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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

気になったもの

野外活動が好きなので、時間があればフィールドに出ることが多い。


普通の方は海や山で

「わあ、花がきれいに咲いてるね~」
とか
「きれいな景色、やっぱり海はいいよね!」
なんて楽しみ方をされるのでしょうが、私の場合は違います。


「何か食べられるものはないか?」
「獲物の痕跡はないか?」

単なる飢えた野人です(笑)。



先日の有害鳥獣捕獲の時も、山の中を歩きながら目を光らせる…。

「お!キクラゲ発見」
2012.04.16あるべきもの11

「ついでにフキも採って帰ろうかね~」
2012.04.18フキ

などと食料を獲って来ます(笑)。



そんなこんなで猟も終わり、犬捜しのために島の海沿いの道を歩くと、ちょっと変わったものを発見!
2012.04.16あるべきもの12



同じ種類のヒトデばかりをたくさん干していますね。

このヒトデはカニ籠を沈めていたら結構入ります。
繁殖力も強く、触手1本あったら再生するとも言われています。


漁をするのに邪魔だから干して完全に殺しているのか?
そして畑の肥料にでもするのでしょうか?

それとも食べるのだろうか? 食べるのだとしたら美味しいのだろうか?



すごく気になったけれど、付近に島民の方がおらず答えは分かりませんでした。

う~ん、気になる。すごく気になる…(笑)。






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2011.12.20ハンター
映画『ハンター』公式HP




あるべきもの

猟期が終わって1月しか経っていませんが、早くも新年度の有害鳥獣捕獲活動が始まりました。



出動のために前日の夜に準備をしますが、
「ない!大物猟にいつも持って行く大型ナイフがどこにもないっ!!」

猟期が終わったので実家に持って帰り、製作者である親父に砥いでもらったのでそのまま忘れてきたんだ…。


無い物はしょうがない。
そうそう刺し止めするようなことはないけど、万が一のためにとりあえずキャンプナイフでも持って行きますか。
2012.04.16あるべきもの6

鋼材こそ贅沢にATS34を使用していますが、調理用のナイフなので獲物を刺した時に指が前方に滑らないようにするヒルト(指止め)も無い。
だけど手持ちの物で刺し止めするのに長さが足りるのはこれしかないもんな~。
(あとは刺身包丁くらい。笑)

まあ、なんとかなるでしょ(笑)。



またイノシシが暴れているようなので、今回もいつもの島へ出動!

2012.04.16あるべきもの4
水が澄んでいる上にベタ凪ぎなので絶好の潜り日和だよなぁ。ああ、潜りたくて涙出そう…(笑)。


今年初めて見るツバメ♪
2012.04.16あるべきもの3



今日の勢子は若手(と言っても私と同い年の先輩ハンター)の腹口くん(仮名)はじめ3名。
2012.04.16あるべきもの2

メンバー全員で7名と少ない上に勢子が3名なので待ちを固定せず、走れる人はいつでも走るような変則的なフォーメーションになります。


おお、新緑がきれいだ!
2012.04.16あるべきもの9


しかし一歩山に入ると鬱蒼とした雑木林。
2012.04.16あるべきもの8

ツタの繁茂もすごい!
2012.04.16あるべきもの10

「う~ん、なかなか他所では見ることが出来ない光景だよなぁ…。」
日本の山は相当の深山でも杉や檜などの針葉樹が植林されているので、これだけ広葉樹ばかりの山はかなり珍しいのです。



腹口くん(仮名)と共に山頂近くまで登ると、すぐに犬の起こし鳴き(イノシシを発見しての吠え立て)!

腹口くん(仮名)が犬の方向に急ぎます。



「山頂近くで犬の鳴き声がしたから、逃走する時はこっちの方向に横走りする可能性が高いな…」
だいぶん山の地形や逃走経路も分かってきたので、私は少し下の横回しの獣道に急ぎます。



一発の銃声。

「中ったかどうかわかりません」
腹口くん(仮名)からの連絡。



犬の鳴き声が近付くけれど、私のいる場所からは少し下側に離れているようです。

急いで山を駆け下る途中に、山の下方を走るイノシシの影。
60~70kg。結構大きい!

チラチラと木の隙間から見える様子だと、僅かに足を引き摺ってる感じ…。
「中っている。半矢だな、急いで止めないと犬が追い付いたら切られる!」

イノシシの走っていく方向に先回りできるように、大きく山を斜めに駆け下ります。


犬がイノシシを止める立て鳴きに変わったと同時くらいに、20メートル程前方に、下の待ち場にいた今町さん(仮名)を発見。
同じく急いで犬の鳴き声に寄ってくれていたようです。

今町さん(仮名)が一発発砲!


私もイノシシの見える場所まで来ると、倒れてはいるけれど足をブンブン振り回して今にもイノシシが起き上がりそう。
3匹の犬が後方から噛み付いています。


犬が離れた瞬間を狙って銃を構える今町さん(仮名)。

「ダメっ!!犬に中ったらいけないから撃っちゃダメです!」


「まさかこんなナイフで刺し止めをすることになるなんて…。しかし迷っているヒマは無い!」
すぐにナイフを抜いて近寄り肺を一突き。

更に喉元から鎖骨の内側にナイフを入れます。
噴水のように溢れる血。
2012.04.16あるべきもの2

2012.04.16あるべきもの



大きかったのでてっきりオスだとばかり思っていたのですが、よく肥えたメスでした。

結論から言うと今町さん(仮名)の撃った弾は、見事に頭蓋を破壊し即死の致命傷。
2012.04.16あるべきもの5

それでも私も今町さん(仮名)も「起き上がってくる」と錯覚したくらい。



今町さん(仮名)に
「いや~とても馬乗りになって刺すようなあんな真似はできんよ」

とお褒めの言葉?を戴いたけれど、手にしていたのはクッキングナイフ…。
私もできることなら二度とこんなことはしたくないです。



やっぱりあるべきナイフが無いと相当に心細い思いをしましたね(笑)。








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2011.12.20ハンター
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スキナー(プロトタイプ)

スキナーとは毛皮を剥ぐ専用のナイフのことです。



狩猟を始めて諸先輩方に恵まれたおかげで、私はルーキーとしてはかなりの数の獲物を捌かせてもらったと思います。

おかげで骨格の仕組みも理解できたし、狩猟における急所なども自然と体感することができました。


しかし、その中でも苦手なのが皮剥ぎ。
(猟期にお世話になっているグループは毛抜き、地元猟友会は皮剥ぎで解体方法が違います)

特に皮剥ぎに於いては、脂肪が美味しいイノシシは皮に脂身が少しも付いていないことを要求されます。


地元猟友会の中にはイノシシの皮剥ぎがとても上手い方がいて、その方の使っているナイフが専用の変わった形なので、形状を伝えて大雑把なスケッチを渡しナイフ工房を開いている専属職人(親父です)にプロトタイプを作って貰いました。
(プロトタイプの鋼材は相変わらず、工業用鋸の刃)
2012.04.12スキナー2


ブレードはこんな感じ。
2012.04.14スキナー2

「鋼材の薄さとドロップポイント(先っぽのカーブの形)は良いけど、一気に皮を剥ぎたいからあと5センチ長くして欲しい」
ということでダメ出し…。


「まあ、とりあえず使ってみろ。ダメだったら新しいの作ってやるから」


春の有害鳥獣捕獲も始まっているし、すぐに使う機会は訪れるでしょう。


作ってもらってこんなことを言うのは親不孝とも思われるでしょうが、やっぱり道具は使い手が使いやすくてナンボ。
妥協を許さずユーザー第一に考えないとそれは只の自己満足に終わってしまいます。



ナイフに関しては一番の理解者と思ってくれているのか、親父が新作のナイフを作った時に最初に見せるのが私です。

「どうだ?」なんて聞かれて、「まったくダメだ。こんなの出したら名前を墜とす」なんて言われたら徹夜で改良していますし、「いいんじゃない」と言われたらとても嬉しそうですから(笑)。



今回のナイフもダメ出しをしてしまったけれど、でもやっぱり「親父、ありがとう♪」










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2011.12.20ハンター
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ドクガンダー(知ってるかなぁ)

仕事が終わり、帰宅しようと車に向かう…。



ん!?


キミは誰?

2012.04.12ガガ2




まぁ、ほって置いても走り出せばどこかに飛んで行くでしょう!


車に乗るとこんな感じ。
2012.04.12ガガ



怖さと美しさのバランスが絶妙、すごい造形美だ!



幼少の頃、夢中になって見ていた「仮面ライダー」の怪人を思い出しました(笑)。






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2011.12.20ハンター
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夜釣りは楽しい…!?

夜釣りは楽しい♪


電気ウキの光、降るような星空、煌く夜光虫、ヘッドライトに輝く魚の目…。

昼間の釣りにはないドキドキ感がありますし、暗い海を切り裂いて上がってくる魚は神秘的ですらあります。

それに何より、夜釣りは少年時代は年に何回かしか連れて行ってもらえない、子供にとってはお祭りのような特別な行事だったのです。

(そんな体験の反動で、今では夜釣りに行ってばかりですが…。笑)


さあ、という訳で今日も夜の海へGO(笑)!
狙うは今年2度目、旬のコウイカ。


「今日は夜中の潮だから夜中の1時くらいから朝の7時くらいまで釣れるな」
と通いつめている親父。

夜中に釣り場に着けばいいのだけれども、気が逸って夜の7時には現場到着です(笑)。


潮が止まるまでは釣りにならないほど海流が急なので、準備だけしてスタンバイ。
2012.04.11コウイカ3

水面を覗くと、アカクラゲや海藻がものすごい勢いで流れ去って行きます。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず…」などという、昔古文の授業で習った言葉が自然と浮かんできます。(海だけれども。笑)


ゴンゴンと流れる海流をぼんやりと眺めていると、「あと数時間でこの流れが本当に止まるのだろうか?」という疑念が浮かび、潮の満ち干なんていうすごいシステムを持つ自然の不思議さを感じざるを得ません。




午前0時を過ぎ、潮が緩み始めて釣り開始。

仕掛けを入れると群れが近くにいたのかすぐに釣れ始めます。
2012.04.11コウイカ2


イカの群れが来たときは如何に手返し良く釣れるかで釣果が決まります。

数釣り優先で、釣り上げたイカはしばらく地面に放置(笑)。
2012.04.11コウイカ1

一刻も早く仕掛けを投入して、次のイカを狙います。
(一段落してからスカリに入れます)


スミイカとも呼ばれるコウイカは、バケツに入れると墨を吐いてすぐに墨汁のように真っ黒に(笑)。
2012.04.11コウイカ4



最初は調子が良かったのですが、すぐに群れは去りポツリポツリとしか釣れなくなります。

「お!久しぶりにきた」と思ったら手長ダコ…。
2012.04.11コウイカ5



夜が明ける間近の朝マズメにはまた群れが来るはず!と思い辛抱の釣りが続きますが、日中の暖かさとは裏腹に放射冷却でドンドンと気温が下がってきます。

ここで一つの失敗に気付きました。
寒さ対策としてアンダーウェアと防寒着は着ていますが、靴下は薄手の普通のもの。

長靴の中で蒸れた水気が冷え、つま先がジンジン痛みます。

おまけに必要ないだろうと手袋も忘れて、手指の先も痛いほどに凍えます。




しかも釣れない…。

徹夜の疲れも追い討ちをかけ、心が折れて7時を待たずに撤収!


2012.04.11コウイカ6

美しい夜明けなんだけれども風景を楽しむ余裕もありません。



全部で23ハイ。
2012.04.11コウイカ2


歯の根が合わなくなるほど冷え、帰りの車中ではヒーター温度をマックスまで上げて帰宅。




ふぅ、こんなに寒い釣りは久しぶりだったなぁ。

ああ、今度は温かな日差しの下で釣りをしたいもんだ(笑)。






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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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