南無妙法蓮華経~ぅ。祖母の初盆会でしめやかに和尚さんの読経が響きます。
読経も終わりありがたい御説法が始まります。
「え~、お盆はあの世とこの世を隔てる地獄の釜が開く日と言われておりまして、ご先祖様が帰ってくると言われております。お亡くなりになったご先祖様を偲び、共に過ごす日なのです…」
和尚さんのご説法も終わり、初盆会も散会。
「さあ~って、暑いし海に潜りに行って来る!」「はぁ!?」私の両親と兄貴以外の親族は「何を言ってるのかまったく意味不明っ!さっきの和尚さんの話聞いてたの!?」という感じ。
しかしすぐに「あ~、そういえばここはこんな家だった」とあきらめ顔(笑)。
そうなんです、我が家は「(悪い霊に引きずり込まれるから)お盆に海や川で泳がない」「(昆虫や小動物の姿を借りてご先祖様が会いに来ているから)お盆に殺生をしない」という、世間一般でいうタブーがありませんでした。
それは少年時代からずっと、「お盆休みはキャンプに行って魚を獲る日」だったから。
海に着くとさすがに人も少ないですね。

「仏教の教えは一旦置いておいて、一体なぜお盆に潜りに行ったら行けないんだろう…」

(写真は特に関係ありません)
そんなことを無意識に考えます。
写真では分かりませんが、この日は台風通過と台風接近の狭間で波が高く、潜れるギリギリのコンディションでした。
「たぶん、こんな風に台風接近の季節で、事故が多かったんだろうな…」
濁ってあまり見えない中、少しずつ魚を獲りながら考え続けます。
「お盆限定で霊的な祟りの様なものが本当にあるとは思えないよな~。だって少年時代からずっとお盆は海か川にある場所で過ごしているけど、そんな怖い目には一度も遭ったことないもの」
しかしまあ、
「霊がいないか?」
と聞かれると、たぶん私は
「いると思う」
と答えると思います。
実際に自分が霊を見たことはないけれど、そんなことを何度か見聞きして成長したからです。
霊的なものを軽んじてもいませんし、怖いとも思っています。
そして一つの推測を思いついて水中でおかしくなります。
「昔から大人の言う事を大人しく聞かない悪ガキがたくさんいて、お盆に親戚が集まって飲み食いしたりお墓参りしたりするのに手伝いもしなかったんだろう。それで何人か集まって海や川へ遊びに行っていたのかもしれない。
そんな悪ガキたちに手を焼いた大人達が、言う事を聞かせるためにそんな話が出来たんじゃないだろうか…」
案外それが現実かもしれないなぁ(笑)。
実家に煮物用の魚と塩焼き用の小さな石鯛をおいてきて残りの漁果。

今年はあと何回潜れるだろう?
お盆過ぎると記録的に暑かった夏も終わるな…。
今日も自然の恵みに感謝です。
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