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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

今猟期初めての鳥撃ち

勢子役の皆さんが用事がありお休みだったので、今猟期初めて鳥撃ちに行ってきました。

「おお、猟期が始まって間もないのに皆さん用事がありお休みなんて、ある意味ラッキー♪」
と小躍りしました。

大物猟と同じく鳥撃ちも獲物がハンターに追われていないので、獲物をゲットできる確率が格段に高いからです。

「じゃあ、鳥猟期が始まったら大物猟に行かずに鳥撃ちに行けばいいじゃないか!」と思われる方も多いと思いますが、大物猟のグループに所属している以上は自分の都合で「ちょっと鳥撃ちに行ってきます」なんてなかなか言い辛いし、そういう事が度々だと戦力としてアテにもされなくなるからです。

思えばハンターになって6年目の猟期を迎えますが、11月15日の鳥猟期が始まって2週間以内に鳥撃ちに行くのは初めてのことですね。


溜まった用事を片付ける為に午前中は用事があり、午後から親父と一緒に出猟。
実家では鳥猟犬のミックとジャンを飼っているのでキジをゆっくりと攻めたい気持ちもありましたが、とりあえず食欲優先で鴨中心に狙ってきました(笑)。

半日の出猟(それも午後から)となりましたが、トンオン拍子に9羽の鴨をゲット!
2014.11.27鴨料理1

あと1羽獲れていたら定数(1日に獲って良い数、鴨だと1日に一人5羽)だったんだけどなぁ…。
2014.11.27鴨料理3
まぁ、贅沢言っちゃバチが当たりますね。


様子見ながら熟視させ、鴨の骨を焼いてレバーや心臓のペーストと一緒に赤ワインで煮込んでソースを作り、お肉を焼いて食べました。
2014.11.27鴨料理5
いつも適当に感覚で料理を作るので「レシピを説明しろ」とか「何て言う料理か教えろ」と言われてもよく分かりません(笑)。

しかし鴨によく脂も乗り素材が良かったので、自己流の料理ですがとっても美味しかった♪

「はぁ~、満足じゃ!!」
鴨料理を食べながら(安物の)赤ワインを飲み、ホロ酔いでなんだかしみじみと最高に幸せな気分でした。


今日も自然の恵みに感謝です。


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満面の笑み

「今日は競らずにこのまま帰っていいぞ~!」
と親方からの連絡。

「お、親方の括り罠に獲物が掛ってるな。さてイノシシだろうか?鹿だろうか?」

で、親方が嬉しそうに見せてくれたのはこれ!
2014.11.25ダメです2
でっかいアナグマ♪

たっぷりと脂が乗って丸々としていますね。
2014.11.25ダメです1
とっても美味しい獲物をゲットした親方の口元は綻び、目じりは垂れ下がっています(笑)。

「へえぇ~、括り罠に掛るなんて珍しいですね。でも括った痕跡が無いけど、どの足に掛ったんですか?」
「一言も罠に掛ったとは言ってない。道路に落ちていたのを拾ってきた!」

「だぁあ~、また親方がロードキルアニマルを拾って来てるよ!! 病気で死んだのかもしれないから、拾ってきちゃダメだって言ってるでしょ!」
(それに私も知らなかったけど、拾ったとしても役場に届け出て不法に殺傷していないということを証明し、許可を得ないといけないらしいし…)

まあ、拾ってきた物はしょうがないな。
そのままにしておいてもゴミ収集車に拾われるか、カラスの餌になるだけだろうし。

きちんと役場に行って許可を得てきましょうかね。
でも日曜日は役場はお休みだからどうすんべかなぁ~。
それに「不法に殺傷してないか」なんて証明する方法があるとも思えないけれど…。


ちなみにこの日はイノシシが1頭と鹿が2頭と鴨が7羽獲れて、解体するのに大忙しでした。
大猟♪大猟♪


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出たぜっ!、イノシシ110kg!!!

「今日は自分の好きな場所に行くといい」
私の所属するグループが攻める山の中では比較的大きな山を競ることが決まった、巻狩りを始める前の作戦会議で親方からそう伝えられました。

猟犬を使役して獲物を追い出す勢子役と、それを待ち伏せて撃ち止める狙撃手(待ち、タツマ、シガキなどと呼ばれる)から成り立つ巻狩りでは、獲物の休んでいる居場所を突き止める事(見切り)と、それぞれの勢子役・猟犬や狙撃手の個性や技量に合わせた配置をして包囲網を張り巡らせ、如何に獲物を撃ち取るかの作戦面で猟果は大きく違ってきます。

大きな山を10人ほどのメンバーで攻めるのですから、一人一人の役割はそれぞれに重要です。
そんな状況で自分の待ち場所を「自分で決めなさい」と言われた訳ですから、他のメンバーの配置を聞いて自分なりに考えます。

手薄な場所の「中シガキ」を選択。
勢子役と最終防衛線の中間地点に位置し、状況に合わせて動き回る遊撃手的なポジションです。

稜線で待機する親方と一緒に山を登り、途中途中の通し(獣道)を見て一番活発に獲物の動きがある場所に身を潜めます。
待ち場に選んだ場所はこんな感じ。
2014.11.23110kg1

谷底の暗い場所に2本の通しが交わり、更に別の通しも狙えます。
2014.11.23110kg5
「うん。こちらの斜面はほぼ自分一人で受け持つ事になるけれど、ここだったら獲物が来るに違いない」

皆が配置に付いたことを伝え、勢子役が別々の3方向から犬を放ちます。
私の所属する猟隊では3人の勢子役が別方向から猟犬を放つことによって、獲物に考えたり狙撃手の配置を気取られる時間を与えることなく半ばパニックの様な状態で追い出すので、撃ち取る確率も上がるのです。

数発の銃声が鳴り響いた後、左側の斜面上方から僅かな物音。
2014.11.23110kg2

「来たぞ…。そっちはまともな通しなんて無かった。左の斜面からオレの正面に降りてくるはず…」
物音の方向に銃を構え狙いを定めますが、予想した進路と違い獲物は真っ直ぐに斜面を駆け下ります。

「こんな明るい斜面を駆け下ってくるのは鹿に間違いない」
そう思いながら銃の照準越しに確認した獲物は大きなイノシシ!

「え!?ウソだろ? だけど現実に大きなイノシシが駆け下ってくる。
距離30メートル。少し遠いけれど的が大きいから絶対に中る…」

そう思いながら狙いを定めますが、イノシシの後ろは空。
2014.11.23110kg6
安全が確保出来ずに撃てず。

「少しでもバックストップ(弾が外れたり貫通した場合に弾を止める斜面など。安土)が確保できたら即座に撃つ!」

猛スピードで近付くイノシシ。
バキバキという枝を折り割る音と巨体から発せられる地響き。
「ゼッ!ゼッ!ゼッ!」という荒い息遣い。

銃の照準をイノシシに合わせたままイノシシの姿を追いますが、遂に発射する機会は得られず見えない場所に逃げ込まれました。

「80kg~90kg以上の大きなイノシシが向かったよ!」
すぐに連絡を入れます。


「犬は付いてなかったけれど、明らかに普通じゃなかった。猟犬と一戦交えて来たのか?

だけどあの息の上り方じゃ、そう長くは走れまい。
もう山の高い場所に登れる体力は残っていないだろうし、逃げた方向からは勢子副長が競り下って来ている。
苦し紛れに隣山に移ろうとすれば狙撃手が待ち構えている。必ず誰かの待ち場にかかるはず。

後は頼みます…」


そして2発の銃声。

倒したのは大物猟ルーキーイヤーの伊集院くん(仮名)。
2014.11.23110kg3
倒したイノシシは110kg!!
彼の待ち場に出て来た時にはゼーゼーと肩で息をしてたそうです。

それでもこの巨体を前にして冷静な射撃はスゴイ♪
2014.11.23110kg4


だけどこのイノシシの牙に猟犬の一頭が切られました。
自分の4倍以上も体重があるような大きなイノシシに立ち向かってくれたのです。
腹膜を割かれ腸が出るほどの重傷でしたが、手術にも成功し(今の所)命に別状はないとのこと。
良かった…。ホッ。


久しぶりに100kgを超える大物が獲れたのですが、犬がやられ後味の悪いものとなりました。
しかし最悪な状況にはならず済んだので、その点だけは良かったと思います。


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深刻な状態

その日私は深刻な状態にありました。
お腹にくるタイプの風邪を引いていて、猟に行くために5時に起きると同時にトイレに駆け込み、そのまま30分ほど籠っていました。

「うう、さすがに今日はダメか…」
と思っていたら正露丸が効いたのか、その後は平気な感じ。
我ながら自分の体の都合の良さに呆れながら、少しふらつきながらも山へ行く準備をします。

30分ほど遅刻をして見切りを行い、作戦会議の後山へ入ります。

今日の待ち場はこんな感じ。
2014.11.21深刻6
孟宗竹の密集した場所に何本もの獣道が走っています。

獣道に生足(その日通った足跡)がドカドカついているし、
2014.11.21深刻2

ヌタ場は何頭獲物が使ったのか分からないくらいに使われています。
2014.11.21深刻5

「こりゃあ、ここは獲物が出てくる気配濃厚だぞ」
その日に通った痕跡がある場所は、少し前に安全であることを確認しているので、同じ通し(獣道)を使う確率が高いのです。


勢子役が猟犬を放ち巻狩りのスタート!
気配を殺して待ちます。

息を殺して動かずにジッとしていると、汗が冷たくなり体が冷えてくるのが分かります。
「あ、いかん。なんかまた熱っぽくなってきた…」

晴れていると言っても山の中の木陰で身を潜めていると、シンシンと冷え風邪がブリ返してきた感じ。
おまけに鳴りを潜めていたお腹の調子も悪い。


そんな事をしていたら勢子の「出たよ!」の連絡。

近付く犬の声。
枯れ竹を踏み割る音。

安全装置を解除して銃を構えます。
ギュルギュルギュルルルゥゥゥ…。
同時に鳴り響くお腹の音。

いつもは獲物の気配に100%の注意を注ぎますが、この時点で「獲物40:お腹60」といった感じ(笑)。
通常なら緊張感から汗が落ちることもあるのですが、この日ばかりは変な冷や汗が額を流れます。

そんな間抜けなハンターの気配を察知したのか、待ち場には出てこず「バキバキ」という音と共に山の上方へと移動して行きました。


その後数発の銃声が鳴り響き、若き勢子のお母様が見事に鹿をゲット!
2014.11.21深刻3


私のその後はどうなったのかと言うと、日向に出て少し体が温まると何事もなかったかの様に無事回復しました。

「よ、よかった。あそこで獲物が出て来て、銃を撃った衝撃で別のものが発射されたりしなくて…」
と胸を撫で下ろしたのでした(笑)。

何事も無理はいけませんね。


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ヤマミミズ

巻狩りで待ち場に着く時に見つけたもの。
2014.11.20ヤマミミズ1

ヤマミミズと呼んでいる大きなミミズです。

このミミズの大きさがどれくらいかと言うと、これくらい(笑)。
2014.11.20ヤマミミズ2
楽に30センチを超えていますね。

ウナギ釣りの時に使う「ドバミミズ」という大型のミミズよりもかなり大きくて、子供の頃はドバミミズを探していてヤマミミズが出てくるとちょっとビビっていました。

色が紫色に近い青色で、しかも表面は虹色に光っているので、なんて言うか「宇宙からきたミミズ」というような感じがしたのです(笑)。
とてもミミズとは思えない巨大さですしね。

イノシシはミミズが大好物なのでヤマミミズも好んで食べているのでしょう。

いや、何でも食べてみる私もさすがにこれは食べてみる気は起きません(笑)。


久しぶりにヤマミミズを見て魚釣りに夢中になっていた少年時代を思い出し、少し懐かしく思ったのでした♪


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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