ドキドキドキ…。友人から「箱罠にイノシシが入った」という連絡を受け、山へ行く準備をして車を走らせます。
今回連れて行っているのはモリのみ。
私が少し緊張しているせいか、外出リハビリ中のカヤは異変を察知して車に乗り込みませんでした。
「まぁ無理やり連れて行って、また外出が嫌いになってもいけないからお留守番してなさい。また次回があるよ」
ふじを鼻犬(先生犬)として連れて行こうかと思いましたが、あえてモリだけの反応を見てみたいと思って一頭だけで出発!
運転しながら初めて
ふじを初めてイノシシにあてた時を思い出します。
「あの時もドキドキしたなぁ。だけど反応も良くすぐに啼きも出て安心したんだ」
そして先輩猟師の方々の言葉を思い出します。
「イノシシに最初にあてた時に、その猟犬の素質が分かるよ。反応が無い犬ははっきり言ってほとんど使い物にならない」
「さて、モリはどうなんだろう? まあ、日頃の野生鳥獣や野良猫なんかに対する反応を見てるとたぶん大丈夫だろう…」
そんなことを思います。
現地に着くと相変わらず側溝が怖くて躊躇するモリ(笑)。

「う~ん、キミはこれからイノシシと対決しようとしているんだけどしてる状況なんだけど大丈夫かな?」
箱罠に入ったイノシシはこちら。

10kg程の子イノシシですね。
まあ、猟犬の最初のシシあてはイノシシの匂いを覚えさせることがメインの目的なので、最初はこのサイズで充分です。
しかしこのサイズのイノシシにばかりにあてていると、相手を舐めてしまって山で大きなイノシシに出会った時に切られる可能性が高くなるので、そこは飼い主が加減します。
探索能力を身に着けるために少し離れた場所からモリを放します。
しかしモリは山を楽しんでばかりだったので、仕方なく呼び寄せます。
さあ、ファーストコンタクト!

「およ!?何これ?」
おっかなびっくりヘッピリ腰で近付くモリ。
どちらかと言うと初対面のご近所のワンコに会った時のような反応。
しかし、一度箱罠の中のイノシシが捲って(モリに向かって突進してくること)来たらスイッチオン!!
ギャンギャンギャンっ!!悪魔のような表情になって吠えまくります。
「良かった。啼きも出るし上出来の反応♪」
しかし心配なことも一つ。

相手が小さな個体だったこともあるのでしょうが、イノシシとの間合いが近いのです。
間合いが近いとどうしても牙で受傷しやすくなります。
こればかりは持って生まれたものだからしょうがないね。
次は大きめのイノシシにあてて少し怖い目に遭って学習しようかねぇ…。
しかしこうやって見ると、腰を落とし匍匐前進に近いような格好で、相手がいつ反撃してきても瞬時に逃げられるように備えています。
(特に致命傷になる頸動脈を隠すようにしている)
「やっぱり猪猟犬の血だねぇ」
少し頼もしくも思います。
この前産まれて来たばかりで、この一年はキミ達の成長ぶりに振り回されてきた感じだけど、すっかり逞しくなっちゃったねえ。
うん、猟期が楽しみです♪
↓あんなに小さかったのに逞しくなったね!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
にほんブログ村
にほんブログ村狩猟の魅力まるわかりフォーラム
スポンサーサイト