先日受けた狩猟について
新聞取材についての内容を詳しく報告します。
依頼を受けたのはちょっとお世話になっているお役所の方から。
内容は掲載まで内緒ですが、若手ハンターとして出てくれないかとの事。
「う~ん、狩猟界では若手といえども、実社会ではおっさんと呼ばれる年齢だしな…」
と悩み、大物猟の同じグループの若き勢子も一緒にOKという条件で了解をいただいたのでお受けしました。
私なんぞはまだ5年目を迎えたばかりでハンターとしては駆け出しもいいところですし、実力もないのに「若手ハンターの代表」みたいな扱いをされると恥ずかしくてたまりません。
(恥を知るって人としてとても大事なことだと思うのです)
そこで彼を知っている誰もがその実力を認める若き勢子に、一緒に取材を受けてくれるようにお願いしたのです。
やっぱり本当に実力のある人間が世の中に出て欲しいと思います。
当日はちょっと早めに新聞社の方と待ち合わせをし、ご挨拶。
担当者の方とライターさん、カメラマンさんの3名が同行されます。
猟場に到着して作戦会議の様子。

親方が巻き狩りの手法や現在の鳥獣被害の様子などを説明します。

ライターさんとカメラマンさんが私に同行して待ち場に付きます。
(普通の人は若き勢子の動きには付いていけませんしね。笑)

獣道はこんな感じ。

縦横無尽に走られそうな場所なので、獲物がどこを通っても良いように待ち受けます。
勢子が犬を放すとすぐに銃声。
あちらこちらで獲物が出たようです。
私の待ち場にも枯葉を踏みしめる音。
しかしこちらの存在に悟られ、丘の中腹で立ち止まります。
「鹿だな…。立ち止まってこちらの様子を窺っている。猟犬が来てくれたら飛び出してくるんだけど、ここは我慢比べだな」
ジッと我慢していると近付く猟犬の鈴の音。
「しめた!犬がこっちに来た。鹿に気付いて追い出してくれるはず」
しかし敵もさるもので、山の中腹の見えない場所を走り去られます。

「やるなぁ、完全にこちらの存在に気付いた上で猟犬を躱して逃げられた」
そんな事を思っていると、駆け降りた方角から
「キャン!」という犬の鳴き声。
「もしかしたら鹿じゃなくてイノシシだったのか!? いや、大きな角を持つオスジカの可能性もある。
とにかく急いで犬を助けないと!!」
獲物が逃げたであろう方向に駆け降りると、2頭の犬が鹿と交戦中。
急いでナイフを抜き刺し止め。

40kg弱の若いオス鹿。
この小さな角で突かれたんだな。ケガがなくて良かった♪
若き勢子も大きなオス鹿を撃って、チームプレーでメンバーの方が刺し止めてゲット。

1時間半ほどで4頭の鹿が獲れたので終了です。

解体して山の神様祭り(獲物を戴いたことを山の神様に感謝し、そのお肉を食べながらの反省会)が終わって午後4時。
獲物にも恵まれたし上手くいきました。
グループの皆さん、ご協力いただきありがとうございます。
特に「ウチの若手2人が取材を受けるのだからいい所を見せないとな!」と綿密に作戦を練ってくれた親方、ありがとうございます。
そして新聞社の皆さん、早起きして取材に来ていただきありがとうございます。
また来てくださいね♪
↓取材は若き勢子だけで良かったんじゃないの!?と思われた方はクリックプリーズ(笑)
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