fc2ブログ

食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

鹿撃ち遠征!

本日は昨年もご一緒させていただいた山岳地域のグループとの共猟です。

私たちのグループが遠くから遠征に来るというので、近隣の3つの猟友会からも応援が来ていて、全員で30名ほどの大部隊になりました。



ここは大きな山を中心にした巻き狩りで、鹿がメインターゲットです。
日ごろ私たちが行っている巻き狩りは、山を小さく区切って水も漏らさぬような包囲網で望むのですが、この地域では山が大きすぎてそういうやり方は無理。



地元の方から受け持つ待ち場に案内されますが、隣の狙撃手の待ち場とも姿が見えないくらい離れています。

極端に言えば「見える範囲全部が受け持ちです。笑」

ちょっと目測しても100メートルくらいの範囲は楽に見渡せますね。
2011.02.27鹿撃ち遠征3



「こりゃあ散弾銃のスラッグ弾(1発弾)でどうにかなる距離じゃないな~…」

そうは言っても自分の手持ちの猟銃が遠距離射撃の出来るライフル銃に変身するわけも無く(笑)、待ち受けるのに適当な場所はないかと、周辺を歩いて回ります。

獣道の使用頻度、新しい足跡、落ちている糞の状態。

そんな情報を集めて、真新しい足跡がたくさん付いている獣道を本命と判断して、撃ち易そうな場所に身を潜めます。

2011.02.27鹿撃ち遠征5
今日の待ちはこんな感じ。



両隣の待ちの人とおおよその場所を無線連絡。






勢子の方が犬を入れてスタート。



しばらくすると遠くから犬の鳴き声…。

あちらこちらで銃声が響きます。



獲物はたくさん出ているらしく、追われた鹿が来る場合が多いのでジッと待機。


「パリッ」
遠くからかすかに聞こえる音。


「来たぞ~!思い切り引き付けて撃っちゃる!!」
と思ったけど、100メートル以上の遥か遠くを逃げていく鹿の姿…。

「こりゃ撃てない」
隣の待ちの人に「そちらに向かっているよ!」と連絡しますが待ちには掛からず…。




その後もドカドカ銃声が鳴り響きます。
2011.02.27鹿撃ち遠征


私はもう一度鹿との出会いがありましたが、相手に完全に気付かれていた様で、山頂付近から進路変更して横っ飛びに逃げていきました(笑)。



結局半日で5頭の鹿をゲット。
2011.02.27鹿撃ち遠征2


皆の撃った弾数を合計すると60発以上(爆)!
いやー、豪快に銃声が鳴っていたハズだなぁ~(笑)。



同じ巻き狩りでも「所変わればやり方も変わるもんだ」と実感。
色々と勉強になりました。


皆さんお世話になりました。ありがとうございま~す♪






にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村




スポンサーサイト



イノシシは猛獣です!

解体をさせてもらっているハンターのご自宅にあるイノシシのスケルトン(頭蓋骨)。

2011.02.26スケルトン


詳細はわかりませんが、かなりの大物の雄イノシシです。


その牙…。
2011.02.26スケルトン2

イノシシの牙は上下で摺り合わさるようになっていて、いつも砥石で研いでいる様な状態。
下顎の牙に迂闊に触ると本当にスッパリ切れます。

頭を振りまわしてこの牙で引っ掛けるから犬がやられるんですよ。

農作業をされている方が大ケガをされるのも、牙で突かれて大きな血管を切られるのが主な原因です。



2011.02.26スケルトン3

カチカチと牙を鳴らして威嚇してくるし、怖いんですよね~。



牙だけじゃなくて、普通に前歯で噛みついてきたりもします。
それで尻尾を食いちぎられた猟犬がいます。



雑食性だから一般の方はそういう認識は低いでしょうが、イノシシは猛獣です!

野生のイノシシを見かけても近付いたり触ろうとしたりしないでくださいね。






にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村




ツタ

狩猟で山に入ると、日常生活ではなかなか目に出来ないようなものを見ることもあります。


これは杉の木にツタが絡まったもの。
2011.02.22ツタ

2011.02.22ツタ2

ちょっとアートな感じがしないでもありません(笑)。



杉の幹に絡まりついて締め上げていますね。
2011.02.22ツタ4



上部ではツタがこんな感じで幹にめり込んでいます。
2011.02.22ツタ3


これではこの杉の木は木材としての商品価値はありませんね。

その前に台風などが来ると、この部分から折れて倒れるでしょう。

手入れの行き届いた山なら、杉や檜の生育の邪魔になるツタなどは伸びる前に伐採されますが、今はほとんど手入れされていない山も多いですね。



勢子の人に付いて山を歩いたり、犬探しで山に入ると倒木で人が全く歩けないような場所が多く存在します。
2011.02.24風倒木

山に倒木が多くなると、イノシシや鹿が身を隠す寝屋となる場所が多くなります。



そして、山歩きが出来ずに山菜取りや山芋掘りなどに入る人も少なくなり、野生動物が怯えることなく人里近くの山で生活を行うようになります。

野生動物が人を恐れず繁殖し、農作物を荒らす原因にもなる…。



イノシシや鹿の急激な増加は、ハンター人口の減少や地球温暖化などの原因が取り沙汰されていますが、林業の衰退も大きな要因だと思うのです。

いずれにせよ複合的な原因があると思うのですが、一つの参考までに…。








にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村




車載無線

車載無線機を購入しました。
2011.03.02車載無線001


山中ではハンディ無線機しか使いませんが、犬が獲物を追って遠くの山まで行ってしまった時などは、車載無線で広範囲に探すことが必要になってくるからです。

皆さんで各地に散って見切りをする時の情報交換にも必要です。



4級アマチュア無線の資格しか持っていない私は、出力20Wのもの。

狩猟にはこれで十分な感じですね。



アンテナ、ケーブル、ベースなど必要部品と予備のハンディ機(トランシーバー)も合わせて購入。
今まではハンディ機1台しかなかったので、無線機が故障すると猟になりませんからね。
私の場合、雨の日も出猟することが多いので防水型のものを選択しました。


取り付けはこんな感じ。
2011.02.23車載無線
操作パネルはセンターに。
(これはダッシュボードの方が操作性が良いかな。)

2011.02.18車載無線3
マイクはハンドルの左側。
また、手元でON/OFFできるようにスイッチを後付けしました。

2011.02.18車載無線4
電源は車内に設置しているインバーターから取りました。

2011.02.18車載無線5
駐車場の天井が低いので、アンテナは可動式に。
いつもはこんな感じで倒しています。

2011.02.21ヒヨドリ撃ち9
使用時はアンテナを立てます。
山で引っかかっても折れないように、ビヨ~ンと曲がる素材のアンテナをチョイスしました。



とりあえず取り付けただけなので配線は剥き出しですが、しばらく使ってみて不都合がなければきれいに配線しなおす予定です。




お値段は合計で9万円。(中古銃より高いじゃん!)

普通のサラリーマンである私にはかなりの出費ですが、現代の狩猟(特にグループ猟である巻き狩り)は無線機が無いとほとんど成り立たないに等しいのも事実。
かなりの無理をして買いました(笑)。


車載無線で大体必要なものは揃ったし、これで遠くまで走った犬も探しまくるぞ!







にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村




新たな戦い

本日はグループに3人いる勢子の方が、皆仕事で猟にならず巻き狩りがお休みです。


2月15日までだったら鳥撃ちのため隣県まで車を走らせるところですが、もう鳥猟期は終猟しています。
「久しぶりにゆっくりできる~。思えば3ヶ月以上休み無く出猟していたもんなぁ。」
と瞬間的に思ったけど、これがありました。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち2


年が明けて初めて来た有害鳥獣捕獲依頼。

今期の捕獲対象鳥獣はイノシシ、カラス、ドバト、ヒヨドリ。



これだったら家の近くでも出来るし、頑張ろうかな~。
みかん畑に来るヒヨドリは脂がたっぷり乗って格別に美味いもんな~。(←これが動機。笑)



ハンターの出来る社会貢献ということを考えて、出猟できるときには出猟です(ちょっと朝寝したけど)!



行く途中に偶然、有害鳥獣捕獲隊の隊長とバッタリ遭遇。

ちょっと情報交換をし、
「ああ、あのミカン畑なら周囲が山に囲まれているし、矢先にさえ気をつければ問題なく散弾も撃てるよ。
地主の人も知り合いだし、連絡してあげるよ。農作物の被害にかなり困っているし、むしろ喜ばれるさ」
とのこと。じゃあ、ということでヒヨドリ用の散弾を取りに一旦出直します。


以前来た時よりもミカンを収穫して少なくなっていますね。
それに合わせてヒヨドリも少なくなった感じ。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち1
ここにイノシシが出て来たんだよなぁ…。



散弾銃でドカドカと撃つけど意外に難しい…。

特に飛行中は、Uの字を繋げるように上下に浮き沈みして飛ぶので難敵ですね(笑)。




落ちたヒヨドリの回収に行くと、以前にも増してイノシシに掘り返されています。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち8

大きなイノシシの糞もたくさん転がっています。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち4



ヒヨドリに中っても、半矢で落ちながら飛んで行くと回収が出来ないことも多いですね。
そのうちに上空にはトンビやノスリなどの猛禽類が舞い始め、飛び去る時に落ちたヒヨドリを掴んでいるのが見えます(笑)。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち2



椅子に座ってヒヨドリが来るのを待ちながら、合間に毛を毟ります。
お尻から脇腹にかけてよく脂が乗っていますね(笑)。
この脂が美味いんですよね~♪
2011.02.21ヒヨドリ撃ち3
(ちょっとピンボケ)



散弾銃で6羽ゲット。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち5

空気銃も持って来ていて、こちらは3羽ゲット。
2011.02.21ヒヨドリ撃ち6

空気銃は1発弾を空気圧で発射するもの。
しっかり特性を把握して調整すれば、かなりの威力の遠距離精密射撃ができるらしいけど、今の私にはそこまでは無理(笑)。

それでもスコープで狙ってパシッと撃ってポコッと落ちたらスナイパー気分で快感です♪



「またイノシシ出てこないかなぁ」
とちょっぴり期待していたのですが、散弾を相当な数撃ったのでこちらは出てこず。


当たり前か(笑)。






にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村




カレンダー
01 | 2011/02 | 03
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 - - - - -
プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード