食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

この一年を振り返って・・・

20091231行く年来る年
(丑年ということで、牛柄のミックをば。笑)

1年ももう終わりですね。

今年始めたこのブログですが、多くの皆様にお越しいただきありがとうございました。

また、たくさんのメッセージもいただき大変ありがとうございました。

とても嬉しかったです。


この1年を振り返ると、海や山で遊びながらハンターデビューの準備をし、その過程をブログに書いていった1年で、とても忙しかったように思います。

しかし、なんとか無事にハンターデビューすることができ、右も左もわからないながらも山野を駆け回っています(笑)。



狩猟界にデビューして一番良かったと思うことは、世代を超えた多くの友人・知人ができたことです。

その多くは生命力に溢れ、人間としての魅力に満ちた人たちです。



たくさんの人との出会いに感謝です。




来年が皆様にとって、病気や事故や怪我がなく、豊猟・豊漁・豊作・商売繁盛の良い一年ですように。




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勢子の健脚

今日も大物猟。


見切りをして競る山を決め、射撃手を待ち場に配置して、勢子が猟犬を離します。

すぐに勢子からの
「イノシシが出たよ!」
との連絡を受けて、射撃手に緊張感が走ります。


山の中間で待つ射撃手を突破!
必ず通る本命の獣道を避けて、思いもせぬ場所を通過したそうです。


更に私たちが待つ、最終包囲網へ。

山と山を繋ぐ獣道を待ち受ける形で待ちを配置しています。

20091201勢子の健脚




山裾には1メートルくらいの幅のコンクリートの側溝が延びているので、これは飛び越えないだろうという判断。

しかもその先は広い田んぼ。
夜行性のイノシシや鹿は、基本的に明るい場所を嫌います。




山の上から犬の鳴き声。
上の待ち場からドンドン下ってきます。


私の待ち場は下から2番目。
高まる緊張感・・・。


しかしここも犬が鳴きながら通過。


必然的に一番下の待ちの人の前に飛び出してくるハズ。

発砲はまだかまだか!?と思っていると、一番下の待ちの人から
「あれ?犬が通り過ぎたよ。なぜ???」
と連絡。




どうやら側溝を飛び越えて、田んぼを突っ切り隣山に逃げ込んだようです。



「敵もやるなぁ~!」



すぐに追いかけます。



包囲網を突破したイノシシは、犬が諦めた場合はいいのですが、犬が追いかけている場合、早く追いついてあげないと犬がケガをする危険性があります。

隣山に入って、犬の鳴き声がしないか気をつけながら進みます。

20091201勢子の健脚2


最初はまったく鳴き声もしてなかったのですが、しばらくすると犬の鳴き声。

誤射を防ぐためにお互いの位置を知らせながら、銃を持って急いで駆けつけます。
(これがキツイのなんの・・・)


走っている間に銃声3発!
勢子の一人が一番に駆けつけ、撃ったようです。

「半矢っ!」

という連絡だったので急行しますが、到着する前に
「倒したよ~」
との報告。

半矢のイノシシをナイフで刺し止めて勝負ありです。

20091219イノシシ50kg(編集)


50kgのオス。



結果的に私は2番目に追いついたのですが、最初に追いついた勢子の方は、とっくに還暦を越えています。

誰よりも早く駆け付けるその健脚に脱帽で~す!!







イノシシのタン

イノシシのタン(舌)。

20091226イノタン


ちょっとこれだけ見るとグロイ感じです。

鹿はほとんど色が付いていないけれど、イノシシはこんな感じ。

なんだかこういう軟体生物がいそうですね(笑)。



舌の付け根に細い骨があるので適当に外します。

こんな所に骨があるなんて、実際に自分で捌くようになって知りました。



表面の薄皮はそのままでも剥けないことはないですが、熱湯をかけると剥きやすくなります。

20091226イノタン2


私は皮の色や触感はあまり気にならないから、そのまま厚めにスライス。
(逆に皮のシャリシャリ感が好き)

最近の焼肉屋ではスライスハムみたいな薄いタンばかりなんで、個人的に厚めのタンに飢えています(笑)。



20091226イノタン3


やっぱりタンは厚切りが好みです♪




死んだふり

本日も大物猟。


今日の待ちはV字型の谷を挟んで、左側の斜面に待ちを下から順番に獣道に配置します。
右側の斜面の向こう側の山から勢子がイノシシを追い出して来るのを待ち受ける作戦です。

私の30メートル上には親父が守備につきます。
下には大した獣道がないので、下隣の射手とは100メートルほど離れています。



射手が山中を進み、まだ配置についていない段階で下から発砲音。

「銃に弾も込めてない時に鹿が出てきた。急いで1発撃ったけど外れた!」
とのこと。

射手が配置につく時は、できるだけ静かに進むのですが、やはり動物達には気付かれていますね。

20100202ワイルドベリー



それから勢子が猟犬を放し獲物の捜索開始!



20分ほどしたら山の上から犬の吠える声。
同じ場所から声が聞こえてくるので、犬がイノシシを鳴き止めているようです。

しばらくの間、膠着状態で泣き声の場所が変わりません。
勢子はまだ追いついてないようです。


こういうときは非常に判断に迷う時です。

射撃手の包囲網を突破された場合は、迷わず追いかけて行くのですが、こちらに向かって追い出そうとしている時に、肝心の射撃手がいないと話にならないし…。

しかし、イノシシが老獪な大物で、きちんと射撃手と勢子の位置関係を把握していたら犬を狙ってくるので、早く行かないと犬がケガしてしまうし・・・。

全員が判断に迷っている時、犬の声が動き始めました。

射手が全員
「来るか!?」
と待ち構えていると、ドンドンと下に下って行き、一番下の待ちの人の所に犬だけが出てきました。

「犬だけしかいないよ~、匂いを落としてる」

どうやら途中で犬が撒かれて、犬だけが下まで来たようです。


包囲網を突破した感じではないので、もう一度犬を呼び寄せ捜索のやり直し。

なかなか敵もさるものです。



再度の探索をしている時に、向かいの斜面から「パキッ」という枝を踏む音。

親父は耳が遠いので
「親父、気をつけろ!向かいに潜んでい・・・」
と連絡も終わらないうちに、ドゴーンッ!と銃声1発。


50メートルほど先の斜面を、イノシシがゴロゴロと転がり落ちてきます。
10メートルほど転がり落ちて、谷底で四肢を上に向けてピクリともしません。親父が
「倒したよ~」
との連絡を伝えます。


私の位置からはまったくイノシシの位置は見えなかったのですが、親父の場所からは見えていたようです。



親父が血抜きのためにナイフを出して近づきます。


間近に近づいた時、即死と思っていたイノシシがムクッと立ち上がり逃走!!


そのまま真っ直ぐ私の持ち場の獣道を進んできます。


「なんておいしいシチュエーション!」
とか思いながら狙いをつけて引き金を引く・・・、



あれ!?弾が出ない???
安全装置は解除しているし…、不発弾じゃん!


「不発!」と大声で親父に伝える間にイノシシは私の横を通り過ぎ、後ろの斜面を登っています。
それを聞き、親父の追い撃ち!


「えーっと、射撃教習では不発弾の場合は10秒間放置してから弾を抜くようにと言われたけどそんな場合じゃないな」
遊底を開き次弾を装填。


イノシシを見ると完全に後ろ向きで、崖を登っています。
「致命傷になりにくいし、モモ肉や背ロースが痛むし、撃ちたくないな~。
内臓や膀胱破ったら歩留まり悪いしな~。」
などと思いつつ、倒さないことには肉は手に入りません。


なんとか2発発射。1発は当たったようです。



結局、2人併せて6発撃ったところでようやく止まりました。

すぐに血抜き。

20091225死んだふり

52kgのオス。


4発被弾していました。

親父の最初の1発は胃袋を貫通していました。
致命傷ではないけど、それで仮死状態になっていたのでしょうね。


膀胱は破っていなかったけど、両モモ肉がほとんどオシャカ(涙)。

20091225死んだふり2

(あーあ、こんなに穴だらけにして…)



皆さんからは
「えらい派手に撃っていたから3頭くらい倒したかと思ったよ」
なーんて言われてしまいました(笑)。







ムベ

ムベ(トキワアケビ)の実です。

20091223ムベ


イノシシの見切りをしている時に見つけました。

アケビよりも遅くまで実が生っている植物です。



何にも考えずに「ムベ」と呼んでいたのですが、調べたらトキワアケビという正式名称がありました(笑)。

アケビと同じように嫌味のない爽やかな甘味ですが、アケビよりも若干甘味が強い感じですね。

20091223ムベ2




皮はアケビのように厚くはなく、ペロリと剥けます。

20091223ムベ3



このまま齧り付いて食べます。
アケビと同じように種の周りの果肉を適当に食べて、種はプププッ!と豪快に飛ばします。





試しに全部皮を剥いて、果肉だけの状態にしたらこんな感じです。

20091223ムベ4



ちょっとカエルの卵みたい(笑)。




古傷

先日の共猟で獲れた93kgのイノシシの前足。

20091222イノシシ爪

2009122093kgイノシシ爪2



見にくい写真ですが、右前足の蹄の先端部分がありません。

くくり罠に掛かって、自分の指先を引きちぎって逃げたものでしょう。

もう完全に傷は塞がっているので、かなり前に受けた傷でしょうね。



こういうものを見るたびに、野生動物の生命力の逞しさに感嘆せざるを得ません。


共猟

今日は1時間くらい離れた場所から、他の大物猟のグループを迎えての共猟です。

親方同士が親交があり、年に数回お互いの猟場を案内して共同で巻き狩りをします。

お互いのグループが10人ほどなので、今日は20人ほどの大部隊。


お客様のグループはメインターゲットが鹿で、遠距離を狙うのでライフルマンが多い。

聞けば、イノシシはほとんどいないそうです。



お客様にお土産を持って帰ってもらおうと、張り切って親方が仕掛けた罠に20kgの子イノシシと40kg程(計量を忘れました)の鹿が掛かっていました。

20091220共猟5



こういう大人数の時は、普段は包囲できないような大きな山をターゲットにします。

見切り(足跡や餌を食べた跡からの捜索)をすると出入りしている足跡がたくさんあるし、いることは確実。

大体の地形と、攻める方向などを説明し、それぞれが待ちに付きます。

逃走経路に水も漏らさぬ布陣。

更に山の中間で待ち受けるような狙撃手も配置します。



勢子が犬を使役して捜索開始。

大きな山なので時間がかかりそうです。



この日は冷え込んでいたので、待ちに付いていると山の中はかなり寒いっ!

でも勢子と犬は、この大きな山を走り回ってくれてるんだし。



30分以上経過した時、山の反対側で大物を1頭倒したとの連絡。


さらに1時間以上経った時、勢子から
「そっちに向かってるよ」
と連絡。

犬の鳴く声と鈴の音が遠くで聞こえだし、そのまま通過。

3つほど下の待ちから銃声。
お客さんの一人が倒したようです。


最初に倒したのが93kgのオス、次が54kgのメスでした。

20091220共猟


20091220共猟3
(板が5kgなので93kgのオス)


20091220共猟
(54kgの産まずのメス)


もう獲物もたくさん獲れたし、解体処理があるので撤収。



獲物を捌きながら、他のグループの猟の方法や猟果なんかを色々と教えていただきました。

それから獲物を焼きながらの狩猟談義。

93kgを撃ったのは、こちらのグループのわりと若手だったので
「バカタレ!お前は自分が倒しやがって。軽く半矢にしてお客人に撃ち取らせるくらいの気配りをせんかい」
なーんて冗談交じりに親方から言われてました。




そんなの無理(笑)。





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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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