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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

人生初の鴨

大物猟の巻き狩りをしていて、見切りや弓(包囲網)を張り巡らせている途中で鴨やキジやヤマドリなどを見付けた場合はどうすればいいのでしょうか?

所属するグループによってルールは違いますが、基本的には「撃ってはいけない」というのが正解だと思います。
付近にイノシシや鹿がいた場合には銃声が轟くと逃げられてしまいますし、散弾(バラ弾)やスラッグ弾(一発弾)を一緒に所持しておくと慌てた時に弾の種類を間違うこともあります。(←状況によっては銃刀法・狩猟法違反。私は弾挿しと弾帯などに区別して携帯しています)

じゃあ、私の所属しているグループの場合はどうなっているかというと、「場合によってはOK」です。
なぜなら親方が鴨肉大好きだから(笑)。

見切りをしても獲物の影が薄くて競る場所に関係なかったり、大物を競り終わって池に鳥がいたりすると鳥撃ちをすることもしばしばです。


そんなある日の出来事…。
「鴨が大大群で池にいる!直ちに集合っ!!」
との連絡。

腰に巻いた弾帯を確認しますが、鳥撃ち用に持っている散弾は僅かに5発。
「まぁ、無いものはしょうがない。5発あれば1羽くらいは落ちるでしょ」
胸の弾挿しのスラッグ弾と入れ代えます。

指定の場所に到着し、事前の作戦会議で
「いいか、水面の面積より鴨の方が多くて池から溢れるくらいいるからな!」
との通達。

「いやいやいやいや、親方。いくらなんでもそれは言い過ぎでしょ!?」
と思いつつも準備をして池の土手に並びます。
2014.11.30鴨撃ち1

「横一列に並んで撃つから、絶対に横撃ちしないようにな!」
事前の打ち合わせ内容を互いに視線で確認します

本当は写真を撮っている場合じゃないのですが、なかなか見られない光景なので記念にパチリ♪

鴨は色の区別にシビアな鳥なので、オレンジべストを地味な色のウインドブレーカー等で隠して臨みたい所ですが、そんな時間もありませんでした。


配置に着くと気配に気付いて、土手の向こう側からガ-ガー鳴く警戒声や陸に上がった鴨が水面に飛び込む音。
「おお、相当な数がいるな…」

土手からジッと頭を見せないように待っていると、反対の山側に飛び去って行く群れ。
「ああ、池の向こう側から誰か勢子として追い出してくれたら全部こちら側に飛んできたんだけどな…。
オレが勢子役を買って出たら良かった。

しかし大群でいるときは撃ちかけずに待っていると必ずこちらに飛んでくる鴨がいる。少ない弾だからそのチャンスをモノにしろ」
自分の数少ない鳥撃ちの経験と照らし合わせます。

先輩ハンターの方々はさすがに心得ていて、誰もが息を殺して発砲のチャンスを窺っています。
「一年目の猟期で獲れたものは想い出だけです」というハンター2年目の伊集院くん(仮名)も、撃ちたい気持ちを堪えて待機。

2群れ、3群れ…。20羽近くの群れが次々に山向こうに飛び去って行きます。

そしてついにこちら側の土手の上空に被さって飛んで来る鴨の群れ。
「来たぞっ!!」
鳴り響く銃声。

バタバタと落ちる鴨。
私は他の人と同射(同時に撃ちかける事)ながらも2羽落としました。

しかし5発なんてあっと言う間に撃ち尽くし、後はバタバタと飛び去る鴨を見つめるしかありません。
他の人も同じ様な状況で、次々と頭上を飛び去る鴨の群れを指を咥えて見ているしかありませんでした。
「この小さな池に本当に100羽以上はいたなぁ。長年この場所で猟をしているけれど、この池にこんなにたくさんの鴨がいたのは初めてだ」

結局これだけ沢山のハンターがいて、獲れた鴨は7羽のみ。
きちんと鳥撃ちの準備をしていたら3倍以上獲れていたんだけどなぁ。残念!

初めて鴨を撃ち取った伊集院くん(仮名)は
「鴨って重いんですね!」
と感心していました。
2014.11.30鴨撃ち2

彼が嬉しそうに鴨を持っているのを見ると自分のハンタールーキーイヤーを思い出し、少し懐かしくなって自分も嬉しくなるのでした。

たまにはグループでの鳥撃ちもいいよね♪


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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