やって来ました、あまくさエビリンピック!!
「去年は台風で中止になったからなぁ。今年は去年の分までクルマエビを掴み獲るぞ!」
9時半からの受付けだけど、夜明け前に出発して1時間前には会場入り。
「100匹以上クルマエビが獲れたらどうしよう。塩焼きに刺身に天ぷら…。ああ、想像しただけでヨダレ出そうだ…」
初めて訪れる天草の海を眺めながら、メラメラと気合が入ります。

網で仕切ったエリアがエビの掴み獲りの会場になります。
ざっと見て50メートル×80メートルくらいかな。
きれいな会場には色々な出店が出ていて、結構なにぎわい。

「鱧(はも)天丼」や「車エビの塩焼き」なんかも売っていたので、ちょっと腹ごしらえをします。

活きワタリガニなんかも格安で展示即売。

先日獲って食べたばかりじゃなかったら、絶対に買って帰っただろうなぁ。
受付けを済ませて開会式。
厳正な抽選で選ばれた参加者は800名。(今年も参加抽選に通りました)
去年中止になったお詫びも込めて、例年の10,000匹より多めの13,000匹のクルマエビが放たれるそうです♪
「ふんふん、一人15匹くらいのクルマエビを掴み獲れる計算やね。もちろんもっと掴み獲って狙うは優勝だけど…」
競技説明では優勝者は200匹前後掴み獲るとのこと。
まずは小学生以下のお子様のみ参加可能な「タコの掴み獲り大会」が開催。

「いや~、すっごい楽しそうだ! 年齢制限なければ絶対参加したいっ!!」
さあ、次はいよいよ待ちに待ったエビの摑み獲りが始まります。

たくさんのクルマエビが入ったカゴが大量に運び込まれます。
場内アナウンスのお姉さんの声が響き渡ります。
「クルマエビは砂の中に潜りますから、砂の中もよく探してくださいね~! それから騒ぎ過ぎるとクルマエビは逃げてしまいますから、静かに水の中に入ってくださ~い。大丈夫、クルマエビはたくさんいますからね~♪」
「うん、知ってる。潮干狩りに行ってクルマエビを見付けてもピンピンと逃げるし、驚くような速さで砂の中に潜るもんね」
頭の中でシミュレーションをして少し作戦を考えます。
暫しの準備時間の後、爆竹の音と共に競技スタート!!
まずは走り出すお子様たちの様子を見て、少し沖のエビの籠を放った場所で水中を探ります。
岸から大量のお子様たちが海へ走り込み、驚いたクルマエビたちは沖に向かって逃げると思ったのです。
「ここら辺でクルマエビの入った籠を開け放ったはず…」
気合を入れて初めから潜る時と同じ格好の水着とマリンブーツを着用していたので、躊躇なく少し深い場所に座り込んで四つん這いになり、水中と砂の中を探ります。
がっ、手に触れるのは木の枝や水草ばかり。
肝心のクルマエビはほとんど掴めません。
「なぜ!?」
気持ちばかり焦って浅い場所にいるお子様たちを見ると、結構な数のクルマエビを捕まえて網の中に入れています。
「なんてこった!浅い場所にこんなにたくさんいたのか。養殖クルマエビだからほとんど移動も砂に潜ることもせずに、放たれたその場所に留まっていた感じ…」
競技時間は40分でしたが、勝負は最初の5分でほぼ決まってしまいました。

私のように一獲千金を狙って沖に走った欲深い愚かな大人数名は、例外なくほとんど何も獲れていません。
それに引き換え、「膝より深い場所になんて行けない」なんて言っていた善良なお子様たちやそのお母さん方は、すでに大量のクルマエビを網の中に入れています。
競技時間が半分を過ぎた頃、何も獲れなくなってヤケクソな気分になって写真を撮影する余裕が出てきました(笑)。
(上の写真)
小さなお子様たちが皆さん30~40匹以上のクルマエビを網に入れているのに対して、私は僅か9匹。

(エビが獲れなかったので、ホシノさん達のエサ用にと思ってツメタガイを拾ってきた)
「くっ、屈辱だっ!! 戦いに敗れて敗走する敗残の兵ってきっとこんな気分なんだろうなぁ…」
びしょ濡れになった服を着替えながら、トボトボと後片付けを始めます。
会場には汚れた体を洗うための水槽や、エビを入れて持って帰るための氷まで準備されています。

メインイベントのクルマエビ獲りが終了し、司会進行のお姉さんの声が最後の「お楽しみ抽選会」の当選者番号を読み上げています。
「ああ、そう言えば受け付けの時に何か数字を書いた紙を箱から引いたっけ…」
活きクルマエビの目録なんかの抽選にも外れ、帰る準備のため忘れ物がないか確認。
「さあ、帰ろう。ストラーダくんのエアコンが壊れているから、真面目に帰宅途中の運転中に熱中症に罹らないように気を付けないとな」
「さあ、いよいよ残るプレゼントはあと2つですよ。電動自転車と豪華ホテルペア宿泊券です!」
しかしその頃、持っていたデジカメをどこかで落としたことに気が付き、焦って通った道を探しますがどこにも落ちていません。
「どこに落としたのだろう。海の中に落としたとしたら厄介だぞ…」
「豪華ホテルペア宿泊券の当選番号は740番! 740番の方はいませんか!?」
カメラを探して会場を彷徨っていると、司会者のお姉さんの連呼する声。
「(。´・ω・)ん?」財布の中に入れていた紙切れを見ると、そこには「740」の文字。
「あ、あ、当たった~~~っ!!」
クルマエビは獲れなかったけれど、起死回生の
ゴッドハンド炸裂っ!!
「いやぁ~、我ながら呆れるくらいクジ運良いな♪」
「落としたデジカメも事務局に届けられていて無事だったし、何よりとても楽しかった♪ 一回経験してコツも分かったし、来年はリベンジだっ!!」

帰宅して僅かに掴み獲ったクルマエビを塩焼きにしながらビールを飲むと、睡眠不足と疲れで泥のように眠りに就いたのでした。
(養殖物だけど)今日も自然の恵みに感謝です。
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