2月にいただいた
毛皮の材料。
塩漬けにしたままほったらかしなので
「途中で飽きたんだろう」
「イヤになったのでは!?」
などの声が聞こえてきそうですが、ちゃんとやっていますよん(笑)。
そう、肉が生ハムになるように、乳がチーズになるように時間を、ただひたすら時間を待っていたのです。
そろそろいいかな。
実は前回生皮を処理したときに、あまりにも滑って作業性が悪かったのです。
そこで親父に聞いたら
「できないことないけど、塩漬けか乾皮にしないと作業しにくいよ」
とのこと。
そっかー。どうりでやりにくいと思った(笑)。
さあ、作業を始めましょう!!
まず、どこにでもありそうなかまぼこ型の台を用意します。

それに載せて、大まかに肉や脂肪を手やナイフで取っていきます。
塩漬けにした皮は肉が簡単に剥がれますね。
大まかに取った後はナイフや軽石やこんな道具で。
これは鋸の刃をカットしたもの。

これで皮の表面をきれいに削っていきます。
鋸刃は皮の表面に細かなキズを付け、ナメシ液が浸透しやすくする役目もあります。
初めて見る獲物の匂いと、毛皮のなめしの様子に犬たちも興味津々です(笑)。
ジャンはちょっと味見したりしています(笑)。
次はいよいよなめし工程です。
「鞣す」
革が柔らかいと書いてなめすと読むそうです。こういうのを見ると日本語ってやっぱりいいなぁ~って思ってしまいます。
さあ、それではなめしの工程にとりかかりましょう!
きれいに表面の肉や脂肪を取り除いた皮をなめし液に漬けます。
皮のなめしにはクロームなめしやタンニンなめしなど、やり方は色々ありますが、毛皮の作成はミョウバンなめしで行ないます。皮が白く柔らかく仕上がるのが特徴です。
なめし液はぬるま湯1リットルに対して、生ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)40gと重曹(炭酸ナトリウム)40gを入れ、よく混ぜます。焼ミョウバンではなめし効果が薄いそうなので、必ず生ミョウバンを使用すること!
なめし液のミョウバンと重曹の量はある程度適当です。濃い溶液は短時間でなめしが終了するけど、濃すぎると毛が抜けたりするそうなので、薄めの水溶液で時間をかけて作るほうが失敗がないそうです。

たっぷりのなめし液に漬け込み、1日に1回以上かき混ぜます。
皮の状態によって変わってくるそうですが、3日~10日くらいでなめしが完了する予定で~す。
続く。
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