先日、有害鳥獣捕獲で仕留めたイノシシの試食をしました。
過去にたくさんイノシシのお肉を食べてきた私ですが、非猟期のイノシシを食べたのは数える程しかありません。
それは親父が有害鳥獣捕獲に参加していなかったから。
もともと有害鳥獣被害の少ない地域だったのと、猟期以外にはナイフ作りをしたり、釣りや潜りやキャンプなどで忙しかったからです。
そして「食べない獲物を殺すのは自分の信念に反する」ということからでした。
そのことがいいのか悪いのかは、今はまだよくわかりません。
まぁ、そういうことも有害鳥獣捕獲隊員の任務を受けるか受けないか、大いに迷う点でもあったのです。
しかし、非猟期が繁忙期である農家の方の被害と、ハンターが果たせる社会貢献を考えると、今後のハンターの存在意義ということも踏まえて、有害鳥獣捕獲に参加することにしました。
あとは
「猟期以外のジビエ(野生鳥獣)は不味い」
ということが誰ともなくハンターの間で言われていたからです。
そのことには昔からちょっと疑問を持っていたのです。
確かに猟期終盤の発情期のオスイノシシは発情臭で臭くて不味いものが多いのですが、温暖化が進んで、年中子供を産むようになっている現在はどうなんだろう?
年中発情期を迎えるようなイノシシに、はっきりした「旬」ってあるのだろうか?
まぁ、単純に「食べてみたい」っていう食い意地だけですけどね(笑)。
で、イノシシの解体。
ゆっくり解体方法の写真も撮って、記事にしたいところなのですが、今はまだ覚えることが多く忙しいのでご勘弁を。
解体中はこんな感じ。

解体方法も、所変わればやりかたが違うので、お手伝いをしながら教えていただきます。
猟期に参加しているグループでは毛抜きで解体するのですが、ここでは皮剥ぎ方法で解体します。
イノシシの皮を剥ぐのは初めてだったので、脂をきれいに剥ぐのはなかなか上手くできなかったですね。
私の剥いだ皮は脂がきれいに取れずにまだら模様になってしまいました(笑)。
で、持ち帰ったお肉。
この個体は60kgオーバーのメスのモモ肉。

良い感じの脂の乗り具合ですね(笑)。
肉の味を知りたかったので、シンプルに塩コショウのみでステーキにしました。

こんな感じ。
付け合わせは「プリアン」という野菜。
表面に水を溜めた珍しい植物です。

最初から塩味と酸味が付いています。
うーん、変わった味だ~。

表面だけパリッと、中はミディアムくらいで。
お味のほうはというと…、
すばらしく美味い!!これまで食べたイノシシの中でも、最上級にランクされます。
うーん、これだけでも得した感じです。
本当にお肉を買わなくてよくなる日が近いかも(爆)!
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