もうシーズンはほぼ終わりに近付いていますが、もう一つアオリイカネタです。
「ん~、今日は平日にも関わらず人が多くて釣る場所がないね・・・」
いつものように仕事が終わって釣り場に向かうと、いつにも増して多い釣り人。
「皆さん結構遠くから来られているのに比べ、オレは釣り場から10分の場所に住んでいるし、いつでも来れるから今日は撤収だな」
などと思っていたら.、こっそりと手招きしてくれる人が・・・。
アオリイカ釣りの常連さんの一人、俳優の佐藤健に似た健くん(仮名)です。
「じゃんさん、こっちこっち。オレの竿の一本はダミーだからここで竿出してください」
「おお、いいの?サンキュー♪」
「で、健くん(仮名)、調子はどう?」
「もうすぐ釣り始めて24時間になりますが、1kgくらいの小さなイカが1ハイ釣れただけです。じゃんさん、いつもサクッと来てサクッと釣って帰るから今日は手加減してくださいよ(笑)」
などと笑い話をしながら準備を始めます。
健くん(仮名)は、同じ波止場に来る常連さんの中ではかなり年若くイケメンの青年です。
そして私が心密かに「かなり上手いな!」と思っている釣り師の一人です。
健くん(仮名)の事を「上手いな」と思う理由の一つ目は「何故釣れたか?何故釣れなかったか?」をキッチリと分析でき、それを次回に繋げているからです。
そして二つ目の理由は、何より彼の釣りの所作がとても美しいからです。
これは彼が数え切れないほどの釣行を重ね、何千回・何万回も竿を振って来たからに他なりません。
釣り座を譲ってもらい、準備をしていると健くん(仮名)にアタリ!

手慣れた動作でヤエンを道糸にセットして滑り込ませ、やり取りしている姿を見ると、まるでテレビの釣り番組で見るプロアングラーのようです。
ヤエンもキッチリと掛かり、上がってきたイカは700gほどの小さなもの。

「小さいけれど2ハイ目だし上出来だね。おめでとう♪」
「ありがとうございます、あんまり褒められたサイズじゃないですけど・・・」
そして夕マズメのゴールデンタイム突入。

今度は私の竿にアタリ!

サクッと2.1kgの大物アオリイカをゲット!!
「だあぁ、なぜいつもそんなに大きなイカがサクッと釣れるんですか?」
「他の釣り人は“アイツはいつも運が良い”くらいにしか思っていないけれど、皆さんそんな事聞いてこないし隠している訳じゃないんだけどね・・・」
「まず、アジは大きなものから使っていく。大きなアジは大きなイカしか捕食できないからね。釣れている時やマズメ時は活性の良い活きアジを針に付けて、少しでも弱ったらすぐに元気なアジに付け替える。
そしてよく泳ぎ回るように道糸は感度がよく、細くて強度のあるPEラインを使っている。ちょっと根ズレには弱いけどね・・・。
PEは夜釣りだとライントラブルが多いから(結び目ができやすい)、使いこなすのが難しいんだけど、補って余りあるパフォーマンスが期待できる。
付近に空腹のアオリイカがいたら、ガンガン泳ぐ活きアジが自分で広範囲にアオリイカにPRすることになるから」
「ボクはやっぱりライントラブルが怖くて、ナイロンラインの1.75号を使っています。これでも他の釣り人から見たら相当に細いんですけど・・・」
「後ね、竿やリールはこんな感じで、使っているヤエンはこれ。アジを掛ける針や刺す方法はこんな感じ・・・」
「ボクはこんな感じです」
と、互いに手の内を隠さず披露します。
やはり健くん(仮名)の仕掛けは去年より進化していて、しかも経験に基づいた論理的なものに改善されています。
「健くん(仮名)、さっきのオレのイカは、最後に海底のアマモに潜られて根擦れを起こして実はかなりヤバかったんだ。そんな時はやはりナイロンラインの方が良いと思うよ」
「ええ、じゃんさんの仕掛けを見せてもらってとても参考になりました。でも状況によっては僕の使っている道具や方法の方が有利な場合もあると思いました」
「うん、どちらが正しいとか間違っているとか、勝っているとか負けているじゃないと思うよ」
「ええ、どちらも正解ですよね」ああ、やっぱりな。
漫然と時間をかけて釣糸を垂れるのではなく、しっかりと考え、時には人から素直に教えを請う。
彼はだから釣りが上手いんだな・・・。
そして私も健くん(仮名)の話から得ることがあって、次回の釣行では試してみようと思う方法がありました。
互いの技量を認め、良い所は取り入れていく。
「相互理解」って大切だよね。そんな事を思っていたら再度のアタリで、1kg弱のアオリイカゲット♪

(ちょっと見にくいですが、2ハイのイカが入っています)
22時には納竿して帰宅。
やっぱり「サクッと来てサクッと釣って帰るなぁ」と皆さんから顰蹙をかってしまいました(笑)。
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