今年も無事に猟期が終了しました。
毎年なんらかの猟期終了の締めくくりを書いていますが、この記事を書ける時が一番ホッとします。
私にとっての最終前日はイノシシ4頭に恵まれ…、

最終日は執念でかなりの距離を追跡したけれど、半矢の鹿に逃げられ申し訳ない気持ちになりました。

今年の猟期を振り返ってみるとですね、正直な話これだけ楽しめない猟期は初めてでした。
それはやはりブリタニースパニエルの
ジャンが猟期前に死んでしまったことが大きく、大物猟であろうと鳥猟であろうと山へ行くと楽しそうに山を駆け回っていた生前のジャンの姿が思い起こされるからでした。
そんな事とは関係なくカヤとモリも大きくなっていくので、成長期の子犬たちのためにせっせと山へ行き、骨やお肉や鹿の胃袋などを持ち帰る日々でした。
たぶん成長期のモリやカヤが家でお肉や骨を待ってくれていなかったら、今年の出猟回数は極端に減っていたかもしれません。
これからも猟犬を飼っていく以上悲しい事は避けられないのでしょうが、仲間のハンターの皆さんやふじやモリやカヤの存在に救けられました。
そしてふじの子犬たちの成長が楽しみな猟期でもありました。

(この子は早くもお山デビューしたふじの子供の一頭)
それは先輩方からいつもこんな話を聞いていたからです。
『昔ふじたちのお爺さん世代の若犬たちを訓練しようと、2県ほど離れた猪犬訓練所に皆で連れて行ったのよ。
その当時はそんなにたくさんイノシシがいなかったから、有害鳥獣駆除の罠で獲れたイノシシを都合よく若犬にあてることも難しかったしね。
「イノシシ見るのが初めての若犬かい? じゃあ怯えるといけないんで大人しいイノシシを出しましょう」
なんて訓練所の親父さんが言ってくれて出したのはいいけれど、怯えるどころか出すイノシシ出すイノシシどれもすぐに立てて(啼き止めて)ガブリ付いて半殺しにしちゃったのよ。
訓練所のおっちゃんがカンカンに怒ってなぁ。
「あんたたち、それのどこが初めてイノシシにあてる犬なんだ!? ウソついたな!!」
たくさんのイノシシ犬を見てきたおっちゃんに信じてもらえず、塩をまくようにして追い出された…。
こんな犬はどこにもおらんよ』
ふじの子が産まれ、次に繋げることが出来て本当に良かった。
もっとずっと後になって私や今の狩猟仲間たちが皆狩猟を辞めたとしても、ふじのお子様や子孫たちが次の世代の若いハンター達の良きパートナーとなって山を駆け回り、イノシシを追い出してくれるといいな。
そんなことを強く感じた猟期でした。
そして悲しいなりに一生懸命に山を駆け、多くの獲物に恵まれました。
今年もたくさんの命に感謝です。
まあこうやって色々な事があるけれど、ハンターって山を駆けるのが習性なんでしょうね(笑)。
さあ、今からはモリとカヤの訓練頑張ろうっと♪
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