今日は昼からまとまった雨の予報。
朝5時に起きて天気予報を聞いても変わらず…。
5時半に家を出て車を走らせますが、車窓には早くもポツポツ水滴が落ちます。
「こりゃー今日は無理かなぁ?」
と思いつつも、3月15日の終猟まで1週間足らず。
その日を過ぎると1年間狩猟が出来ないので皆さん気合いが入っています(笑)。
「とっとと見切りして、すぐにケリつけるぞ!」
皆で手分けして獲物の潜んでいる山を探します。

今年もきれいにミツマタが咲いていますね♪

今日の待ちはこんな感じ。
手前に伸びて来る獣道と、横回しの獣道を受け持ちます。
勢子が犬を入れるとすぐに起こし鳴き!
段々と近付いてくる犬の鳴き声に緊張しながら待機。
しかし獲物は現れずに犬の声も遠ざかります。
どうやら全く想定外の場所から包囲網を突破されたようです。
勢子と親方の指示で待ちを解いて犬探しです。
犬が向かった方向に急いで車を走らせ、手分けして犬を探します。
というのも見切りをした時に大物のイノシシの足跡と鹿の足跡があったので、犬が追って行ったのが大物のイノシシだった場合、急いで現場に駆け付けないとイノシシの鋭い牙で犬が切られることも多いからです。
「○○方向!急げっ!!」
親方からの無線連絡。
車を急行させます。
その途中で親方の車を発見。
何やら農家の方と話しています。
そしてその農家の方は興奮して身振り手振りで、「向こう!向こう!」と言っているようです。
言われた方向に行くと…、
人家の庭の中で大きな鹿を犬4頭が噛み止めています!4頭の犬は噛みつきながらも唸っているし、鹿は「ヴモオォォ」と牛のように吠えています。
恐る恐る窓から覗くその家の方々…。
もちろん撃つわけにもいかないし、ナイフで刺して人の庭先を血で汚すわけにもいけません。
親方と鹿を押さえ付けて足を縛ります。
そのまま空き地まで引き摺って行き、鎖骨の内側から心臓に向かってナイフを入れます。
噴き出す血。
肘の近くまで血まみれになります。

60kgを超す大きな鹿。

その頃になると他のメンバーの方も合流し、敷地内に落ちた血を洗い流し、犬が噛んで引き抜いた毛などもきれいに清掃。
親方が改めてお騒がせしたことをお詫びに伺います。
どうやら農業をされているご家庭のようで、問題無く済みました。
それにしても相当ビックリされただろうなぁ…。
猟に行くと色々な事がおこります。
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