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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

今年の猟期をふり返って2021

今年の猟期が終わって、メンバーの皆で安全御礼のために神社へお参り。
2022.03.14詩吟に連敗5

「今年もありがとうございました」

思い返せば寒くても汗ばむ陽気でも、夜明け前に早起きして脹脛が攣りそうになる様な角度の斜面を昇り降りし、猟犬達が獲物を追い出したら出したでヒーヒー言いながら山の中を駆けずり回る日々…。
身体に疲労が蓄積しているので、とりあえずゆっくり寝たいですね。


「ああ、終わったなぁ…。疲れたけれど本当に楽しい猟期だった♪」
しかしお参りが終わり、雲一つない碧空を眺めると、心の底から晴れやかな気持ちになります。

11月1日から始まり、3月15日までほどんど全ての休みに山へ出猟してきたので、本当に「やり切った感」で胸がいっぱい。

「(経験したことはないけれど)服役を終えた受刑者ってこんな気持ちなんじゃないだろうか?」
そんな事を思います(笑)。


今猟期は出猟した全ての日で、大なり小なりの獲物を授かりました。
狩猟を始めて初の事です。

「本当に先輩ハンターの方々のおかげだよなぁ…」
今更ながらですが、次世代へ狩猟文化を繋げていかなければいけないな、と思った次第です。


今年は我が家のワンコ達も頑張ってくれたし、特にモリとカヤは猟芸が円熟期に入ったと言ってもいいほど成長と安定感が見られました。
2022.03.16今年の猟期が終わって1
手前よりカヤさん、ふじさん、モリさん。

猟期の終盤になってふじが子宮蓄膿症で手術を受け、カヤがイノシシの牙で突かれて戦線離脱。
ふじの子宮摘出の結果、次世代へ向けてモリの子犬繁殖の希望を繋がなくてはならない状況になったことも大きな変化ですね。

まあしかし、我が子の様なワンコ達が生きてくれているだけで、私にとっては宝物のような存在でもあります。


今年も無事に猟期を終えることが出来たことに感謝です。

そして、たくさんの自然の恵みに感謝です。


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今猟期最後の出猟。そして詩吟に連敗っ!!

「さあ、今猟期最後の出猟日だ…」
なんて言うか毎年猟期終わりには、季節の移り変わりと共に梅の花が咲き、暖かい風が吹くのと共に寂寥感が漂います。

毎年毎年、秋から冬のほとんどの休みを山で過ごし、山の傾斜にヒーヒー言いつつ猟犬と共に山を駆け回り、寒さに震えて獲物を待ち受け、獲ったら獲ったで山からの引き出しに再度ヒーヒー言います。

「正直に思うけれど、なんでこんなにキツイ思いをしてまで毎週毎週山へ行っているのかが分からない…」
土日が終わった時には、くたびれ果てて毎回そんな事を思うのですが、金曜日になるとウキウキして山行きの準備をしています。


さて、今回攻める山は因縁のある山です。

前回はカヤがイノシシに突かれて負傷した場所であり、前々回は詩吟のおじさんが来て散々だった場所です。

「今回は詩吟のおじさんも来ていないし、自分で山を競ってイノシシの寝屋も逃走経路も分かっている。今回こそ大物イノシシを撃ち倒しちゃる!!」
2022.03.14詩吟に完敗1

右奥に池があり、その側と少し斜面を上った場所に主要な通し(けもの道)があります。
「これでどこを通っても待ち受けられるはず…」

猟銃を持って身を潜め、気配を殺します。
(自分で言うのも何だけど、こういうのは得意です)


勢子役が猟犬を放ち少し経った頃
「啼いたよ!!イノシシを起こした!!」
という連絡。

「弓(包囲網)を張った中間地点のこの場所は、必ず通るはず…」
そう信じ、黙って山の中で待機。


遠くから猟犬達の追い啼きが近付きます。
「読み通り獲物が近付いて来た…」

そして同時に池の方向に嫌な気配。
2022.03.14詩吟に連敗3

チラリと目を遣ると、前々回の詩吟のおじさんが池の土手の上でラジオ体操を終えたところでした。
「マジか~っ!? 今日は大丈夫だと思ったのに…」

しかしもう獲物が出て近付いている最中なので、自分の持ち場を離れることは出来ません。


詩吟のおじさん持参のラジカセ(懐かしい響きだなぁ)からメロディーが奏でられ、朗々と詩が吟じられ始めます。
おじさんが名のある方なのかどうかは分かりませんが、大音声の唄声は水面と周囲の山に反射して鳴り響きます。

何も無い平和な時ならば、分からないなりにおじさんの見事な唸り声に耳を傾けて春を喜ぶ状況でしょうが、何しろ持っているものが猟銃で、勢子役と猟犬たちが命懸けでイノシシを追い出してくれ待ち受けている場面です。


猟犬達の啼き声は更に近付きますが、おじさんの大きな唄声にイノシシが気付いたのか、急に角度を変えて山頂付近を通る姿がチラチラと見えました。
2022.03.14詩吟に連敗2
(しっかりと見えない上にバックストップが確保できず、撃てませんでした)

「50kg~60kgくらいかな。悔しい…」


残念ながら今回も詩吟のおじさんにやられました。
ええ、おじさんに連敗です。

勢子役の方が引き返す時に詩吟のおじさんに気付き
「急にイノシシが方向を変えたと思ったら、また歌手が来てるのか!」
と妙に納得されていました(笑)。


結局、成果は小イノシシが2頭のみ。
2022.03.14詩吟に連敗4

猟は残念な結果に終わりましたが、自然の中で詩を吟じるおじさんのリサイタルを特等席で聞くことが出来たので良しとしますか。


今日も自然の恵みに感謝です


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今猟期初めてのボウズか!?

11月1日から大物猟の猟期が始まり、よほどの悪天候や用事があったり体調が悪い時を除き、3月15日までの全ての土日祭日に山へ出猟するのが普通である我が猟隊。
(元々「狩猟命!」という人が多い上に、仕事を退職されている方も多いですしね)

天候の良い時は船釣りに行ったりもした私ですが、冬場は海が時化るのでそれもほとんど出来ず、皆さんと一緒にほぼ全ての休日に山へ参戦。


そして私の参加した日は、恐ろしいことにすべて何かしらの獲物が獲れていました(実話)。

そんな事を繰り返していると、必然的に猟期の終盤には獲物の痕跡が絶え、猟場はどこにも野生動物が生息していないかのようにヒッソリとした光景。


まあこれは、狩猟圧が強くなり山の中に獲物が籠っているのが原因です。

一昔前はこんな感じで農地と山林の境界線がキッチリと保たれていたんですけどね~。


そして私が出猟できる最後の週末のこと。

ふじが子宮蓄膿症で子宮と卵巣を摘出、カヤはイノシシの牙で突かれて戦線離脱。
通常ならモリ1頭で出猟するのですが、そろそろ次の世代の子犬の事を考えないといけないので、大事をとって私は犬無しの待ち役で参加。


この日の1ラウンド目は空山(お留守の山)で、2ラウンド目の待ちはこんな感じ。
2022.03.13今猟期初めてのボウズか!?1

「さあ、久しぶりにドカンと撃ち倒しちゃるよ~!」
と、気合を入れて臨みますが、放たれた猟犬は猟場のほとんどを回り尽した感じ…。


「むぅ、残念ながら今日はボウズかぁ…(やったぁ、解体作業が無いので早く帰れるぞ♪)」
と、猟隊の誰しもが思い始めた頃、「ヒャン!」と猟犬が一鳴き。

そしてすぐに「ギャンギャンギャンっ!!」という激しい追い啼きが山間に木霊します。

「啼いたよ!獲物を出したよっ!!」


近付く追い啼き…。
「さあ来い!!」

安全装置を解除して静かに銃を構えます。

ドカッ!!
私の隣の待ち場から銃声が鳴り、25kgほどの小イノシシをゲット。
2022.03.13今季初のボウズか?2


山の中を逃げ回っていたイノシシが、放たれた猟犬と包囲網に気付いてどうしようもなくなった感じ。

勢子役と猟犬達の執念勝ちですね!!


「今日こそボウズで早く帰れるかと思っていたんだけどなぁ~」

解体の時にはそんな話題でワイワイと盛り上がったのでした。


今日も自然の恵みに感謝です


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大猟記2022.03

本日は猟隊のレギュラーメンバーの他に、ゲスト参加のハンターさんを招いての大規模な巻き狩り。

2022.03.08大猟記2
ふじもカヤもケガで戦線離脱中なので、単身山を駆け回る予定のモリさん♪


一昔前のグループ猟では、猟場や猟法については絶対的な秘密事項でした。
それは先輩方が長年かけて開発してきた獲物の生息場所や寝屋や逃げ方という、汗水たらして脹脛が攣りそうになるような角度の斜面を昇り降りしなければ分からないことでしたし、その秘密を守ることは暗黙の決まり事でした。

そのことに関しては、私は今でも悪いこととは思いませんし、苦労して開発してきた先達の秘密を簡単に喋るような人間には本当に大切なことは教えられません。
ベラベラと「こんなに簡単に獲物が獲れるんだぜ~!」と得意げに他言されても迷惑だからです。
(過去に本当にそんな人間が何人もいた)


しかし時代は変わり、ハンターの超高齢化時代突入。
「グループ猟の秘密」なんていうことを厳密に言い張っていても、狩猟自体が成り立ちません。

まあ、「猟期の休みの日は全て山に行くのが当たり前」というようなことを信じ切っていた人間(親から洗脳された私の事ですが…)じゃないと、一般的なサラリーマンハンターには無理な話だと言えるでしょう。

そこで今回は親方(若き勢子)の提案で、通常のメンバーに加えてゲスト参加するハンターさんをたくさん招いて、「大々的に大きな山を巻いて派手に山間に銃声を木霊させましょう!!」ということになったのです。


猟銃を持ったハンターが大きく待ち(包囲網)を張り、猟犬を放ちます。

ものの5分ほどであちらこちらから銃声!!
早くも山の中の異変を察知して鹿が動き出した感じ。


私は他の勢子役と共に、山頂を目指します。
2022.03.08大猟記1
あちらこちらに鹿が角砥ぎをした痕跡がありますね。

何度か鹿の群れを見かけ、撃つチャンスがあった時には撃ちますが当たらず。
2022.03.08大猟記4

1時間半ほどで終了して猟犬を回収。
2022.03.08大猟記3
「走り込んで筋肉モリモリになったなぁ…。
モリも短い足で今日もよく獲物を追ってくれたね。頑張った頑張った!!」


無線連絡で倒した鹿を合計すると9頭。
手分けして回収に周ります。


そして私の担当場所の山に入ると、すぐ目の前(20メートルくらい)にゾロゾロと8頭ほどの鹿の群れが歩いているのを発見。

この日、獲物を倒していない私は
「撃っていい?」
と皆さんに聞きます。

しかし無言(え~!迷惑だからこれ以上倒すなよ)の圧力を感じ、誰も返信を返してくれませんでした(笑)。

結局撃たず…。


鹿9頭の大猟!!
2022.03.06とりあえず大猟!2

「ゲストさんも来ているし、たまには記念撮影でもしましょうか」
ということになりパシャリ♪
2022.03.06とりあえず大猟!3
(大勢の人間や写真撮影に慣れずに固まっているモリさん。笑)


私達のグループでは初心者さんほど良い待場に着いてもらいます。
それは「たくさんの経験をして欲しい」という想いからです。

数多く猟に出ていたら、イヤでも自分が撃つ機会は回って来ますしね。


今回も「初めて獲物を倒した」というハンターさんや「倒したけど血抜き処理の方法が分かりません」というハンターさんもいて、側でサポートしていたベテランハンターさんがその場でレクチャーをしていたようです。

皆さんの話を総合すると、鹿は100頭近くが出た感じ。
他にイノシシも複数頭。
撃った弾数も40発弱。

通りで賑やかだったはずだ。


回収が終わって11時半。

「こんなに獲れてどうしよう…」
と、最初は途方に暮れていたのですが、全ての獲物の解体が終わっても16時。


本日の反省会をして16時半に終了。

「初めて獲物を倒して感無量です!」
と言ってくれる方もいたので、これはこれで良かったかな。

なかなか楽しかったです♪


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春の日に大猟!!

空蒼く、美しく春を告げる梅が咲き誇っています。
2022.03.06とりあえず大猟!4

「ああ、もうすぐ猟期も終わりだねぇ」
そんな事を話しながら山を囲み…。

鹿がたくさん獲れました。
2022.03.06大猟1


取り急ぎのご報告…。

今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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