休みのたびに出猟していますが、たまには早上がり。
まだ明るいうちに自宅に帰ってきました。
車をバックで駐車していると猛烈な違和感。
「ん!?なんだ。この妙な感じは?」いつもなら車を見てホシノさんたちが「エサちょうだい~!」と駆け寄ってくるのですが、今日は見当たりません。

「どこにいったんだろう?」
と車を降りると駆け寄ってくるモリとカヤ!!
嬉しそうに目は輝き、尻尾をブンブンと振っています。
「え?なぜ!?」
一気に冷や汗。
何度かホシノさん達と一緒の場所で遊ばせましたが、まだいたずら盛りでとても目が離せる状況ではありませんでした。
それどころか益々動くものに興味が出てきて「次こそ獲っちゃる!」と狩猟本能を燃やしている感じでした。
(これは猟犬として狩猟本能が強くて好ましいことではあります。躾をするのはもう少し大きくなってから)
ホシノさんゾーンに出てみるとワンコゾーンとの境界の扉が開いています。
「なんてこった。鍵を閉め忘れた…」
取り急ぎモリとカヤをワンコゾーンに戻し、ホシノさん達を探します。
庭に散乱する羽毛。
「子犬とは言え猟犬だ。ホシノさん達の何羽かはダメかも…」
正直そう思いながら植え込みの陰を探しますが一羽もいません。
「からだの大きさから考えて全部食べてしまうとは思えないし…。でももう15kgを超えたし、本気で噛み付いたら絶対死んじゃうよなぁ…。」
ハッと思って、先日作成した犬小屋へ持ち込んだかと思って小屋の中をドキドキしながら覗きます。
「ホッ、いない。よかった!」「でも、じゃあどこに行ったんだ?」
駐車場を横切る影。
いた!2羽はネットの外の倉庫に隠れていました。
「ネットを飛び越えて隠れていたのか?」とも思いましたが、おかしなことに気付きます。
上下のネットが見たこともないビニールのヒモで結んでいるのです。
その時にお隣のお婆さんがやって来ました。
「ニワトリさん大丈夫だった? 子犬が追いかけまわして押さえつけていたのよ。
丁度その時お向かいの旦那さんが通りがかったから二人でニワトリを助け出したの。
2羽はネットの外に出すことが出来たけど、残りは犬が怖くて出来なかったわ…」
「すみません、お騒がせしました」
取り急ぎ残りの2羽を探すと、鶏小屋の中に2つある産卵箱に隠れていました。
「よかった~、生きてた!」
所々毛を抜かれていますが、4羽皆無事。

この子が一番激しく毛を毟られていましたが、エサも食べているし大丈夫でしょう。
それからすぐに菓子折りを買ってきて、お隣とお向かいの家にお詫びに行きました。
「すみません、犬がニワトリを襲っているなんてさぞかし驚かれたことでしょう。
もう少し大きくなったらキッチリ躾けます。本当にお騒がせしました」
「え!?自分ちの犬がジャレてニワトリを追いかけまわしただけでしょ?
なんでそんな謝る必要があるの?」
と思われるハンターさんは多いかと思います。
しかし一般の方とハンターの常識は相当にかけ離れていることが多いのです。
私も獲ってきた鴨を軒先に吊るしていたらご近所さんから「ギョッ!」とした目で見られたし、他の人で自宅でイノシシを解体していたら「恐ろしい」と言われてトラブルになった話を聞いたりもします。
獲物の運搬や解体、血痕などに気を付けるに越したことはないと思います。
いや~、それにしても今回はビックリしました。
4羽とも無事でよかった♪
でもホシノさん達も相当にビックリしたのでしょう。卵を産んでくれなくなりました。
シクシク(涙)。
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