「急に波が高くなってきた。一雨きそうだ…」
水面に浮かびながら周囲の状況を確認します。
青空の片隅から真っ黒な雲が近付いて来ます。
「雷は…。大丈夫そうだな」
潜ったり川遊びをしている時に、夕立(今はゲリラ豪雨っていうのでしょうか)が降りそうな場合、特に雷にだけは充分な注意を払います。
海面にも雷が落ちる(そして時々亡くなられる方がいます)ので、遠くで雷が鳴っている場合も大至急撤収します。
間もなくポツポツと大粒の雨が降ってきます。

水中と空の両方を眺めると不思議な気分。
青空を背景に、水面に落下した雨粒が生み出す宝石のような水玉を飽きずに眺めます。

雨は激しさを増し、まるで水面が破裂しているような模様へと変化。

こんな光景はなかなか見れないだろうなぁ。
思い出すともなしに昔の出来事を思い出します。
学生時代に就職活動をしていた頃、最終面接まで進んだ企業で「入社した場合の勤務希望地」という書類記入事項がありました。
その会社は全国転勤有りの企業だったので、「う~ん」と悩んだ末に「東京・大阪以外」と書きました。
面接の時間になり、そのことを聞かれました。
「人混みが苦手だし、海や山の中で遊ぶのが好きなんです」
「へぇ~、変わってるねぇ。普通は東京・大阪希望と書くんだけどね…」
その時の会社のお偉いさん達の顔は、「まるで幻の珍獣を初めて見た!」様な表情だったと言えば分かりやすいでしょうか。
内定をいただいたのですが、結局そこには就職しませんでした。
仮に入社していたとしても、ずっと珍獣を見るような目で見られていたでしょうからねぇ(笑)。
若い時の私は自分が「人とは少し違う」とか「変わっている」なんてことはこれっぽっちも思っていませんでしたが、今ではその時の会社のお偉いさん達の気持ちがよく分かります。
しばらく水面に浮いて、降ってくる雨粒や水面の様子を眺めていました。
「魚を獲りながら水面に浮いて、夕立の様を飽きずに眺めているなんてやっぱり変わった人間なんだろうなぁ」
でもちょっと変わった人生の方が面白いよね♪
↓間違いなく現代社会の珍獣だっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム
スポンサーサイト