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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

背水の陣

冷え込みましたが、今日も猟へ出発!

私の所属させてもらっている大物猟のグループはとにかく効率が良いのが特徴だと思います。

皆で見切り(どこに獲物が潜んでいるかを探る技術)を行い、小さく小さく場所を見切ってピンポイントでイノシシを叩きます。



今日の場所はこんな感じ。
2011.12.23背水の陣

採石場で、この反対の山から勢子がイノシシを追い出す算段です。

まるで仮面ライダーの撮影が行われそうな場所ですね(笑)。




ちょっと特殊な待ち受け場で、隣の待ちに付いている人の姿もはっきりと見えます。
2011.12.23背水の陣2


私の待ちはこんな感じ。
2011.12.23背水の陣3

山から下りてきたイノシシを引き付けて、藪の中で待ち受ける作戦。



グループの猟場でも特に狭い場所なので、若き勢子が一人で犬を入れます。

犬を放すとすぐに猟犬が待ち場の近くまでやって来て、首輪に付けた鈴の音が聞こえます。
なんだか犬の動きが通常と違う感じ…。



犬を呼び戻し、再び寝屋(イノシシの寝場所)を攻めます。

途中で犬が鳴き止めて、勢子撃ちで終了。



仕留めたのは85kgのオスイノシシ。
2011.12.23背水の陣4

しかし4頭の猟犬のうち、3頭がこの牙で切られ重傷。
2011.12.23背水の陣6



先輩の皆さんの話を総合すると、このイノシシは射撃手が山を取り巻こうとする際に危険を察知して素抜け(こっそりと逃げようとすること)しようとしていたようです。

だけど逃げ遅れ、包囲網の中をグルグルと迷走。


どこに行っても射撃手がいることを悟ったイノシシは、まずしつこく追いかけて自分の居場所を知らせる猟犬を潰すことを選択。
「この犬さえいなければ逃げ切れる!!」

覚悟を決めたイノシシに藪深い谷で待ち受けられ、次々と猟犬が切られたのです。


犬が必死に(まさに命がけで)イノシシを止めてくれている間に若き勢子が追い付き仕留めました。


「イノシシ犬が切られるのは宿命」との親方の言葉。
猟犬の命に別状は無かったものの、あまりにも大きな代償でした。



この日獲れたのは、その他に48kgのメスイノシシ。
2011.12.23背水の陣5



イノシシも命がけだから恨みっこなし。

撃ち取られたイノシシもある意味天晴れだったと思います。



しかし犬がやられるのはかなり辛いなぁ…。





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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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