
獲ってきたウナギを浴槽に入れて活かしておいた日の夕方、そろそろ捌こうかな~とクーラーボックスに氷水を用意して風呂場へ。
氷水にしばらく漬けておくと仮死状態になり捌きやすいのです。
ヒョイヒョイと暴れるウナギを
ウナギバサミで掴んでクーラーへ。
元気に生きているので掴む時も、クーラーに入れる時もかなり暴れます。
最後のウナギをクーラーに入れ終えたとき、なんだか異変が。
浴槽の栓が抜けています。しかも全然水が流れていません。

ウナギを掴む時に、ウナギがチェーンに引っ掛かり栓が抜けたのはわかりますが水が流れないって…。
「はっ!!」っと思い、浴槽の横の洗い場の排水溝をみます。

何もいる感じはしない…。
でも考えられるのはここしかない…。
デジカメで撮った画像とクーラーボックスの中のウナギの数を照らし合わせると、やはり1匹足りない。
浴槽の排水する穴から1匹逃げ出してんじゃん!!それがどこかに詰まって水が流れないんだ。
排水溝の見えない部分がどういう構造になっているかわからないけど、とりあえず排水溝のフタを外してみます。

(ちょっと汚い画像ですがご勘弁を)
じーーーーっと見ていると…。
いたっ!
一瞬だけウナギの胸鰭が見えました。
すぐにウナギバサミを持って穴の前で待機。
なんとか体の一部でも見えたら挟んで引っ張り出すしかありません。
こういう時に追い出そうとして怯えさせたりしたらますます出てこなくなるので、静かにしてひたすら出てくるのを待ちます。
潜って水中にいる時と違って、息が切れることもないし。
でも、完全に詰まってしまって専門業者さんを呼んだりしたらどうなるんだろう!?
「生きたウナギが詰まってしまって…」
なーんて説明をするのか?
マンションの大家さんはとてもいい人だけど、そういうことになったら本当に強制退去になるかも。
そんなくだらない考えが頭の中をグルグルと回りますが、ジッと我慢して待ちます。
どれくらい待ったかわからないけど、一瞬だけ頭が出てきます。
すかさずウナギバサミで掴んで無理やり引っ張り出しました!!
とたんに流れ出す水。
安堵。
「ウナギ獲ったどーーーっ!!」掴んだウナギを片手に、頭の中では映画「ロッキー」のテーマが流れていました(笑)。
かつて1匹のウナギを獲るのにこんなに苦労し、そして感動したことがあっただろうか?
いや、ない(反語)。
その後、無事に蒲焼きになりました。

いやー、本当に今回はかなり焦りました(笑)。
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