今日は隣県から鷹匠のそらたかさんがwebマガジンの取材のため同行させてほしいとのこと。
動物と関わっている人の取材という事で、「猟師と猟犬」がテーマ。
そらたかさんのHPはこちら。
(そらたかさん撮影)
朝6時の出発時刻に合わせてそらたかさんに自宅までお越しいただき、私の車に同乗します。
猟場に到着し(なんちゃって)見切りの説明をする私。

(そらたかさん撮影)
「見切りで巻狩りが成功するかどうかが決まるんですよ」
なんて適当な事を言っています。
1ラウンド目は私にとっては勢子として初めての山、そしてメンバーの皆さんも久しぶりの山を攻めます。
今日の勢子役は勢子長と私の二人。

「おお、寝屋に良い感じのシダが繁っているね」
すぐにイノシシが出て、そして想定していた方向とは全く異なる方向へ逃げられます。
それも田んぼや道路などの通常走らない場所ばかりを走られました。

(これはイノシシの寝屋跡)
「一体なぜ?」
と思い、けもの道を進むと謎が判明。
私たちがイノシシを追い立てた寝屋と射手の皆さんが待ち受ける間の山中で樹が伐採されていたのです。
けもの道が寸断されていたので、通常は走らない場所を通って逃げられました。
「狙いはバッチリだったけど、久しぶりの場所だからこれは想定外だったなぁ」
続く2ラウンド目。
ここは親子連れのイノシシと鹿が数頭入っている感じ。
ふじを放つとすぐに獲物を見つけて鳴き声。
「こっちに来る・・・」
すぐに薬室に弾を送り込み、銃を構え獲物の出現に備えます。
密集した竹林の中から大きな角のオス鹿出現!
距離15メートル。
「ふっふっふ、オレはこんな時に運が強い男なんだ。もらった・・・」
全速で走ってくる鹿に狙いを付けて引き金を絞ります。
ガチッ!!「あ、いかん。欲張りすぎて安全装置を解除し忘れた」
ギャンギャンギャン(私が頑張って追い出したのにバカバカバカ~)ッ!!けたたましい追い鳴きを上げながら後を追うふじ。
横を通り過ぎる時にチラリと横目で見られました(笑)。
いや、すまんすまん。
その後も何頭か鹿が出現したのですが、待ちにはかからず逃げられました。
「うう、ダメか。こんな日に限ってボウズ濃厚・・・」
諦めムードが漂い始めトボトボと山を歩いていると、20メートルほどの場所からいきなり60kgほどのイノシシ出現!!
慌てて銃を構えますが、今度は薬室に弾を装填する暇もありませんでした。
その少し後を勢子長のワンコが追って行きました。
「へっ、せっかく苦労して追い出したのにヘボ勢子め!」
横を通り過ぎる時にチラリと横目で見られました(笑)。
誰もが諦め始めた頃、2発の銃声!
前親方が鹿を倒したとのこと。

(そらたかさん撮影)
しかもその待ち場にそらたかさんも密着していて、運良く発砲の瞬間を撮影!

(そらたかさん撮影)
ふじと勢子長のワンコが執念深く追いかけていたようです。
「ふぅ、よかった。取材に来てもらってボウズなのと一頭でも獲れるのとはかなり違うもんな」

この日は罠で獲れたアナグマのお肉で山の神様祭り。
反省点は多々ありましたが(主に私)、なんとか獲物に恵まれて良かった。ホントに良かった・・・。
そらたかさん、長時間に渡る取材お疲れ様でした!
そして良い写真をありがとうございます。
前親方がお亡くなりの際にはこの写真を遺影にして「いつも背中で男を語ってくれる人だった」と皆で泣こう!とか勝手な事を言っていたけど・・・(笑)。
今日も自然の恵みに感謝です。
狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP↑会場でパネル展示していただいています。
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