「食料捕獲作戦!」というタイトルのこのブログ。
基本的には野山や海や川を駆け巡り「タダの食料」をゲットすることをメインテーマにしています。
まあ、貧乏人なのでいつもは狩ったり釣ったり獲ったり採ったりして「タダの食料」をゲットしている訳ですが、今回は通常と違います。
なんたって「人が手間暇かけ苦労して作った甘夏柑を好きなだけ取っていい!」という夢のようなお誘いが舞い込んできたからです♪
ハンターと言う人種は、一般の方と比べて猟欲(何かを獲ろうとする欲)がかなり強い人種なので、「獲り放題」とか「釣り放題」とか「狩り放題」なんていう言葉をぶら下げられるとひとたまりもありません。
「うひょ~っ!行く行く!!」二つ返事でOKの返事をします。
お招きいただいたのはハンター仲間の岡村さん(仮名)。
岡村さん(仮名)ご夫妻は某超大手有名企業にお勤めでしたが脱サラをして、現在は専業農家として様々な作物を栽培されています。
「この甘夏出荷されているんでしょ?オレ達が採っても構わないんですか!?」
「夫婦2人じゃ収穫しきれなくて、結局シーズン終わりには熟しすぎて出荷できなくなるから喜んでもらえる人に採ってもらった方がこちらもありがたいの。好きなだけ採ってください」
と太っ腹なお言葉。
「採り放題」キタ~!!「放題」大好き人間としては堪りません(笑)。

同行したハンター仲間の数人で甘夏の樹に群がります。
なんかミカンの黄色って葉っぱの緑に映えて癒されるね。

それに白くて小さな花の愛らしいこと♡。
なぁ~んて言っていたのも最初の30分まで。上を向き高枝切りバサミで大きな甘夏を切って摘んで落下させないように静かに平地に置くことを繰り返し、切った枝がミカンの表面を傷付けないようにきれいにヘタを切り揃えて収穫バックに入れ、溜まったらコンテナに移し替えるために何度も山の斜面を往復します。
甘夏の樹が生えているのはデコボコの斜面で、そこに踏ん張って上を向いて収穫したり、溜まったミカンを運ぶだけで汗が吹き出します。
時々休憩して甘夏をいただきながら、ふと下を見るとこんなものが。

これはサルが甘夏を食べた跡。
「へぇ~、人間と同じように皮をむいて食べるんだね」
これなんか、岩に腰かけて食べている様が目に浮かぶようですね。

ちなみにカラスやヒヨドリなんかの鳥類が啄んだらこんな感じになります。

イノシシの足跡はドカドカと付いているし、こりゃ被害も相当なものだろうなぁ。
「ウチの甘夏は美味しいから、他所の畑は襲われずにウチのが真っ先に狙われるんだよ」
「そっかぁ、こんなに重労働なのに収穫物を野生鳥獣に持って行かれたら大変ですよね」
実はミカン狩りを始める前に周囲の山を少し見ていたのですが、その時木の枝が不自然に揺れたのです。

少し山に近付くとやはりサルの姿。

分かりやすいように丸印を付けてみました。

写真を撮ろうとすると、周囲にサルの警戒音が鳴り響き、少なくとも5~6頭のサルが目視できたので、実際はかなりの数のサル群がいたようです。
ミカン狩りは3時間ほどで2本の樹の実を収穫したのですが、終わる頃には肩や背筋が引き攣り、汗だくになっているような状態でした。
終盤は握力が弱って高枝切りバサミを扱うのもしんどくなってきたので、樹の幹に登ってミカンを収穫していたら、減農薬栽培のため超苦手な毛虫攻撃!
それでも猟期の笑い話やバカ話を皆でワイワイとしながら収穫すると、作業のキツさも少し忘れるようでした。
「いつもは夫婦2人で黙々と作業しているから、今日は本当に楽しかった」
と岡村さん(仮名)ご夫妻。
そうかぁ、「日本の民謡は作業の辛さを忘れるために唄ったものが起源になっている物が多い」という話を聞いたことがあるけれど、機械も何もなかった時代は全部手作業だったから、歌でも唄っていなけりゃやってられなかったんだろうなぁ。
2本の樹を収穫するとこれくらい。(軽トラにも載っています)

すごい量だ!
皆で分けても相当な量があり、私は欲深く車に積める限界の4コンテナもいただいてきました♪
帰宅してご近所さんや知り合いにお裾分けすると、物々交換で野菜をいただいたりで更に食材が増えるわらしべ長者現象(笑)。
ゆっくりとお風呂に浸かると筋肉痛が心地良く、一心不乱に植物と向き合っていたからなのか頭の中のストレスがきれいさっぱりと無くなっていることに気付きました。
ふう、なんか楽しかったなあ。
岡村さん(仮名)、今回は大変お世話になりありがとうございました!
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