冬らしく寒くなってきましたね。
仕事に出かける時は、寒くてなかなか起きられずにしばらく布団の中でモゾモゾしていますが、猟の時は朝5時の目覚ましと同時に飛び起きます。
我ながらなんて都合のいい体だ(笑)。
天気予報を聞き、猟装に着替え。
ガンロッカーから猟銃を出し、分解保管しているパーツの組立て。
装弾ロッカーを開錠して弾を準備。
忘れ物(特に猟銃所持許可証)がないかの確認をして出発!
まだ真っ暗な道路を運転しながら朝ごはんを頬張ります。
悪路を走る振動のせいか、狩猟を始めたのと同時くらいにラジオしか鳴らなくなったカーステレオからはお釈迦様やキリスト様の説法が流れます。
(休みの日のその時間は宗教番組しか放送していないのです。)
実家の近くまで1時間半ほど車を走らせ、聖人の説法を聞き心の中も清くなった頃に猟場へ到着(笑)。
連絡を取りながらグループの皆さんと手分けして見切りを行い、獲物のいる場所を探します。
こんな感じで私の狩猟日は始まります。
今日の場所は足跡がドカドカと付いているこの場所に決定。

かなりの数のイノシシが動いていますね。
巻き狩りは獲物のいる山を射手が取り囲み、勢子が猟犬を使って獲物を追い出して撃ち取る猟法です。
私の所属させてもらっているグループの人数は10人程。
勢子が2~3人で山を競るので、残りの射手をどこに配置するかで獲物が獲れる確率も大きく変わってきます。
そこは親方をはじめ、ベテランハンターの経験と読みが頼り。
寝屋(獲物の寝る場所)や獣道の方向、様々な要素を吟味して各自ポジションに付きます。
勢子が犬を入れるとすぐに反応あり。
「大きいよ!」
と勢子の無線連絡。
ところがイノシシもたいしたもので、勢子をかわしズラリと射撃手を配置した方向と逆方向へ逃走!
その方向に待っているのは親方一人。
「親方っ、行ったよ!!」
すぐに3発の銃声。
しかし
「おい、
後からイノシシが来たぞ。慌てて撃ち掛けたけど中らずそのまま弓(包囲網)の中に戻った。」
と親方からの連絡。
まもなく他の射手に掛かって撃ち取られました。

立派な体格だったので、てっきりオスだとばかり思っていたのですが、72kgのよく肥えたメスでした。
話を総合すると、一旦は手薄な場所を突破したイノシシは、逃げる方向を間違えたのか猟犬が追い返してくれたのかは分かりませんが、何故だか再び包囲網の中に進入してきて撃ち取られたという訳です。
いやぁ~、狩猟に行くと色々な出来事が起こります(笑)。
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