猟期も残り少なくなってきました。
ラストスパートで今日も大物猟に出猟です!
今日の待ち場はこんな感じ。

手前に川を渡ってくる獣道、奥にももう一本別の獣道が通っています。
水が流れる音がうるさくて獲物の気配に集中できないので、小川の土手を登り少し離れた場所で待機。
お!ヒラタケ発見。まだ小さいですね。

勢子が犬を放し、巻き狩りのスタート!
川の側で待つ時はとにかく集中。
自然の中に身を置いていると川のせせらぎや波や風の音は相当に大きく、わずかな獲物の気配や足音が聞えないからです。
やがて猟犬の吠え立てる声。
ドンドンとこちらに向かってきます。
安全装置を解除して据銃。
「さあ、どっちの獣道を来る!?」
と思ったら予想していなかった横回しの獣道に40~50kgのイノシシ出現!

距離15メートル。
ドカドカドカンっ!と三連射!!!
倒れるイノシシ。
「止めました」とメンバーに連絡。
血抜きをしようと川を渡っていたら猟犬が追い付いて来てイノシシに近付いた途端、倒れていたイノシシが逃走!
2匹の猟犬が覆い被さり、すぐに咬み止めてくれます。
猟犬がいて銃が使える状況ではないので、ナイフを抜き刺し止めようとイノシシのタテガミを掴んだ瞬間、握った手を振り切り
「ガチッ!」と歯の噛み合う音が聞えるくらいの勢いでイノシシが咬みついてきました!
「こわっ!」なんとか咬みつかれずにかわす事が出来ましたが、逃走するさっきまでの「プギーっ」という鳴き声からうって変わり、口を大きく開き
「ゴガァー!」と戦闘態勢の吠え声。
私の撃った弾の一発はイノシシの前足の付根に中り両前足を砕いていました。
しかしそれは致命傷になるものではなく、後足と首の筋肉を使って有らん限りの力で抵抗を試みます。
牙で刺し切るだけではなく、噛み付いたり覆い被さって犬を圧死させたりとイノシシの攻撃方法は様々。
しかし急いで止めないと犬が噛みつかれて大ケガをするので、再度死角になる背後から近付き肺を一突き。
更に首を押さえ付けながら首筋からナイフを入れ頚動脈を切断。
勝負ありです。

39kgのメス。
抵抗されている時は大きく見えたイノシシですが、こうしてみると小さな個体ですね。

この日はグループで他に75kg、14kgのオスイノシシをゲット。

今日もいただいた命と山の恵みに感謝です。
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