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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

歩くキジバト

ふと居間から庭を見ると、庭木の陰に何やら動く物体。
2014.04.26キジバト

「お!この模様はキジバトじゃないか」

キジバトは別名「ヤマバト」とも呼ばれる狩猟鳥で、30年ほど前は山間部にたくさん生息していたものです。
田んぼに群れで降りて落穂を拾っているのをあちらこちらで見かけ、親父の猟について行った時に「猟果が寂しいから今日はキジバトでも撃って帰るか」という感じでたくさん獲れていました。

食べてもとても美味しいんですよ♪

しかし近年は山間部には少なくなりましたね。
見かけるのは人家の近くや町中の公園や街路樹ばかり。
決してキジバトの個体数が少なくなったわけではなく、生息域が人間の住んでいる場所に近くなった感じです。

「昔はなぁ、キジバトを獲ると胃袋の中にぎっしりと稲籾が詰まっていたもんだ。近年は農業機械が進歩して山間部の小さな田んぼにも機械が入れられるようになったし、籾をほとんど落とさないように収穫できるようになったから落穂が無くて餌が無いんだろうね。だから猛禽類に狙われたりする危険の少ない都市部に生息地域を変化させたのだと思うよ」
先輩ハンターと話していて聞いた言葉です。

キジなんかも営巣したり休憩するブッシュの中にイノシシや鹿が進出してきているので、同じように人気のある場所に生息域を変えたような気がします。


「オレがハンターになってからも数えるほどしか獲ってないし、今や貴重品だよな…。子供の頃の様に腹一杯キジバトを食べてみたいなぁ」
2014.04.26キジバト2

「どこまで行くのだろう?」と観察していると、時々餌を啄ばみながら「ドテポードテポー」といった感じでお尻をフリフリ歩いて見えない場所まで通り過ぎて行ってしまいました。

ガラスの向こうでそんな事を思っている人間がいるとは想像もしてなかっただろうけど(笑)。


う~ん、平和だねぇ♪


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自分で釣った初物アオリイカ(笑)

リストラされて職探しをしていたおじさんにアオリイカのエンペラをいただいてから、忙しくて釣りにも行けていませんでした。


さあ、ようやく時間が取れたからアオリイカ釣りに出発!
釣れるといいなぁ~。


海に着いて仕掛けを投入し、防寒着を着込んで星空を眺めていたら、あの時のおじさんを思い出して涙が出そうになりました…(笑)。

「いただいたエンペラはとても美味しかったけれど、あんなに人生の重みが詰まった味のアオリイカは初めて食べたなぁ」


そんな事を思っていたらアジを付けたミチイトがジイィ~!と派手な音を立てて出て行きます。

「よしよし、アオリイカに間違いない」

じっくり待ってヤエンを滑り込ませたいところですが、シーズン初のアタリなので辛抱できずに早めにヤエンを投入!


あっさりゲット♪
2014.04.23初物

1kg少し切れるくらいのメス。


アジの齧られ具合を見るとやっぱり少し早かったけど、獲れて良かった。
2014.04.23初物3

頭が切断されるくらいまで待つのが理想です。


クーラーボックスの中をフヨフヨと泳ぐアオリイカ。
2014.04.23初物2

「やっぱりイカって良い♪ なんかこの柔らかい質感と目まぐるしく変わる色がとても良い♪」


きちんと自分で釣った今年の初物なので、帰宅してお刺身にしていただきました。
(あ、また写真撮り忘れました)


今回は甘かったですよ(笑)♪



今日も自然の恵みに感謝です。




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ロードキルウサギ

「ん!?今のは何か珍しい感じがしたぞっ!!」

車を走らせていると、ロードキルアニマルがあまり珍しくない田舎道でも滅多に見かけないシルエットを発見してUターン。
2014.04.21ロードキルウサギ3

「アレだとしたらこの辺りでは初めて遭遇するな…」
と思って近付くと、やはり正体はロードキルウサギでした。
2014.04.21ロードキルウサギ2

いつもロードキルアニマルの写真を撮影して「こいつ本当に食い意地張ってるな!」と思われる方も多いと思いますが、正直な話「食べられるかどうか」は二の次です(笑)。

車が行き交う車道に出て来ていたということは、野生動物にとってかなりの異常事態です。
そしてそこで撥ねられていたということは確かにそこに生息していた証拠でもあるし、飛び出さざるを得ない何らかの理由があったということなので、ロードキルアニマルを観察することで周囲の野生動物の生息状況を知る手掛かりを得ることにもなるのです。


車を降りて実況見分。

この場所は周囲に身を隠す山林もなく、田畑が広がる場所です。
2014.04.21ロードキルウサギ

近年イノシシが増えすぎてノウサギの巣穴を掘り起こして子ウサギを食べてしまうので、ノウサギの生息数が減った上に生態が変わってしまいました。
以前の様に山中ではなく、民家のごく近く(たまに庭先や軒下など)で営巣している話を聞きます。
(キジなども同様です)

「あそこの集落近くにいたものが道路を横断して来たのだろうか? 道路のこちら側には牧場があるので夜な夜な家畜の飼料を食べに来ていたのかもしれないな…」

少し周囲の状況を確認しながら歩いてみますが、推測できるのはそれくらい。


撥ねられてだいぶん時間が経過している上に損傷が激しいので、今回もお持ち帰りは出来ず(笑)。


ゴミ収集車に回収されるのも忍びないので、ノウサギの亡骸を近くの草むらまで移動。

ここだとカラスやイタチが発見してくれるし、そのお肉は多くの野生動物の胃袋を満たし、骨は土に還って行くことでしょう。


合掌…。


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Fall in love

若き勢子のご自宅に子犬が産まれたというので、見に行って来ました。

すくすくと育って離乳食を食べ始めた時期ですが、まだまだお母さん犬のオッパイにぶら下がっています。
2014.04.20子犬7
「乳くれ!(笑)」

子犬って乳臭くて、本当にとても良い匂いがするんですよ♪
2014.04.20子犬1

う~ん、なんちゅうか…。
2014.04.20子犬2

プリプリしていますね…。
2014.04.20子犬3

カメラの紐をシャブシャブ(笑)。
2014.04.20子犬4

パンをモグモグ♪
2014.04.20子犬6

いや~、もうホントに…。
2014.04.20子犬5

恋に落ちてしまいました(笑)!!



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イノシシの解体道具

※閲覧注意!かなりリアルな解体の写真をアップしていますので、苦手な方は回避ください。




では始めま~す。



今回は解体に関するお話。

解体方法やそれに用いる道具はハンターや地域によって様々で、そのどれもが興味深くおもしろいものでどれが良いとか悪いとかは言えません。

しかし私が所属させてもらっている大物猟のグループが使っている道具は凄いですよ!

メインで使う道具が「カッターナイフ」ですから(爆)!!




まずはプリプリと肥えたイノシシを用意し、厚手のゴム手袋を着用して70℃くらいのお湯をかけながら毛穴を開かせて毛を抜きます。

残った毛はナイフで剃り、更にガスバーナーできれいに脱毛。
2014.03.23解体9
この方法だとコリコリした皮まで食べられます。
煮物にすると美味しいんですよね♪

捌いているのは「カッターナイフの魔術師」の異名をとる若き勢子。
彼は元々持ったセンスが良い上に、若くして物凄い数の獲物を捌いているのでムチャクチャ手早いですね。
2014.03.26解体1
まずは喉元から股まで一直線に切れ目を入れていきます。

マスク(花粉症だから)と使い捨てのゴム手袋(感染症予防のため)を着用しているとまるで手術中のようです(笑)。
2014.03.23解体2
胸部は肋骨があるので大胆に、腹部は腹膜を破らないように繊細に開腹。

次に骨盤を開くために腿肉の中心を切り広げて骨盤を露出させます。
2014.03.23解体3

繋がっている4か所(分かりやすいよう黄色の線を引いてみました)を切り割り、腰骨を取り除きます。
2014.03.23解体4
ここで使用している道具は剪定バサミ(もっと大きなイノシシの時は太枝切りバサミを使用)なのですが(笑)。

次に胸骨の切除。
2014.03.23解体5
軟骨で繋がった黄色のラインに沿ってカッターナイフを入れていくと、骨を避けて軟骨部分で簡単に切り離せます。

消化器を包んでいる腹膜と腹肉の間に手を入れ、押し広げて剥がした後、腹膜を傷付けないように横隔膜を切り離します。
2014.03.23解体6
ここまで進むと邪魔な骨は取り除かれ、消化器・循環器は喉笛と肛門で繋がっているだけの状態となります。

喉笛をカットし、切った喉笛を後方に引っ張りながら内臓を取り出します。
2014.03.26解体777

腹膜に包まれたまま内臓を摘出。
2014.03.23解体8
胸腔に溜まった血はタオルで拭き取ります。
ちなみに黄色で色を付けた部分は内ロース(ヒレ肉)。


この後骨抜きを行って肉を部位に分けて行くのですが、この工程もカッターナイフで行います。

骨の接合部に薄い刃先を入れていけば関節も簡単に外れますし、骨に沿って刃先を滑らせていくと容易に骨抜きも出来ます。
(脊柱もカッターナイフでバラします)


カッターナイフを使う最大の利点は、使い捨てで切れ味鋭い刃先が使える点でしょう。
道具の使い捨ての是非は置いておいて、猟期に連日何頭もの解体をしなければならない時などは、道具の手入れが最小限で済むという事は疲れた体にはありがたいことです。

カッターナイフで捌くと言うと、道具が道具だけに他のグループで捌く時はかなりビックリされるのですが…(笑)。



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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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