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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

食は「安心・安全」の前に「大変・大切」だっ!!

週末に山へ行って、ヒーヒー言いながら銃を担いで登って鹿を獲って捌いて…。
2019.01.12カヤの笑顔5
帰宅してから大バラシした鹿のブロックを仕分けて冷蔵行に保存。

お風呂に入って気絶するように布団に倒れ込みます。


そして夜中…。
腿の後ろの筋肉が攣って、悲鳴を上げながら飛び起きます!

「ウッ、ウッ、ウッ…」
泣きそうになるほどの痛さをこらえ、布団の中で上体前屈。
足裏の筋肉を伸ばします。

「勢子役としてのオレの身体がまだ出来上がっていないもんなぁ~。でも今年デビューしたモリとカヤのためにも頑張らないと…」



数日経ったウィークデイに状態を見ながら肉を熟成させます。
2019.01.19食の大変、大切1
「うん、美味そうだ♪ そろそろ鹿肉ステーキでも作って試食してみよう!」

自家菜園のブロッコリーとカブがこの日の付け合わせ。
ブロッコリーは真冬でも青虫が付いて葉が穴だらけになるし、カブはヨトウチュウに食い荒らされます。

「仕事が終わって帰宅すると、ヘッドライトを点けて虫を探すのが毎日の日課だったよなぁ。収穫して正直ホッとした。
農家さんはとてもじゃないけれどこんな面倒なこと出来ないだろうから必要最小限の農薬を使わざるをえないんだろうなぁ」


シンプルに塩コショウと少しのニンニクで味付けして、オリーブオイルで焼きます。
2019.01.19食の大切、大変!2


自分で獲ってきたお肉を焼きながら思います。

「現代の日本社会で、自分で獲ってきた肉を夕食に食べている人間なんて言うのは、超特殊な人間なんだろうなぁ…」
カヤが初めて山に行って恵まれた獲物なので、特にありがたい感じ(笑)。



しかし加工食品のメーカーで技術部門の一サラリーマンとして働く私は同時に思います。

今は「食の安全・安心」なんていう事が声高に叫ばれて、それはある意味当然なんだろうけれど、「ちょっとだけ賞味期限を過ぎたから」とか「ちょっと見かけが悪いから」と言って、食品が大量に廃棄される現実を知っています。

そのことを思うと、食は「安心・安全」の前に「大変・大切」だっ!!

と思わざるを得ないのです。



鹿肉のステーキは脂気が無いので、火の通し過ぎは厳禁。
2019.01.19食の大切、大変!3
火を通し過ぎるとパサパサした食感になります。

お好みで大根おろし醤油やバルサミコ酢と醤油を混ぜたソースでいただきます。


「う~ん、美味い♪ 狩猟をやっていて本当に良かった…」
お肉の塊を頬張りながら、素直にそう思います。


でもまあ、食の「大変・大切」なんて言っても誰も分かってくれないでしょうね。
そこの意味をちょっと体感するだけでも、色々な事が変わると思うんだけどなぁ…。


今日も自然の恵みに感謝です。



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カヤのリハビリ

ピロリロリ~ン!ピロリロリ~ン!
スマホの着信音。
(山の中で落としたことがあるので、猟に行く時は何時も最大音量にしている)

ふじとモリと共に山を競っている最中だったし、ふじが獲物を発見して啼いた直後だったので画面を見ずに電源を切ります。


山から出てきてスマホの電源を入れ直すと、ご近所の方からの何回もの着信。
嫌な予感がして折り返します。

「お宅のワンちゃんが外に逃げ出していますよ~」
とのこと。

家に置いてきたカヤが脱走したことはすぐに分かりました。
メンバーの皆さんにお断りしてただちにに帰宅。


帰宅するとカヤは幸い家の敷地内に戻って来ていました。

グニャリと曲げられた門扉のアルミパイプ。
2019.01.12カヤの笑顔8

一度突破されてからワイヤリングと結束バンドで補強していましたが、再度破られていました。


門扉の前に座り込み、申し訳なさそうにパタパタと尻尾を振るカヤ。

「ごめん。カヤは全然悪くないよ。オレが悪い…。
一人だけ置いてけぼりにして本当にすまなかった…。
そうだよね、カヤも皆と一緒に山を走りたいよね」


カヤは生後5ヶ月の時に私の不注意から脱走して心に傷を負い、リードを付けるとガタガタと震えて一歩も動けなくなってしまうのです。

山を競って入り跡と反対側に出てきてしまった場合等、猟犬はリードを付けて一般道を歩くこともあるし、正直なところ「リードを装着できないと猟犬として使役するのは無理だな…」と考えていました。

パニックになって迷子になったり、咬傷事故を起こしても困りますしね。


「カヤを置いてけぼりにするとかわいそうだけれど、モリの訓練も始めないといけないし、本当にどうしよう」
そう思って、ずっとずっとその事が私の心の中で澱のように深く重く引っかかっていました。


そしてふじとモリを軽トラに積んで猟に出発する間際には「キュ~ン、キュ~ン」と鳴くカヤにいつも後ろ髪を引かれていました。
(でも軽トラには乗り込まない)


しかし今回の脱走事件が発生し、ようやく腹が括れました。
「よし、やっぱ皆で一緒に山へ行こう!」


散歩はストラーダの後部座席に乗って人のいない海辺や広場に行って走り回らせているので、ストラーダの後部座席なら大丈夫なのです。
しかしこれが狩猟となると、ワンコの身体にダニは付くし泥だらけになったり、時にはタヌキの溜め糞を体に擦り付けて来たりするので、そのままではとても座席に座らせることは出来ません。


最初は後部座席にブルーシートでも敷こうと思っていたのですが、ちょっと調べると「犬用ドライブシート」なるものが安価で売られていました。
2019.01.12カヤの笑顔6
へぇ~、最近は便利なものがあるんだねぇ。


親方(若き勢子)に事情を説明して、猟隊がお休みの日に見晴らしがよく長い距離を歩けるような場所を散歩がてら競らせてもらうことを伝えます。
2019.01.12カヤの笑顔4
まず第一は、車に乗って猟に行く楽しみを知ることとカヤが山歩きに慣れることが目的。

周囲に人家が無く車で山際まで付ける事ができる場所を選びました。


そして藪が茂った場所に寝ているイノシシではなく、比較的透けた場所にいる鹿を追わせてカヤの猟犬としての本能を開花させてやることが第二の目的。

透けた場所だとカヤの動きも良く見えますしね。


(画面には写っていないけれど)山へ着くと嬉しそうに走り回る3頭。
2019.01.12カヤの笑顔9
急斜面の檜林の中を3頭で進んで行きます。


「初めて獲物のいる山を走るけれどカヤは大丈夫だろうか?」
と心配しますが、それは杞憂に終わります。


私の周りを適度に離れては時々連絡のために顔を見せに来てくれます。
2019.01.12カヤの笑顔1
(手前カヤさん、奥がふじさん)

カヤの嬉しそうな笑顔♪
「ああ、良かった。本当に良かった…」


一頻り山を歩いて、降りる直前に若いオス鹿をゲット!
2019.01.12カヤの笑顔5
獲物の匂いに興味津々な3匹。


「疲れました~っ!!」
2019.01.12カヤの笑顔3
鹿を追っかけまわしてこの表情。

猪猟犬としては鹿を追わせると、鹿ばかり追っかけて良くないのですが今回は目的が違うので良しとしましょう。


車に載せる直前の林道で試しにリードを付けてみましたが、これはまだ早過ぎたようで座り込んで震え出してしまいました。
2019.01.12カヤの笑顔7

ごめんごめん。


でもカヤが山を楽しめたようで本当に良かった。

これからも一緒に頑張ろうな♪


真実を語ると、帰りのストラーダの車内は3頭のワンコの体臭と、身体を冷やすためにイノシシのヌタ場で泥浴びした泥の匂いが入り混じって物凄く異様な匂いに包まれたのですが…。
(そして何日経っても匂いが取れていない)

こりゃ明日からの出勤は、雨の日も雪の日も毎日スーツでスクーターだな。
まあカヤの笑顔が見れるなら、それくらいお安い御用です。


今日も自然の恵みに感謝です。



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地獄の番犬ケルベロスっ!!

皆さん、ケルベロスをご存知でしょうか?

3つの頭を持っていて「地獄の番犬」と言われる生き物です。
ちなみに飼い主は冥王ハーデス。


「ああ、ギリシャ神話に出てくる空想上のヤツね。話だけは聞いたことがあるよ。で、それがどうしたの!?」
と思われることでしょう。

しかし確かにケルベロスは実在したのです!!


「あっはっは!そんなバカな♪」
と一笑に付されると思いますが、その証拠写真がこれです!!
2019.01.15ケルベロス1

どうですか? ねっ!?
見た瞬間、おとろしくてチビリそうになりましたよ!!!



はい、ごめんなさい。ウソつきました(笑)。
2019.01.15ケルベロス2

左よりふじさん、モリさん、カヤさん(笑)。

お出かけ中の図。


こうやって見るとよく似ていますね。


まあ、面白い写真だったので笑って許してください♪



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ふじの不満

「さ、今日も山に行くよ!!」
猟に行く準備をし、ふじとモリを乗せるためにワンコゾーンから外に出します。

何回か山へ行ったモリは喜んで軽トラの荷台に積んだゲージに入ります。


ところがふじは何となく不機嫌で、乗り込もうとしません。

「どうしたの、ふじ? 山で肉球にケガでもしたのかな?」
そう思ってヘッドライトを付けて足の裏を見ますが、特に何ともないし嫌がることもありません。
(ケガをしていたら痛いので見せるのを嫌がる)


「用を足すのがまだだったかな?」
と思ってしばらく自由にさせておくと理由が分かりました!

「私が乗るのはこっちよっ!!」
2019.01.11ふじの願望1

と訴えかけるように、頑としてストラーダの後部座席の前から離れません(笑)。
納得!!

「ああ、そうか。そうだね…。ふじと猟に行く時は、ずっとストラーダの後部座席に乗って山へ行っていたもんね。
でも、今日は軽トラで行くからモリと一緒に荷台に乗ってちょうだいな」


荷台にゲージを設置しているから寒いだろうと思って、ブルーシートで覆って中に毛布を入れ、更にシートカバーを掛けてやってはいるのです。

「まあ、冷暖房完備の車内に置いたゲージと比べると乗り心地は雲泥の差だよね…」
しっかりと言い聞かせると、渋々と荷台に設置したゲージに乗り込みます。


この日は小イノシシが一頭のみで親イノシシには逃げられてしまいました。
2019.01.11ふじの願望3

山を走って、暑くて川で体を冷やすふじとモリ。
2019.01.11ふじの願望2
(左ふじさん、右モリさん)
走ると暑いんだよね~。


うん、ふじは少し脂肪が落ちてきたかな。

モリはもう少し走り込まないと充分な筋肉が付いていない感じ。


まあ、2頭ともしっかりと走り込んで体作って、モリは獲物との駆け引きを覚えようね。


今日も自然の恵みに感謝です。



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イノシシのテリーヌサラダ!?

最近、野生鳥獣の料理写真ばかりをアップしている気がしますが、ちゃんと猟に行っています(笑)。

猟に行くと色々なドラマがあり、ついつい「あれも書きたい」「これも書きたい」という感じになってエネルギーが必要なので後回しになってしまってスミマセン。


で、代わりにと言っては何ですが、やっぱり料理写真♪
2019.01.11ホシノエサ1

イノシシ肉を使ってテリーヌを作り、サイコロ状にカットしてサラダを作りました。

「おお、美味そう♪」




ごめんなさい、ウソつきました。

これはイノシシの肺を茹でて、2センチくらいにカットしたもの。
下の菜っ葉は家庭菜園に生えてる、余ったカブの葉っぱ。

ホシノさん(ニワトリ)達のエサです。
あまりに美味しそうだったので写真を撮りました(笑)。


暖かいと昆虫やミミズなどが豊富にいるのでしょうが、寒い時期はタンパク質が不足して卵を産む数が少なくなるので、考えた苦肉の策です。
(まあ、その前にホシノさん達の年齢という問題がありますが…)

猟期が始まると魚釣りにも行けなくなるので、エサとして与えられるタンパク質が山からの恵みだけになるという理由もあるのです。


小さくカットするのはそれなりに面倒なのですが、カラスやカササギに持って行かれないように必要な作業です。

庭に来た希少な猛禽類を捕食しようとする対策としても有効です(←本当か!?)。


ドアを開けてパラパラと撒くと、一目散に駆け寄って来て奪い合うように啄ばみます。
2019.01.11ホシノエサ2

なんかこうやって見ると、ニワトリって飛べないだけでとても獰猛な鳥と言う感じがしますね。



まあ、その前にイノシシや鹿の肺を持って帰る私を見て、猟隊の方が「何もそんなものまで食べなくても…」と言われているのを聞いて、「ニワトリのエサです」と言っても信じてもらえてないんだろうなぁと思う今日この頃です(笑)。


今日も自然の恵みに感sy…
じゃなかった。


ホシノさん達よ、これからも美味しい卵を産んでね♪



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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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