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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

今猟期最後の出猟で想う

今猟期最後の出猟日。

カヤが切られて精神的に山へ行く気にならず、猟期前半戦は棒に振っちゃったけど、後半戦は休みのたびに出猟。
「ふう、出遅れたせいでオレもワンコも猟期が終わる頃になって、ようやく山を登る体が出来てきた感じ…」


この日はカヤとモリが70㎏ほどのイノシシを寝屋から起こしてくれ、上手く待ち(狙撃手)にかかったけど半矢で逃走!
2021.03.17最後1
(ヌタ場の様子)

メンバー総動員で、山を越え谷を渡り仕留めたイノシシがこちら。
2021.03.15最後の出猟2

「あれえぇっ!? 追い出したのはこんな小さなイノシシじゃなかったよ。いつの間にすり替わったの?」
どうやら途中で猟犬たちが子イノシシに付いてしまったようです。

狙撃手が撃った獲物は大きくて丸々太った美味そうなイノシシだったし、一度は倒れて確実に弾があたっているという事で、獲物の匂いを落とした(猟犬が見失った)山を囲んで執念の追跡。
しかし猟犬が鹿に付いてしまい、残念ながら親イノシシには逃げられました。

他には鹿を1頭ゲット。
2021.03.15最後の出猟3
「まあ、しょうがない。ベストを尽くしても運不運がある」


「ああ、これで今年の猟期も終わりか…」
解体しながら手を休め、暖かくなり花を咲かせた山野草を眺めてそんなことを思います。

休みのたびに夜明け前から起きだして山へ出かけ、脹脛が攣りそうな角度の急斜面を登り、ヒーヒー言って獲物を山から引き出し…。
衣類は汗や泥や血にまみれ、時には肌にダニが這う…。

狩猟をしない人から見ると、まったく理解できない事でしょうね。

そんな時、不朽の名作漫画『あしたのジョー』のセリフが思い出されます。
「ブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない。ほんの一瞬にせよ、まぶしいほど真っ赤に燃えあがるんだ。そして後には真っ白な灰だけが残る。燃えかすなんか残りやしない…。真っ白な灰だけだ…」

そんな感じでしょうか。


山の神様祭りをしながら、人生の先輩方から少し昔の「野生鳥獣と人の関係が今より密接だった頃」の色々な話を聞きながら、片方ではタブレットで狩猟用品をまとめてネット注文する若手の姿。
そんなやり取りを見ると、狩猟って昔から世代を超えて引き継がれてきた大切なものだと実感できます。

私の親父と同じような年齢層の後期高齢者といわれる「超元気な大人達」が、元気に山を駆け回っています。
そんな背中を見せつけられると、世間一般では立派なおっさんである私が「キツイ」とか「疲れた」なんて言っていられないな、と本当に思います。


「今年の猟期も楽しかった!コロナに気を付けてくださいね!」
「いや~、来年まで生きているか分からんよ(笑)。本当に」
「猟犬を連れて山を歩いている人間がそんな簡単に死ぬわけないじゃないですか」
「あんたは殺しても死なん!」
「80歳を超えて入れ歯の1本もない人間が言う言葉じゃない」
猟期終了の解散の無線で、そんな会話が飛び交います(笑)。


「終わった終わった…。今年も色々あったなぁ。皆さん、次の猟期も元気な姿でお会いしましょう!!」
まるでお努めを終えた受刑者のような気持ちで、一抹の淋しさを感じながら帰路に就いたのでした。

西の空を見上げると、夕陽がいつもよりとても美しく見えました。


今日も自然の恵みに感謝です。


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うう、失敗しちゃったなぁ…

この日は1ラウンド目で2頭のイノシシをゲット!!
2021.03.07失敗2
釣りでもそうですが、ボウズを免れると心情的にとてもホッとします(笑)。


「あ~、気が楽♪」
2ラウンド目は我が家のワンコ達の出番。

「それ行けっ!!」


モリとカヤを放つと、すぐに獲物を発見しての啼き声。
「ギャンッ!ギャンッ!!(カヤの立て啼き)」
「ヒャンッ!ヒャンッ!!(モリの立て啼き)」

鬱蒼とした孟宗竹の藪の中を、足音を忍ばせ倒れた竹を潜ったり跨いだりしながら慎重に啼き声方向に急ぎます。
「まだ頑張ってイノシシを止めてくれている。急げ…」

前日に降った雨で足元は滑り、急斜面で何度か尻もち。


「ようやく見えた…。ゼィゼィゼィゼィ」
アオキと孟宗竹の藪の中に向かって激しく吠えまくるワンコ達。

一段高くなった場所からモリとカヤが吠えている方向を睨み(犬が吠えている方向に獲物がいる)、安全装置を解除して銃を構えます。

視界の端に動く影。
ドガッ!!

小さなイノシシが藪から飛び出し命中。
2021.03.07失敗1
(手前モリさん、奥カヤさん)

倒れたイノシシをワンコ達が抑えます。


そして少し離れた場所から、枯れ竹を踏み割る大きなバリバリという音が遠ざかって行きました。

「こっちが親だな。しかし逃げた方向は誰も待ちを張っていない(狙撃手を配置していない)。犬は倒した子イノシシに付いてしまったし、親には逃げられたか…」


親イノシシに逃げられ、残念な気持ちで仕留めた小さなイノシシを運び出します。

しかしこの子イノシシがとても残念な状態。
自分で撃っておいて申し訳ないのですが、胃袋を破いて内容物がはみ出しているし尿の匂いもします。

「内臓と膀胱を破っているのは間違いない。このぶんじゃ人間が食べられる部位は無いな。まあせっかくワンコ達が頑張ってくれたんだ、たっぷり茹でた肉を食べてもらおう」


獲物の引き縄を装着し、ジャングルジムのような竹林を抜けていると、
「あ!父ちゃん、まだ動いてるよ!!」
と、モリとカヤが反対方向へ向かって引っ張り返します。

「モリっ、カヤっ、邪魔をしないでっ!」
そしてイノシシをグイっと引っ張った瞬間に、肩に掛けていた銃がイノシシの上に落下。

当然脱砲(銃から弾を抜くこと)はしていたのですが、銃に何か粘着質の物体がベットリと付着。

「うわっ、何この激臭は!?」
猟銃を持ち上げると、すぐにその付着物がイノシシの血と胃腸の中身と尿が混じった物だということが分かります。

薬室(装弾の装填口)からかなり泥も混入したので取り急ぎその場で泥を落としますが、猟銃全体からプ~ンと匂いが漂ってきて、銃を肩に担ぐのも躊躇われる匂い…。


「うう、獲物を仕留めてこんなに惨めな感じになったのは初めてかも…(涙)」

ちょっぴり悲しくなりながら、ズルズルとイノシシを運び出したのでした。


今日も自然の恵みに感謝です。


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久々の獲物♪

「いや~、獲物の足がないね~」
各方面で見切りをしてきた猟隊の皆さんと朝のミーティングをして顔をしかめます。

猟期を通してほとんどボウズの無い我が猟隊ですが、2回ほどボウズで焦っていたので
「じゃ、またイッチョ大きな山を競って鹿でも掻き回そうか」
という話になります(笑)。

イノシシ猟犬を鹿にばかり当てると、獲物との駆け引きが雑になって切られる原因になったり、鹿ばかりを追う猟犬になりかねないので出来れば避けたいところですが、獲物(イノシシ)がいないので残弾処理のためにも大きく山を囲みます。


「それ行け!!」
2021.02.28久々2
(先方カヤさん、後方モリさん)
猟犬を放つと、弓から解き放たれた矢のように駆け出し、すぐに鹿を見付けての追い啼き!!

チラチラと木立の中を走る鹿が見えますが撃ちかけられず。


斜面に立つだけで脹脛が攣るような急勾配の山を登ります。
2021.02.28久々3
(写真はモリ)

時々連絡のために顔を見せながら、匂いがするとギャンギャンと追い啼きを上げて獲物を追います。


しかし猟期も終盤になり鹿も学習している感じ。
猟犬を引き離すと、立ち止まってこちらの様子を伺っています。

私の谷向こうに何度も鹿の姿を見て、何度か撃ちかけます。
しかしかなり遠くてあたらず…。

待ち役(包囲網を張った射撃手)の方向からも多数の銃声が聞こえてきます。

上手く連絡が取れずに
「どうなったんだ?」
と思いつつも期待せずに山を下ります。


なんとか大きなオス鹿を1頭授かりました。
2021.02.28久々1

「いや~、あれだけ派手に銃声が鳴り響いた割には淋しい猟果だね。ハハハ…」
私も含めてですが、皆さん何発も外しているので解体しながら乾いた笑い。

鹿のお肉を焼肉にしながら山の神様祭りをして、親方(若き勢子)から乾杯(お茶)の一言…。
「40数発ぶりで(犬の咬み止め除く)獲物を授かりました。山の神様に感謝!!」


獲物が出た数の割には淋しい猟果でしたが、春の陽射しを浴びながらワイワイと楽しかったです♪

今日も自然の恵みに感謝です。


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イノシシを見て久しぶりに焦りました!

「平和だねぇ」
2021.02.20日の丸2
日向に咲くオオイヌノフグリの可憐な花。
この日私は、膝を捻挫して勢子役が出来ず、畦道に咲く山野草を眺めつつ待ち(狙撃手役)につきます。

山に入りする時は静かに注意深く周囲のけもの道の使用状況やカセギ(餌を食べた痕跡)を見ながら、最適な待ち受け場所を探します。
2021.02.20日の丸3
「早生のタケノコが食い散らされてるな…。乾燥具合から見て一日前のものだけど、イノシシがいる気配濃厚」


勢子役の皆さんが猟犬を放ち巻き狩りの開始!!

すぐに起こし啼き!!
しかし猟期終盤になり追われ慣れたイノシシは、通常なら逃げない場所から包囲網の外へ逃走します。

その猟犬の飼い主の勢子役と私は、車に乗り込みイノシシと猟犬が逃げた隣山へと追跡開始。
何度も山の中を行き来して二人で挟み撃ちにしようと試みますが、上がった気温にワンコ達がオーバーヒート。

「お~い、犬を捕まえた。暑さでバテ上がってあきらめて帰って来た」
「そうですか、残念だけど犬にケガなくて良かったですよ」

元の待場に戻ろうと車を走らせていると、かなり慌てた勢子役の無線連絡。
「シシが出てるっ!!いk〇&$”‘@」

「ん?何が起こったんだ」
状況が飲み込めないまま、近くで2発の銃声。

そして車の横30メートルほどの距離に大きなイノシシ出現!!
急いで軽トラを停め、銃ケースから銃を取り出し車を降ります。

イノシシはまだまだ草原にいてキョロキョロと周囲を見渡しています。
「こいつが逃げ廻っていたイノシシだ! 犬に追われてノロノロと動きが鈍いぞ。ゼイゼイと肩で息をしている感じだし」

銃を覆った銃カバーを引き剥がしますが、焦って銃の先端の照星(狙いを付ける印)に引っ掛かり更に焦ります。
「くそっ、こんな時に!」
なんとか銃カバーを外し薬室に弾を装填しますが、すでにイノシシは山へと消えていました。

すぐに他の勢子役の方の猟犬が発見し、反対側の山向こうまで逃げて行ったところで射手に撃ち獲られました。
2021.02.20日の丸6
60kgほどのオス。

後で無線連絡をした勢子役に聞くと
「池の淵でイノシシが水を飲んでいたんだ。イノシシも追われて喉が渇いて堪らなかったんだろうなぁ。
慌てて車から降りて、遠かったけど撃ったけどカスリもしなかったみたい。
その後、池の土手を下ってお前さんの所に出現したんだろう」
とのこと。

「ふう、苦労したけど連係プレーでなんとか上手くいったなぁ」

他にも複数のイノシシが出たようですが、猟期終盤になって逃げ方も老獪になってきたので、1頭でも仕留めることが出来て良かったです。


今日も自然の恵みに感謝です。


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親父たちのエレジー(哀歌)♪

私の所属する猟隊には二組の親子ハンターがいます。
一組は私、もう一組は親方(若き勢子)の親子です。

銃猟ハンターが絶滅危惧種となるくらい少なくなった現在、二組もの親子ハンターが在籍する猟隊は極めて稀だと思います。


そんな猟隊のある一日の事。
「猟期終盤でイノシシの足(足跡・痕跡)も乏しくなったから、大きな山をかき回して派手に銃声を響かせようか」
ということになりました。

狩猟圧を感じた山中の獣達は、罠師や通常の銃猟ハンター達が攻めないような高い山に居込んで、危険を回避している場合が多いです。
そこで猟犬を使って高い山の中を蹴散らし、膠着状態を打破して攻めやすい麓の山へと再度追いやるのです。


勢子役が猟犬を放ち、大きく張った包囲網へと獲物を追い立てます。
2021.02.16親父たち4
(左カヤさん、右モリさん)

リードを解き放つと、喜んで山を駆け上っていきます。

そしてすぐに犬の追い啼き。
「この啼きは軽くて走り去る速度が速い。鹿だな…」


谷間に木霊する銃声。

「ごめん、逃げられた~」
と私の親父の声。

「オレもワンコも急斜面を這うようにして汗だくになって追っているんだ。頼むよ、親父~!!」
2021.02.16親父たち5
(写真はカヤ。モリもカヤも時々連絡に顔を見せに来ます)


更に銃声は木霊し続け、まるで戦場のような有様。


「ごめん、逃げられた~」
と親方(若き勢子)の親父さんの声。

「頼むよ、親父~!!」
親方(若き勢子)の声。


私も親方(若き勢子)も自分の親父には「頼むよ~」という連絡を飛ばしますが、他のメンバーに言う事はありません。
逆に「撃ったら状況が変わる。安全が確認できたらドンドン撃って!」と発破をかけます。

勢子役が包囲網を張る待ち役(狙撃手)まで競って終了。

所々に獲物の血の痕跡。
2021.02.16親父たち2
半矢で何頭か逃げられた感じ。

そしてなんとなく嫌な予感はしていました。
銃声の数の割には「倒したよ~!」とか「止めたよ~!」という連絡を全く聞いていなかったからです。


結局30発以上の発砲数でしたが、授かった獲物は猟犬が噛み止めた子イノシシ1頭のみ…。
2021.02.16親父たち3

「勝負は時の運。獲物を授かるのも時の運、不運がある」
という結果。

鹿は50頭以上目視確認され、イノシシも最低3頭は出たようです。
皆での発砲数は30発を超えました。


貴重な子イノシシをお持ち帰り。

「あそこで鹿が20頭以上抜けて行った」
「ここで8発撃ったけれど全部外れた」
「ガクッと膝が落ちるのを見たからあたっていることは間違いない」
などと話しながら解体作業。


皆で「酷い結果だな」と思いつつ、しかしまあ笑い話にできる雰囲気ってとても重要な事なんです。

撃っても倒せないことを責められると、射手としてもプレッシャーになり益々あたらなくなります。
そして更に現場の状況説明に関してウソをついたり、獲物を確認せず撃って人身事故(俗にいうガサドン事故)の原因になります。

趣味で狩猟を楽しんでいるのに、そんな事になったらどうなるかは想像に難くありません。
何よりも好きでやっている狩猟が楽しくなくなりますしね。


ちっ、次回はリベンジだっ!!


今日も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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