忙しくてなかなか参加できなかった有害駆除に久しぶりの参加。

「うっ! 林道の法面が崩れるくらいにド派手に稼いでいる(エサを求めて土を掘り起こしている)ねっ!!」
我が家のワンコ達は発情期が来ていてフィールドに出せなかったのですが、グループの猟犬を補助する勢子役として山に入る準備をします。

足ごしらえをしていると
「一体何発弾を持って行くんだい?」
胸の弾差しに入れた10発のスラッグ弾を見てそんな事を聞かれます。
大物猟に何発の弾を持って行くのかは、その地方・ハンターさんの猟法や使用銃の違いもありますので一概には言えないことです。
特に山を歩き回る勢子役としては、携行する荷物は1gでも軽くしたいのが本音。
なにせ3kg以上もある銃を持って、ジャングルジムの様な山の中を歩かないといけませんからね。
しかし私はいつも人より弾を多めに持って行きます。
(この時も腰の弾帯にあと8発スラッグ弾を携行していたことは内緒。笑)
それは過去に一回の出猟で10発以上のスラッグ弾を撃ったことが何度もありましたし、弾を多めに持って行くことが自分や仲間や猟犬の命を守ることに時には繋がることを嫌と言うほど知っていたからです。
とにかく弾が切れると猟銃は何の役にも立たないのです。
まあ、笑われても多少重くてもいつもの装備で山入り。
この日は少し風があったのでいくらかはマシだったのですが、まだ気温は高くボタボタとオレンジキャップのつばの先から汗が滴り落ちます。
犬の起こし啼き。
そして銃声。
私と同じく勢子役として山に入っていた若手くん(仮名)が、一発で20kg程の小イノシシを仕留めたとのこと。

「おお、おめでとう♪」
山から引き出した後、再び山に入ります。
猟犬が二手に分かれたので、どこで獲物を出しても対応できるように山の稜線を歩いていると、再び猟犬の啼き声。
山裾の啼き声に向かって一直線に山を下ります。
「啼き声が一か所で動かない。さっきと違って大物に当たったな。急がないと…」
藪をかき分けて進んでいるとドゴーンと一発の銃声。
「倒しました!」
再び若手くん(仮名)の声。
少しホッとして歩みを緩めて山を降りますが、猟犬の激しい啼き声は止みません。
「嫌な予感…」
「うわっ!立ち上がりました」
焦る若手くん(仮名)の声。
さらに激しく啼きたてるワンコ。
「早く止め矢を撃てっ!」
藪をかき分けながらしばらく進んでいると、再び銃声。

今度こそ本当に決着!
仕留めたのは80kgを超える大物イノシシ。
頑張って啼き止めてくれていたワンコが受傷しましたが大禍なし。
若手くん(仮名)の撃った一発目は脊髄の上側の突起骨を砕き、肩ロース全部と背ロース半分ほどを血肉にするほどの損傷を与えていました。
結構な山奥で倒したので、若手くん(仮名)とヒーヒー言いながら山から引っ張り下ろします。
「なあ、若手くん(仮名)。あと何発弾が残ってる?」
「あと2発しか残っていません…。じゃんさんの言っていることが正解でした」
「正解なんて無いと思うけれど2頭も倒すなんていい経験したと思うよ。ワンコがケガしたけれど倒せて本当によかった。おめでとう!」

山を走り回った上に大物イノシシを引っ張り出したので体中が激しく筋肉痛。
うう、まだ身体が慣れてないなぁ。
今日も自然の恵みに感謝です。
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