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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

今年も無事に終猟2017

今年も無事に猟期が終了しました。

毎年なんらかの猟期終了の締めくくりを書いていますが、この記事を書ける時が一番ホッとします。


私にとっての最終前日はイノシシ4頭に恵まれ…、
2018.03.19終猟1

最終日は執念でかなりの距離を追跡したけれど、半矢の鹿に逃げられ申し訳ない気持ちになりました。
2018.03.19終猟2


今年の猟期を振り返ってみるとですね、正直な話これだけ楽しめない猟期は初めてでした。

それはやはりブリタニースパニエルのジャンが猟期前に死んでしまったことが大きく、大物猟であろうと鳥猟であろうと山へ行くと楽しそうに山を駆け回っていた生前のジャンの姿が思い起こされるからでした。



そんな事とは関係なくカヤとモリも大きくなっていくので、成長期の子犬たちのためにせっせと山へ行き、骨やお肉や鹿の胃袋などを持ち帰る日々でした。

たぶん成長期のモリやカヤが家でお肉や骨を待ってくれていなかったら、今年の出猟回数は極端に減っていたかもしれません。

これからも猟犬を飼っていく以上悲しい事は避けられないのでしょうが、仲間のハンターの皆さんやふじやモリやカヤの存在に救けられました。



そしてふじの子犬たちの成長が楽しみな猟期でもありました。
2018.03.19終猟3
(この子は早くもお山デビューしたふじの子供の一頭)


それは先輩方からいつもこんな話を聞いていたからです。

『昔ふじたちのお爺さん世代の若犬たちを訓練しようと、2県ほど離れた猪犬訓練所に皆で連れて行ったのよ。
その当時はそんなにたくさんイノシシがいなかったから、有害鳥獣駆除の罠で獲れたイノシシを都合よく若犬にあてることも難しかったしね。

「イノシシ見るのが初めての若犬かい? じゃあ怯えるといけないんで大人しいイノシシを出しましょう」
なんて訓練所の親父さんが言ってくれて出したのはいいけれど、怯えるどころか出すイノシシ出すイノシシどれもすぐに立てて(啼き止めて)ガブリ付いて半殺しにしちゃったのよ。

訓練所のおっちゃんがカンカンに怒ってなぁ。
「あんたたち、それのどこが初めてイノシシにあてる犬なんだ!? ウソついたな!!」

たくさんのイノシシ犬を見てきたおっちゃんに信じてもらえず、塩をまくようにして追い出された…。
こんな犬はどこにもおらんよ』



ふじの子が産まれ、次に繋げることが出来て本当に良かった。

もっとずっと後になって私や今の狩猟仲間たちが皆狩猟を辞めたとしても、ふじのお子様や子孫たちが次の世代の若いハンター達の良きパートナーとなって山を駆け回り、イノシシを追い出してくれるといいな。


そんなことを強く感じた猟期でした。



そして悲しいなりに一生懸命に山を駆け、多くの獲物に恵まれました。
今年もたくさんの命に感謝です。


まあこうやって色々な事があるけれど、ハンターって山を駆けるのが習性なんでしょうね(笑)。



さあ、今からはモリとカヤの訓練頑張ろうっと♪



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寒い中の一頭

「寒ぅ~!! うう、それにしても1ラウンド目は本当に失敗したなぁ…」

寒さには強い私ですが、この日は冷え込み、2ラウンド目の山の中でそんなことを考えながら待ちについてジッと待機していると、地下足袋から寒さが伝わり内臓の芯まで冷え込みます。
2018.03.04寒い2
2ラウンド目の待場はこんな感じ。


この日の1ラウンド目に猟犬が放たれ、何度か追い啼きが聞こえた後に待ち(射撃手)を越えて弓(包囲網)から猟犬が出てしまいました。

すると再び弓の外で追い啼き。


一か所に留まって啼き声が聞こえる場合はイノシシを啼き止めている場合が多いのですが、広範囲を移動しながら啼いていたので鹿が出たと判断。

「先回りしたら間に合うかもしれない…」


巻狩りでは射手は基本的に動かない事が大前提ですが、それも状況によります。

他の射手に動くことを伝え(←誤射を防ぐために絶対に必要です)、稜線を忍び足で駆け上がり山と山をつなぐ谷筋に急ぎます。
今の時期、鹿が集団でコロニーを形成しているので逃走経路に先回り出来るかもしれないと考えたのです。


息を切らせながらけもの道の通る谷筋が見える場所に到着すると、すでに4~5頭ぐらいの鹿が早足で歩き去っています。
距離50メートル。遠いけれど撃つしかない!

ドカドカッ!!と3連射。

見えていた鹿は4~5頭ぐらいでしたが、銃を撃ったら後続に控えていた鹿が次々と走ります。

更に薬室に弾を装填し発射。
中らずっ!!

再度弾を装填して発射。
中らずっっ!!!

もう泣きそう。。。


完全に鹿が通過した後、逃走経路を調べて半矢になっていないかを確認しましたが、全くかすってもいない感じ…。

「全部で15頭くらいはいたな。遠かったとはいえ1頭も倒せないとは情けない。うう、場所移動の判断があと1分早ければまともに待ちに掛かったんだけどなぁ…。
この寒い中、汗だくになって山を競ってくれている勢子役に申し訳ない…」

と、そんなことがあったからです(涙)。



それにしても寒い!
巻狩りで獲物を待っている時は気配を殺し動かず待つのですが、足先から上がって来る冷気のためついつい小さく足踏みを繰り返します。

「だあぁ、辛抱たまらん! ちょっと斜面を登って体を温めようかなぁ」
そんな事を考えていると、下の待場の先輩ハンターから連絡。

「小さめの鹿が登っていった。犬は付いてなくてコソコソ素抜けしようとしてるよ。気を付けて!!」

凍えて足がガタガタと震えていましたが、気合を入れて辛抱。


5分ほど待ったでしょうか。
アオキの中に動く影。
2018.03.04寒い3
「来た…」

耳や目を動かし、しきりに後ろを気にしている感じ。
「よ~っし、こちらの気配は全く気取られていない。通しに乗っているからギリギリまで引き付けちゃる」

猟銃の安全装置を解除し、目線だけで鹿の行方を追います。


しかし鹿は本命のけもの道を通らず、下へとくだるルートを通っていきます。
「ダメだ、これ以上は遠ざかるだけだ」
2018.03.04寒い4
距離25メートル。


風が吹いた瞬間、(感覚的に)風と同じくらいの速度で挙銃(きょじゅう。銃を構える事)。


殺気を感じて弾け跳ぶように跳躍する鹿。
発砲。

即倒。
と思ったけれどすぐに立ち上がり斜面を駆け上がって行きます。
「え!?ウソだろ?中って倒れたのに何故!?」


信じられない気持ちで後を付けると、斜面を100メートル近く登った場所で力尽きていました。
2018.03.04寒い1

解体すると弾は心臓を破壊。
致命傷の中の致命傷なのにあんなに走るなんてなぁ。

よく「鹿は矢に弱い」なんて言われますが、全くそんなことはないと思います。


それにしてもとりあえず一頭だけでも倒すことが出来てホッとしました。


今日も自然の恵みに感謝です。



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進化鴨

少し前の出来事になります。



さぁ~って、(私にとって)鳥猟も最終日だけど、なんとかマガモとカルガモを合わせて5羽仕留めることが出来たし、羽根でも毟ろうかね。

猟期終盤の渋くなった(人に追われてスレてしまった)時期にこれだけ獲れれば上出来でしょ。
2018.02.18鴨の進化1
(毟った後の写真しかなく、見栄えが悪くて申し訳ありません)


毟った羽毛を埋めるためのスコップを持って、銃を撃ったばかりの池の土手から山手に入ります。

2018.02.18鴨の進化2

破竹の藪をかき分けて山の中に入ろうとすると、足元で何かがほんの少し動きます。

「ん!?なんだ?」
薄暗い藪の中で目を凝らしますが、そのシルエットはどう見ても立派なオスの真鴨に見えます。

「いやいや、さっきまでほんの5メートル横で散弾をバンバン撃った後だぞ。池の奥から遅れて鴨が飛び立つことはよくあるけれど、こんな側に隠れているはずはないよな・・・。
しかし他のハンターから弾を受けて半矢になった鴨が隠れていたという可能性もあるよな。だったらすぐに生け捕りに出来るはず」

そう思って2メートルほど先の鴨らしき物体に手を伸ばすとスルスルと動き出し、池の水面に向かって滑り込んで行きました。
更にバサバサと飛び立つ羽音!

「え!?飛び立った? どういうこと?半矢で飛べないんじゃなかったのか?」

すぐに藪を出て様子を確認しますが、そこにはボヤっと佇んだ親父がいるだけ(笑)。
「なんだ?すぐそこから鴨が飛び立って飛んで行ったぞ」

二人で上空高くを舞う鴨を見上げます。


「銃を撃っている横の藪に平気な顔して隠れていた。回収した鴨の羽根を毟るためにたまたま藪に入って行ったけれど、それがなければ気付かずにやり過ごしていたに違いない…」

「犬がいたら残らず追い出してくれるんだろうけど、今は猟犬を使うハンターが少ないからな。飛び立つよりもジッとやり過ごす方が安全だと鴨も学んだんだろう」


きっとこんな風に鴨も学習して、仲間や子孫に安全な逃げ方が伝えられていくのだろうなぁ。

いや、勉強になりました。


今日も自然の恵みに感謝です。



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ターミネーターイノシシ

私は大物猟に出猟する際には、スラッグ弾(散弾銃で撃つ一発弾)を15発程度弾帯に巻いて山に入ります。

「弾数多過ぎだろっ!それにそんなに持ち歩くと重たい!!」
と思われる大物猟ハンターさんも多いかと思います。

しかし多少の重さには眼を瞑っても、弾は必ず多めに持って行きます。
何故なら銃は弾が無くなると役立たずのただの鉄の棒きれだから…。


「イノシシが発情期を迎えると狂暴になったオスを避けるために、メスイノシシがコロニーを形成することがあるんだ。20頭以上が集団で出てきたことがある。その後から大きなオスが出て来てなぁ」

「この時期のオスイノシシは発情期を迎えて気が荒くなっている上に、メスを求めてエサも食べずに彷徨ってるから脂肪が落ちて俊敏なんだ。犬が一番やられやすいのもこの時期だ」

「イノシシだけじゃない。鹿も発情期を迎えてオスメス入り混じったコロニーを作っている。オス同士の争いで気が立っている上にメスをものにしようと気が立っているから、鹿と思って侮っていたら猟犬が角で殺されたこともある」

そんな話を先輩ハンターの体験談から嫌というほど聞いてきたからです。


「お前さん、一体何を撃つつもりなんだい?」
猟期の猟隊を離れ、所属する猟友会での最初のイノシシ有害鳥獣捕獲活動に弾帯を腰に巻いて行った時にはそう言って笑われました。

確かに大物猟では一発も撃たないことの方が多いんですよ。
だけど先ほど言ったように、銃は弾が無いと何の役にも立たないことを知っているからなんです。



そして何より怖いのが「弾が効かない」ヤツです。

「弾が効かない」とは、脳内麻薬が出て撃たれても撃たれても倒れない獲物です。
首筋や内臓に中っても倒れず、身体の自由が利かなくなった故に獲物に追い付いた猟犬と戦闘状態になります。

こんな時、一番猟犬が受傷しやすくなるのです。


(私は用事があって参加できなかったのですが)猟隊がこの日に遭遇したのもそんな獲物。
2018.02.18ターミネーターイノシシ3
【親方(若き勢子)撮影】

脂肪を蓄えていたらゆうに100kgを超えていた立派な体格。

5発の弾が命中し、その内の4発が首筋や肺に中る致命傷。
4発被弾しても倒れず、最後の一発が頭蓋に命中し倒れたとのこと。


写真には写っていないけれど、この日は4頭のイノシシと1頭の鹿に恵まれました。
2018.02.18ターミネーターイノシシ1
【親方(若き勢子)撮影】


「撃っても撃っても倒れなくてなぁ、本当にパニックになりそうだった。まるで不死のターミネーターを相手にしているようだったよ」

撃ったハンターはそんなふう笑って話してくれましたが、さぞかし恐ろしかっただろうなぁ。


「そんな時にもし弾切れになったら…」

猟犬が獲物に絡んでいなければ躊躇なく止め矢を撃つことが出来ますが、弾切れだとそれも出来ません。
そうなったら仲間を呼ぶか、ナイフで立ち向かうしかありませんね。

おとろし過ぎます。。。


「オレの前には絶対そんなターミネーターイノシシ出て来ないでね!」と強く心に思った次第でした。



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短い命だった…


ドゴーンッ!!
とネックショットが決まり倒れるイノシシ。
2018.02.09短い命2

新しい照門を作成してから、良い感じで撃てばそこそこ止めています。
今まで散々外していたくせに、こうなると勘違いして変な自信満々で「さあ、来い!」と強気(←単純すぎる)。


で、本日も浮かれた足取りで山に入って待ちにつき、銃カバーを外すとこんな状態。
2018.02.09短い命1
新しく作った照門がブランブラン…。
プラスチックが割れて接着剤が剥がれ、脱落防止のために上から押えていたセロテープも切れて脱落寸前。

「うう、前回犬探しで山に入って転倒した時に木か岩にぶつけてしまっていたのか…」


「何でもいいから応急処置が出来るようなテープか接着剤がないか…?」と思って装備を探しますが、生憎この時は何も持っていません。

仕方なく、照門脱落防止のために張っておいたテープの一部をナイフで切り取って使おうと試みますが、触った瞬間にポロリと落ちる照門。

下には大量の落ち葉…。

慎重に落ち葉をかき分けますが、1センチ四方ほどの小さなプラスチック片は見つからず。


何とかして見付けようと焦って探していたら、勢子役から「猟犬を放すよ~」の連絡。

後で探すつもりで取り急ぎ木の枝を集めて落ちた場所に四角を描いて目印を作り、獲物の出現に備えてそこから少し離れた場所で待機します。


試しに銃を構えて照準を覗いてみますが、鉄製の真っ黒な照門の向こうに赤く光る照星(銃口の先端の目印)。
「まったく中てる自信ないんですけど…(汗)」


そうこうしている内に猟犬の追い啼き!

「獲物を出したな。頼むからこっちに来ないでちょ…」
小さなプラスチック片が落ちただけですごいヘナチョコぶり(笑)。

まあ、そういう場合は往々にして思いとは逆の結果になるんですよね。


段々と大きくなる猟犬の声。
左側は破竹の藪になっていてイノシシの通しが伸びています。

しかし猟犬に追われ逃げていたのは鹿で、待機した場所より右側の林の中を通って近付いて来ます。
見えた時には稜線を走っていて、バックストップが確保できずに撃てず。

「ダメだったか…」


ラウンドが終わり、改めて落ちた照門を探そうと元の場所に帰ります。

しかし場所が分かるように四角形に囲んでいた目印も、自分が走った時に踏み荒らされています。


よく中る新しい照門、短い命でした。
まあ、事故やケガがないことが一番なので良しとしましょう。

シクシク…。


次はアルミ板で照門を作るぞ(涙)!!



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女傑

少し前の事になりますが、親方(若き勢子)が一人でイノシシを3頭仕留めた時、親方のお母様も70kg超えの一番大きなイノシシを仕留めていました。(一番手前)
2018.02.09女傑1

このお母様が、一見すると「え!この小柄で上品なご婦人が狩猟をされるのっ!?」というような感じなんですが、銃を鳴らせば獲物が倒れているというような凄腕。

印象的な猟行だったので書き記しておきます。



今日の待ちはこんな感じ。
2018.02.09女傑2

勢子役が猟犬を放ち、数発の銃声が鳴った後のこと。


ウオンッ!ウオンッ!ウオンッ!

近付く犬の追い啼き。

バキッ!バキバキバキッ!!
竹や木を踏み割る音。

「来るな…」

安全装置を解除して静かに挙銃(きょじゅう。銃を構えること)。

30メートルほど向こうの孟宗竹の藪から飛び出す大きなイノシシ。
「デカい。70kg以上はある感じ。さあ、どっちに向かってくる?」

イノシシが飛び出した場所からは2本の通し(けものみち)が伸びていて、下って来ると私の待ち(黄色の線)。登ると親方(若き勢子)のお母様の待ちへと繋がっています(ピンク色の線)。
2018.02.09女傑3

「上に行った…」

母ちゃんに向かって接近するイノシシ。
20メートル、15メートル…。

「矢頃(撃つのにちょうど良い距離)だ…、撃て!母ちゃん」
しかし銃声は響かず。

10メートル…。
「撃て!」
まだ銃声は響かず。

「弾が不発弾だったのか?それとも銃器故障か? いずれにせよ撃てないんだ…。
イノシシが母ちゃんを通り過ぎて安全を確保出来たら、後ろに走り去る獲物をオレが止めるしかない」

失中したり半矢で獲物が急に進路を変えた場合に備えて、私もいつでも撃てる心構えでいましたが、瞬時に周囲の状況確認。

母ちゃんの位置…。はっきり確認できる。OK。
猟犬も周囲にはいない。OK。
後ろにイノシシが走った場合のバックストップ(外れた場合の安土)…。OK。
跳弾の原因となる岩盤や岩なんかもだいじょ…
ドガンッ!!

「え?なんだ!?」
視線を戻すと、母ちゃんの足元4メートルの距離に倒れるイノシシ。

「ここまで引き付けて撃ったのか…。すげえ」


大きなイノシシが猛スピードで自分に向って走って来るのは正直恐ろしいものです。
ハンター心理として外したくはないけれど、銃という飛び道具を持っているので出来るだけ安全な場所で引鉄を弾きたいというのが本音です。

実際に身近なハンターが、引き付けて撃ったけれど失中して捲くられた(反撃された)とか、弾の入射角度が悪く頭蓋で滑って致命傷にならなかったという体験談があるからです。


即倒して頭部近くの首筋付近から出血していたので致命傷を負ったのはすぐに分かりました。
しかしイノシシは被弾したことに気付いていないかのように、足をバタバタと振りまわして足掻いています。

小柄な女性にイノシシと格闘させるわけにはいかないので、すぐに応援のためにナイフを抜いて血抜きに向かいます。

足を動かし続けているイノシシの側に寄ると、「起き上がってごらんなさい。すぐに頭蓋に二発目を叩き込むわよっ!」と言わんばかりに、母ちゃんは銃を構えその銃口はイノシシにピタリと照準を合わせたままでした。

ナイフを振って銃を降ろしてもらうように合図。
血抜き。


弾は頭蓋骨と脊柱の接合部を砕いていました。
これ以上ないというくらいのベストショット。


「そっかぁ~、お母さんの銃は上下2連で弾が二発しか連射出来ないもんな。
(よく使われているのは3発撃てる自動銃)
あくまで一発目で仕留めて二発目は止め矢を撃つくらいの心構えなんだろう。気合が違うなぁ」


素直に「母ちゃんカッコイイ!」と思ったのでした。


はい、撃てば外してばかりの私なんかは頭が上がりません(笑)。



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山に雪が降りました。
2018.02.07雪1

この日は山裾の標高が低い場所だったので積もらなかったのですが、標高が高い場所から来た車の屋根には15センチほど雪が積もっていたから、山頂付近は相当積もっていた感じです。


私の行く猟場では滅多に雪が積もることはありません。

猟用車にスタッドレスタイヤを装着しているしている人もいませんし、仮に雪が降っても装備として厚手のアンダーウェアを着てスパイク付きの長靴を履くくらい。

何より山は寒いし、転倒の可能性も増えるし、銃口に雪が入ったりすると暴発の危険性もあります。

雪に慣れていないので、通常は安全第一で休みになります。



しかし雪の中の猟は楽しいんですよね~。

水墨画の様な雪景色が美しいし、雪に音が吸収されるのでシンとした静寂感も良いです。

なんだかとても神聖な感じがするんですよ。



そして山に入ると雪山に居る動物たちのことに想いを巡らせます。

今から銃口を向けるかもしれない獲物の事に対して変だとは思いますが、雪の中でエサを食べたり寝屋を探している様子を思い浮かべます。


この日は寒い中2頭のイノシシに恵まれました。
2018.02.07雪2

解体をして山の神様祭り。
2018.02.07雪3

熱いお茶をすすりながら、その日にあった出来事を皆でワイワイと話します。

火にあたり、焼いたお肉を頬張ると一心地付き、今日も事故もケガもなく無事に猟を終えられたことにホッと一安心。

ふう、寒かった。


今日も自然の恵みに感謝です。



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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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