週末に山へ行って、ヒーヒー言いながら銃を担いで登って鹿を獲って捌いて…。

帰宅してから大バラシした鹿のブロックを仕分けて冷蔵行に保存。
お風呂に入って気絶するように布団に倒れ込みます。
そして夜中…。
腿の後ろの筋肉が攣って、悲鳴を上げながら飛び起きます!
「ウッ、ウッ、ウッ…」
泣きそうになるほどの痛さをこらえ、布団の中で上体前屈。
足裏の筋肉を伸ばします。
「勢子役としてのオレの身体がまだ出来上がっていないもんなぁ~。でも今年デビューしたモリとカヤのためにも頑張らないと…」
数日経ったウィークデイに状態を見ながら肉を熟成させます。

「うん、美味そうだ♪ そろそろ鹿肉ステーキでも作って試食してみよう!」
自家菜園のブロッコリーとカブがこの日の付け合わせ。
ブロッコリーは真冬でも青虫が付いて葉が穴だらけになるし、カブはヨトウチュウに食い荒らされます。
「仕事が終わって帰宅すると、ヘッドライトを点けて虫を探すのが毎日の日課だったよなぁ。収穫して正直ホッとした。
農家さんはとてもじゃないけれどこんな面倒なこと出来ないだろうから必要最小限の農薬を使わざるをえないんだろうなぁ」
シンプルに塩コショウと少しのニンニクで味付けして、オリーブオイルで焼きます。

自分で獲ってきたお肉を焼きながら思います。
「現代の日本社会で、自分で獲ってきた肉を夕食に食べている人間なんて言うのは、超特殊な人間なんだろうなぁ…」
カヤが初めて山に行って恵まれた獲物なので、特にありがたい感じ(笑)。
しかし加工食品のメーカーで技術部門の一サラリーマンとして働く私は同時に思います。
今は「食の安全・安心」なんていう事が声高に叫ばれて、それはある意味当然なんだろうけれど、「ちょっとだけ賞味期限を過ぎたから」とか「ちょっと見かけが悪いから」と言って、食品が大量に廃棄される現実を知っています。
そのことを思うと、
食は「安心・安全」の前に「大変・大切」だっ!!
と思わざるを得ないのです。
鹿肉のステーキは脂気が無いので、火の通し過ぎは厳禁。

火を通し過ぎるとパサパサした食感になります。
お好みで大根おろし醤油やバルサミコ酢と醤油を混ぜたソースでいただきます。
「う~ん、美味い♪ 狩猟をやっていて本当に良かった…」
お肉の塊を頬張りながら、素直にそう思います。
でもまあ、食の「大変・大切」なんて言っても誰も分かってくれないでしょうね。
そこの意味をちょっと体感するだけでも、色々な事が変わると思うんだけどなぁ…。
今日も自然の恵みに感謝です。
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