落とし込み釣りに行って来ました。

落とし込み釣りとは、太いラインと丈夫な針を使用したサビキ釣りでイワシなどを掛け、そのまま海底まで落とし込んでヒラマサやブリなどの青物や、根魚やヒラメなどを狙う釣りです。
今回で2回目の挑戦。

これが大物フィッシュイーターが好んで食べるイワシです。
サビキ針に食い付くと暴れてウロコが剥がれ、そのキラメキが大型魚の捕食スイッチを入れると言われています。
実は初めて挑戦の前回は、餌となるイワシがサビキ針に付いた感覚が分かりにくかったんですよね。
今回はだいぶん分かるようになってきました。
で、餌が付いて最初に掛かったのはカンパチの子供。

良いサイズのアコウ(キジハタ)やオオモンハタなんかも上がります。

そして同船していた友人のmotoさん(仮名)の竿が大きく絞り込まれ、90センチ!の巨大な真鯛がネットイン♪

motoさん(仮名)は、3㎏ほどのアラも釣り上げていました。

続いて友人の腹口くん(仮名)の竿も弓なりに水面に引き込まれます。

こちらは97センチ、7㎏のヒラマサ。

腹口くん(仮名)は次に仕掛けを投入すると、すぐにまた大きなヒラマサを上げる連続ヒット!!
「よしよし、イワシもヒラマサの群れも回って来ているし、捕食活性も高い。すぐにオレの竿にも掛かるはず…」
イワシがサビキに食い付いて、プルプルと震える竿先に集中します。
バタバタとイワシが暴れる(大物の魚に追われている)と、ガツン!!と私もついに竿先が絞り込まれます。
「来た!この強烈な引きは大きなヒラマサに違いない」魚に主導権を握らせないように竿を立てようとしますが、海底に向かってミチイトが引き出され、竿はビクとも動きません。
「ヒラマサは海底に突っ込んで、岩肌でラインを切ろうとするからな…。何とか引き剝がさないと。グウゥ…」
そして竿の弾力を使って魚を浮かそうと船上で私が苦戦していたその時、信じられないようなことが起こりました。
巨大な魚と格闘している最中に、竿とリールが
ボロっ!!と分離してしまったのです。
「なんだ!?強烈な引きに耐えられずに竿のロック部分かリールシートが壊れたのか?」
慌てて海中に落ちる寸前の電動リールを引っ掴みます。
そして片手にロッド、片手に電動リールを持って、強烈な引きに耐えながら様子を見ます。

どうやらスクリュー式の固定部分が緩み、リールシートが振動で外れただけのよう。
「まだ、獲物は付いている。再び竿にリールを固定させたら、問題なく魚とファイト出来るはずだ。ウググ…」
しかし釣り竿とリールは一体となって魚の勢いをいなし、少しずつ釣り人の方向に巻きあげる構造です。
いくら電動リールが強力なモーターで自動で巻き取ってくれるとは言え、竿と分離した状態では全く役に立たずに、異音を上げながらミチイトが出され続け、リールを固定するために少しでも手の力を緩めることも出来ません。
仮に一瞬でもどちらかの手を緩めたら、竿もリールも海底に落下しそうなほどに引き込まれている状態。
「どうする!?」
どうやっても片手でリールシートを修正することは出来そうになかったので、腹を括りました。
「ロッドは左手、電動リールは右手で保持。
一体感が無いのはどうしようもないから、自分の体幹で支える!
絶対にこの大物を獲っちゃる!!」
マンガだったら絶体絶命に陥った主人公が、捨て身の閃きで勝利するなんて言う場面なのでしょうが、現実は甘くありません。
竿は片手では支えきれず、リールはギュワンギュワンと唸りを上げ、ミチイトはグングンと引き延ばされる一方。
電動リールが異音を立て、両手を広げて慌てふためいてしばらく格闘していたら、隣で釣っていた腹口くん(仮名)が異変に気付いてヘルプに来てくれました。
「遅いよ、腹口くん(仮名)!!」
助けに来てくれたことに感謝もせず、涙声で訴えます。
2人でなんとかロッドにリールシートを固定するのと同時にラインブレイク!!
20号の太いハリスが岩礁で擦れジャリジャリになって切れていました。
「いや~、かなりの引きだったのに勿体ない…」
「オレも40年以上釣りをしているけれど、こんなことは初めてだよ。もう本当に笑うしかないね…」
自然の中で遊ぶと色々な出来事が起こりますが、まあ今回は獲物が逃げたくらいで誰もケガしたわけじゃないから良かった。
大物は獲れませんでしたが楽しい釣行でした。

腹口くん(仮名)から1本ヒラマサをいただきました♪
今日も自然の恵みに感謝です。
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