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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

ダニって見たことありますか?

さぁ、一部のレアな閲覧者さまお待ちかねの「寄生虫」カテゴリーです(爆)!

「あ、虫はダメ! ましてや寄生虫なんて」
と言う方は絶対にこれ以上見ないでくださいね。






いいですか?では行ってみましょう!!









よく
「社会のダニ」
とかいう感じで「ダニ」という言葉を聞きますよね?

あんまり良くないというか、かなり悪いイメージですね。




山の中、それも藪などの中に分け入るようなことをしてないと、実際にダニを見ることは少ないでしょう。

犬を飼っている方で、フィールドに連れて行っている方は、ある程度ご存知かと思います。





人間でも、ダニの多い地域で地面に座って休んでいたりすると、足首や座っている場所から這い上がっているのを見ることがあります。

人間はフロントラインなんてしませんもんね~。

対策としては防除スプレーくらいでしょうか。

それでもよほどたくさんいる場所じゃないと予防しないし。




で、人間にもよじ登ってきて、適当な所まで這い上がってガブリ!



では、人間に寄生した実際の写真をば。
先週の猟が終わった時、親父の腕に喰いついていました。

20091123ダニ



これじゃ良くわかりませんね。

ちょっと横を向いた写真です。場所は肘の内側。

アンダーウェアで長袖のタイツを着ていたのに、その間から進入していました。

ガップリ食いついているのがお分かりでしょうか?

20091123ダニ2




これは早い段階で気が付いたので除去。

それでも周囲の皮膚が炎症を起こしています。
かなり痛痒く、長期間治りません。


これが時間が経つと、血を吸って本当に小豆ぐらいの大きさになります。
これは鹿に付いたダニ。

20091123ダニ3





親父の友人で、猟期が終わって2ヶ月くらい経ってから背中に小豆みたいなものがぶら下がっていたこともあります。

そのハンターの奥様が
「あら?そんな所にホクロがあったかしら?」
と気付いて初めてダニとわかったそうです(笑)。




いやー、いつも体にダニをつけている野生動物も大変だよなぁ~。

野生で生きるって大変。。。




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驚きの黒さ!!

いただいた鹿肉で生ハム作成中です。

生ハム自体、まだ何度かしか作ったこともないので試行錯誤の状態ですが…。



そこでいただいたコメントに

「驚きの黒さになりますよ」

とのコメントがあったのです。




これは塩漬けの状態。

20091117肉の熟成

20091117鹿の生ハム2



塩抜きをした後の状態。
ただ今熟成中です♪

20091127鹿の生ハム

ん~~~、もともと赤身だからですかね。

なんちゅーか黒光りしてるというか・・・(笑)。

奥の熟成中のイノシシの生ハムとの色の違いがお分かりでしょうか?

こんな感じで、その黒さに驚いています(爆)!






試食が楽しみで~す♪






半矢の責任

今日も大物猟。

鳥猟用の犬がいるのになぜ大物猟ばかり?と思われる方もおられるでしょうが、グループ猟は自分の好き勝手に行ったり行かなかったりすると、それだけで他の人に迷惑をかけるし、真から仲間としては認めてもらえません。

しかし、雨や雪の日は大物猟は休みになるので、その時に鳥猟に出る予定です。
(親父は自営業なので平日に鳥猟に行っていますが…。いいなぁ~)




今日の見切りでは、大物が数頭山に入っているようです。

比較的撃ちやすい待ちに付かせてもらい、隣の待ちには親父が付きます。



私の待ち場は、正面15メートルに小高い孟宗竹の林があって、そこから少しひらけた藪。
その中を獣道が10メートルほど伸びていて林に駆け上がっているので、その林の中で待機。

前日のような失敗を繰り返さないように、何度も頭の中でシュミレーションをします。




勢子が犬を離してしばらくすると、犬の吠える声と首輪に付けた鈴の音が近づいてきます。

「来るか!?」

と銃を構えていると、ドゴーンッ!と銃声1発。

「倒したよ~」と親父からの無線連絡。

20091122イノシシ78kg修正

78kgのオス。(写真は猟が終了後撮ったもの)



イノシシが複数いるので、そのまま待機。



すぐにまた犬の鳴き声。

同じ場所で何頭もの犬が激しく吠えています。

犬がイノシシを鳴き止めているようです。


勢子の人が追いつき、1発の銃声。
「銃が回転不良を起こした!そっちに行ってるよっ!」



すぐにイノシシがバキバキと音を立ててやってきました。
孟宗竹の林の中をバカでかいイノシシが弾丸のようにやってきます。
「デカイ!90キロあるんじゃない?」


林を突きぬけ藪の中を駆け抜けてきます。
ピタリと狙いを付け、林に入る手前の7メートルの地点で発砲!
「当たったっ!!」

イノシシの体が真横になる4メートルでもう1発!
今度はハズレ。

2発目の発射の時、下顎の付け根に弾を受けた跡がはっきりと見えました。


そのまま逃走したことをすぐに無線で伝えます。
イノシシが向かった方向から2発の銃声。

「抜けられた!」との連絡。


イノシシが逃げた山道を見ると、かなりの血痕。
一番健脚の若手の勢子が、血痕をたどって追っています。



すぐに待ちを解きイノシシが逃走した山に包囲網を張り直します。




前日、勢子の人と話をしていて
「手負いになった獲物は、意外なほどに獲れないんだ。
犬が匂いを取れなくなるんだよね。血の匂いが強すぎて、犬の鼻が麻痺するのかもね。
それに致命傷になってない場合、2つも3つも山を越えて行ってる場合も多いし」
なんて聞いたばかりでした。



かなりの時間探索が続いたのですが、犬がバテてしまっているのと獲物の大きさから判断して中止。

手負いになった獲物に犬が追いついた場合、犬に体力が残ってないと怪我をさせる可能性が大きいからです。







自分の腕の未熟さ。

山の中を走り回ってくれた勢子の人達。

自分の何倍もの大きさのイノシシに勇敢に立ち向かっていく犬達。

何よりも半矢にしてしまったイノシシ。




色々な思いが頭の中をグルグルと廻っていました。




20091122イノシシ牙

親父の撃ったイノシシは牙が大きかったので取り出しました。

今日の悔しさを忘れないために持っておこうと思います。

撃ったっっっ!!

今日も大物猟。


見切り(イノシシがどこの山に潜んでいるかの捜索)をすると、「ヌタ場」というイノシシが泥浴びをする場所に明らかに使用した跡があります。
20091121失中

足跡からしてもかなりの大物。
20091121ヌタ場2


イノシシは体に付いたダニなどを落とすために、泥浴びをする習性があります。
そのヌタ場を使った跡が真新しいと、近くの山に潜んでいるのです。

近くの立ち木には泥をこすりつけた跡が。
20091121ヌタ場3

この泥の高さで獲物の大体の大きさがわかります。



すぐにその山を囲んで1ラウンド目。

20091121ヌタ場4
待ち場へと進むベテランハンター達。

その後を付いて行くヘナチョコハンター(私のことね)。


山を挟んで、こちら側ではここが本命という待ちにつかせてもらいます。


谷底を挟んで正面からくる獣道。
待っている場所から20メートルの地点で獣道の藪がひらけてヌタ場近くの土の上になります。

その途中、谷底近くで右に向かう分岐点あり。
獣道の分岐点まで17メートル。

イノシシが右手に走ったら詰めの射撃手がいます。



「よっしゃ、今日こそはっ!!」




射撃手が待ちに付き、勢子が犬を入れるとすぐに「イノシシが出た」という情報。


しばらくは反対方向を逃走したあと
「そっちに向かってるよっ」
と連絡。



獣道に狙いを付けて静止。




「来たっ!」

デカいっ!80キロ近くありそうなイノシシ。


17メートルの獣道の分岐地点で2発発砲。


「当たらないっ!」




そのままこちらの正面の獣道に進んで来ます。


残り弾はあと1発…。
この1発にかけます(汗)。





「ギリギリまで引きつけちゃる!」





獣道が一番近くなり、イノシシが真横を向く7メートルの地点。




「ここだっ!」
発砲っ っっ!!















「は、外れたっっっ!!」








いやー、当たらないものだなぁ。 こんな至近距離で…。





皆さんからは
「初めてでそれだけ冷静に見れてて、3発撃ちかけられればたいしたもん。
たいていそれだけデカイのが来ると、びびって撃つこともできないよ」
と慰められましたが。。。








くそっ。

親方のこと

人数にもよりますが、グループ猟はハンターという人種が集まっての共同作業なので、グループ猟の親方は狩猟の技術や判断力に優れているだけでなく、人望と強力なリーダーシップが必要とされます。

作戦会議1(修正)
(これは去年の初猟の時の写真)


で、私の参加させていただいているグループ猟のリーダー。
(ペンを持っている人)

20091115初猟2


口は悪いけど、義理人情に厚く男気がある方です。





若手の育成を快く引き受け、新人ほど良い待ち場に付けてくれ射撃のチャンスを多く与えてくれます。
(通常はベテランほど良い待ち場に付きます)



罠猟もやっておられますが、自分の罠にかかった獲物もグループで等分してくれたりもします。




その親方に以前、
「親方はなんで鉄砲撃ちをはじめたんですか?」
って聞いたことがありました。

そうしたら
「ワシは貧乏な農家の出身でなぁ。肉なんて食べられるもんじゃなかった。
日本自体も物がなく貧しかったしな。

若いし肉が食べたくてなぁ…。

だから地元の猟師に弟子入りして猟をはじめたんだよ」





その答えを聞いたとき、なんとなく嬉しくなりました。




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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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