親方のくくり罠に大物のイノシシが掛っていました。

ワイヤーが切れて突進される可能性もあるのでくくり罠は上側から見るのが原則ですが、この写真のイノシシの視線の先には親方が銃を構えている最中です。
罠に掛ったイノシシは毛を逆立てて大きく見えますし、牙を噛み合せてガチガチと威嚇してくるしで、かなり恐ろしいですね。
ドカンとゲット♪

周囲の地面は逃走を試みたイノシシが掘り起こしてクレーターのようになっています。
「こんな大きなイノシシを罠で獲るなんてすごいなぁ♪」とヘナチョコとしては感心していたのですが、罠を掛けた親方はガッカリ。

「オスかぁ…」
この時期のオスイノシシはメスとの交尾のために餌も食べずに移動しているので、美味しい脂身がまったく付いていないのです。
おまけに発情臭がして臭い個体が多い!
「あぁ、たっぷり脂肪が付いた美味しいメスイノシシを狙ったんだけどなぁ…。こいつがメスでプリプリに肥えていたら80kg近くはあったのに…」
と、ウエストが見事にくびれたイノシシを見て嘆く親方(笑)。
そのあまりの真剣な残念がり様に、こちらはついおかしくなってしまいます。
そしてこのイノシシを解体しようと台に載せたら異変に気付きました。
これはワイヤーが掛っていた足。

ワイヤーで括られた痕跡が2つあるのが分かりますか?
解説を入れるとこんな感じです。

①の足首に掛ったのが親方の仕掛けた罠。
②の爪先に掛ったのは誰か他の人が仕掛けたくくり罠にかかり、ワイヤーを切って逃げた痕跡です。(しかもそんなに古くない)
どうやら一度他の人の仕掛けたくくり罠にかかったイノシシが、ワイヤーを引きちぎって逃走し、それが親方の罠にかかったようですね。
「くくり罠は相当に気を付けないといけないんだ。
イノシシは自分の身を切断するほどに激しく突進して襲って来ようとするし、しっかりワイヤーが掛っているのを確認しても瞬間的にワイヤーが弾け切れることがある。
昔そんな事があってなぁ…。その時はたまたまメスで噛みつかれただけだったけど、大きな牙を持ったオスだったらと思うと今でもゾッとするよ」
確かになぁ。
こんな大きなイノシシに瞬間的に突進されると猟銃を持っていてもどうしようもないや。
いや、大変勉強になりました。
それにしても傷も癒えないうちに2度も罠に掛るなんて、ちょっとメスイノシシに夢中になり過ぎだよ、キミ(笑)!
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