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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

女傑

少し前の事になりますが、親方(若き勢子)が一人でイノシシを3頭仕留めた時、親方のお母様も70kg超えの一番大きなイノシシを仕留めていました。(一番手前)
2018.02.09女傑1

このお母様が、一見すると「え!この小柄で上品なご婦人が狩猟をされるのっ!?」というような感じなんですが、銃を鳴らせば獲物が倒れているというような凄腕。

印象的な猟行だったので書き記しておきます。



今日の待ちはこんな感じ。
2018.02.09女傑2

勢子役が猟犬を放ち、数発の銃声が鳴った後のこと。


ウオンッ!ウオンッ!ウオンッ!

近付く犬の追い啼き。

バキッ!バキバキバキッ!!
竹や木を踏み割る音。

「来るな…」

安全装置を解除して静かに挙銃(きょじゅう。銃を構えること)。

30メートルほど向こうの孟宗竹の藪から飛び出す大きなイノシシ。
「デカい。70kg以上はある感じ。さあ、どっちに向かってくる?」

イノシシが飛び出した場所からは2本の通し(けものみち)が伸びていて、下って来ると私の待ち(黄色の線)。登ると親方(若き勢子)のお母様の待ちへと繋がっています(ピンク色の線)。
2018.02.09女傑3

「上に行った…」

母ちゃんに向かって接近するイノシシ。
20メートル、15メートル…。

「矢頃(撃つのにちょうど良い距離)だ…、撃て!母ちゃん」
しかし銃声は響かず。

10メートル…。
「撃て!」
まだ銃声は響かず。

「弾が不発弾だったのか?それとも銃器故障か? いずれにせよ撃てないんだ…。
イノシシが母ちゃんを通り過ぎて安全を確保出来たら、後ろに走り去る獲物をオレが止めるしかない」

失中したり半矢で獲物が急に進路を変えた場合に備えて、私もいつでも撃てる心構えでいましたが、瞬時に周囲の状況確認。

母ちゃんの位置…。はっきり確認できる。OK。
猟犬も周囲にはいない。OK。
後ろにイノシシが走った場合のバックストップ(外れた場合の安土)…。OK。
跳弾の原因となる岩盤や岩なんかもだいじょ…
ドガンッ!!

「え?なんだ!?」
視線を戻すと、母ちゃんの足元4メートルの距離に倒れるイノシシ。

「ここまで引き付けて撃ったのか…。すげえ」


大きなイノシシが猛スピードで自分に向って走って来るのは正直恐ろしいものです。
ハンター心理として外したくはないけれど、銃という飛び道具を持っているので出来るだけ安全な場所で引鉄を弾きたいというのが本音です。

実際に身近なハンターが、引き付けて撃ったけれど失中して捲くられた(反撃された)とか、弾の入射角度が悪く頭蓋で滑って致命傷にならなかったという体験談があるからです。


即倒して頭部近くの首筋付近から出血していたので致命傷を負ったのはすぐに分かりました。
しかしイノシシは被弾したことに気付いていないかのように、足をバタバタと振りまわして足掻いています。

小柄な女性にイノシシと格闘させるわけにはいかないので、すぐに応援のためにナイフを抜いて血抜きに向かいます。

足を動かし続けているイノシシの側に寄ると、「起き上がってごらんなさい。すぐに頭蓋に二発目を叩き込むわよっ!」と言わんばかりに、母ちゃんは銃を構えその銃口はイノシシにピタリと照準を合わせたままでした。

ナイフを振って銃を降ろしてもらうように合図。
血抜き。


弾は頭蓋骨と脊柱の接合部を砕いていました。
これ以上ないというくらいのベストショット。


「そっかぁ~、お母さんの銃は上下2連で弾が二発しか連射出来ないもんな。
(よく使われているのは3発撃てる自動銃)
あくまで一発目で仕留めて二発目は止め矢を撃つくらいの心構えなんだろう。気合が違うなぁ」


素直に「母ちゃんカッコイイ!」と思ったのでした。


はい、撃てば外してばかりの私なんかは頭が上がりません(笑)。



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山に雪が降りました。
2018.02.07雪1

この日は山裾の標高が低い場所だったので積もらなかったのですが、標高が高い場所から来た車の屋根には15センチほど雪が積もっていたから、山頂付近は相当積もっていた感じです。


私の行く猟場では滅多に雪が積もることはありません。

猟用車にスタッドレスタイヤを装着しているしている人もいませんし、仮に雪が降っても装備として厚手のアンダーウェアを着てスパイク付きの長靴を履くくらい。

何より山は寒いし、転倒の可能性も増えるし、銃口に雪が入ったりすると暴発の危険性もあります。

雪に慣れていないので、通常は安全第一で休みになります。



しかし雪の中の猟は楽しいんですよね~。

水墨画の様な雪景色が美しいし、雪に音が吸収されるのでシンとした静寂感も良いです。

なんだかとても神聖な感じがするんですよ。



そして山に入ると雪山に居る動物たちのことに想いを巡らせます。

今から銃口を向けるかもしれない獲物の事に対して変だとは思いますが、雪の中でエサを食べたり寝屋を探している様子を思い浮かべます。


この日は寒い中2頭のイノシシに恵まれました。
2018.02.07雪2

解体をして山の神様祭り。
2018.02.07雪3

熱いお茶をすすりながら、その日にあった出来事を皆でワイワイと話します。

火にあたり、焼いたお肉を頬張ると一心地付き、今日も事故もケガもなく無事に猟を終えられたことにホッと一安心。

ふう、寒かった。


今日も自然の恵みに感謝です。



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凄いケンカ傷だっ!!

先日捕獲した90kgオーバーのイノシシ(右側)。
2018.02.06凄い傷1
そろそろ発情期に入ってメスを追いかけているのか、立派な体格の割には痩せていますね。

長くて立派な牙!
2018.02.06凄い傷2
イノシシは常に上下の牙を擦り合わせて牙を研いでいて、下の牙は本当に刃物の様に鋭利に尖っていて切れます。



で、解体のためにこのイノシシの毛抜きをしてみると驚きました。
ものすごいケンカ傷!!

まずは太股を後ろから20センチほど切り裂かれています。
2018.02.06凄い傷3
ザックリ!
(赤丸は弾傷)

それが原因となったのか、倒れたところに背中への攻撃。
2018.02.06凄い傷4
バッサリ!!
30センチほどの傷跡。
まるで日本刀で袈裟斬りにされたような深い傷。

更にとどめの頸動脈を狙っていますがこれは軽傷。
2018.02.06凄い傷5
これが決まっていたら、このイノシシは即死だったでしょう。

いずれにせよ、命からがら逃げかえってきた感じ。

いや~、すごいな!!
人間だったら間違いなく集中治療室送りだな。


しかし猟犬に追われて平気な顔で走ってきたそうです。

野生ってすごいなぁ…。


これくらい受傷した個体はたいてい筋肉の中に膿が溜まっていて、受傷した部分を中心に大きく廃棄するのが普通なのですが、このイノシシは傷を負ったばかりなのか全く化膿していませんでした。


そしてこの大きなイノシシがこれだけやられるという事は、このイノシシを半殺しにできる一回り大きな奴がまだ潜んでいるというわけで、今度付近の山を競る時には犬がやられないように充分注意しなきゃな…。

お、おとろしい…。



今日も自然の恵みに感謝です。



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山の神様からの誕生日プレゼント♪

ジョボジョボジョボ…。
布団の中で目を覚ますと雨の音。

朝からの雨で大物猟は中止。

8時半過ぎに雨は止んだけれど、只今愛車ストラーダのオルタネーター(充電器)がいかれて自動車整備工場に入院中。
リビルト品(中古レストア)の部品が無く、全国から探してもらっても遠く信州に一つ在庫があるだけ。
「修理しようにも日本中探しても部品が無ければ、そろそろストラーダに乗り続けるのも限界かなぁ…」
修理代金も7万円以上かかると言われ凹みます。


で、代車はエアロパーツの付いたワゴンR(当然2WD)。
これじゃ山には行けないわなぁ…。

「近所に美味しいヒヨドリでも撃ちに行くか?」
とも思いましたが、無償で借りている代車を壊しても(私の財布に)悪いので無理出来ず。


スクーターでの出猟はやっぱり厳しいよね…、などと思いつつちょっと地元のハンターの友人達に連絡。

単独猟に近いけど面白い狩猟スタイル(詳細は内緒)で、今若犬を仕込んでいる最中なので何度か一緒に行こうと誘われていたのです。
「じゃ、同乗して山に行きましょう!」

という訳で山へGO!


見切りをし、山を移動しながら待ちと勢子を兼ねたような動きで、ゆっくりと移動します。
2018.01.28誕生日プレゼント2

ウオッ、ウオンッ、ウオンッ、ウオンッ!!

遠くから聞こえ、近付いてくる猟犬の追い鳴き。

「来るな…」

薬室に弾を装填し、猟犬の進行方向を予想して通し(けもの道)で待ち受けます。


ジッと待機。
「パキッ」という枯れ枝を踏み割った音。

20メートルほど先に真っ黒なイノシシ出現!!
狙った通りの通し(けもの道)を使って駆け抜けてくるイノシシ。

「まだだ、待機している通しにしっかりと乗っている。足元まで引き寄せられるはずだ。まだまだ引き付けろ…」
2018.01.29誕生日プレゼント1

10メートルを切ったところで引き金を絞ります。

バコーンッ!!
弾はこめかみに命中し即倒…。

「よし、狙い通り上手くいった!!」

倒れた瞬間「あ。美味そうなイノシシ♪」などと思います(笑)。
美味しそうなイノシシは丸々としていて、血抜きをしても臭いもないんですよね。


約70kgのメスイノシシ。
やはり相当に脂が乗って美味そうな肉でした。


「あ、今日オレ誕生日だったんだ。撃たせてもらったし、美味しそうなイノシシ授かったし、これは山の神様からの誕生日プレゼントかな(笑)?」

獲物を引き出す頃には再び土砂降りになり、下着まで雨に濡れながら回収作業。
ま、たまにはこんなのも良いよね。


今日も自然の恵みに感謝です。



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豊猟記

年が変わったので気合入れてイノシシ5頭ゲット!
2018.01.21本気出した1

ちょっと本気出しました(笑)♪


その中でも親方(若き勢子)は縦横無尽に山の中を駆け回り、一人で3頭仕留める獅子奮迅の働き!!

ハットトリックすげぇ。


早めに引き上げたけど、解体に19時までかかったのは内緒です(笑)。



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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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