河口近くに今年初めてのハゼ釣りに行ってきました。

ところがまったく釣れず!
ハゼなんていうものは、「数釣ってナンボ」というような釣りなので、まったく釣れないなんていう事は通常ではありえません。
それが自分だけならば「単に自分の腕が悪い」ということも考えられるのですが、周囲の釣り人も同じ状況。
場所が悪いのかと思い、川を釣り上がりますが同様に釣れず。
夏場に潜ったことが思い出されます。
「この暑さでハゼが死んでしまったのでは…」
と考え、この日のハゼ釣りは諦めます。
ということは鮎もダメだろうな…。
去年は大雨のため鮎が少なかったので資源保護のために獲らなかったのですが、この暑さで鮎も死んでいることはほぼ確実。
だけど自分の目で確かめてみないと納得できないので、鮎の生息域である上流まで移動。
見た目はきれいですね。

流れ込みの水量も結構あります。

車の中に常備している潜り道具を装着し、水中カメラ(と言えるほどの物ではなく、防水機能のあるコンパクトデジカメ)のみを手にして水中へ。

私が何らかの獲物捕獲道具を持たずに水中に入るなんていう事は本当に稀な事です(笑)。
水中の透明度はそれほど変わりませんね。
この近隣の川にしてはきれいなものです。

だけど確認できた魚はオイカワやカワムツなどばかりで、鮎は一匹もいませんでした。

猛暑のため日本各地で淡水・海水問わず魚が死んでいる報道がされたけれど、この場所も例外ではないようです。
しかしハゼや鮎が暑さに弱くほとんど死んでしまったとしても、それはある意味「弱い種」として淘汰されるのも自然界では当然のことかもしれません。
今回の原因は護岸工事や河川の汚染などではなく、猛暑という自然の変化によるものであるし、オイカワやカワムツは無事に生き残っているわけですしね。
仮にそれが人間の生命活動の結果である護岸工事や河川の汚染などの人工的なものであったとしても、それらは地球上の生命体の頂点に立った「強い種」である人類に与えられた特権かもしれません。
生物の多様性の重要さや環境保全や野生生命の保護などが叫ばれて久しい現代ですが、ある意味それも「強い種」である人間側から見た利己的で自分勝手な言い分かもしれませんね。
この川では鮎の人工放流は行われていません。
また鮎が泳ぐ川に戻るには数年の年月が必要でしょう。
いや、本当に絶えてしまったのならば、このままいなくなってしまう可能性も充分に考えられます。
鮎は食べて美味しいだけでなく、急流をヒラヒラと泳ぐ姿はそれはそれは美しく、「清流の女王」と呼ばれるに相応しい気品の感じられる魚です。
またこの川で、美しい鮎の泳ぐ姿を見られる日が来ることを切に願ってやみません。
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