーションも上がりますしね。
色々と便利なものが出るなぁ、と感心したことしきりでした。
↓こんなにたくさんいるのにお前さんは何やっているんだっ!?と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム