
携帯電話に所轄の警察署から着信。
銃砲所持者は用件があって時々かかって来たりします。
まあ、この時期だと「銃砲の保管状況に関する立ち入り検査」についてだろうな~、などと予測が付くのですが、時には全く関係ない時期に電話がかかって来てドキドキすることがあったりします。
「放置自転車に貴方の名前が書いていますけど、心当たりありませんか?」
なんていう内容だったりするのですけどね(笑)。
そんな感じでやはり用件は保管状況の確認についてで「今から行っていいですか?」との連絡。
銃砲の保管についてはいつ来られても問題はないし、特に用事もなかったのでOKの返事をします。
「家の中は片付いてるよな…」などと確認をしていると車が入ってくる音。しかも軽トラ。
頭の悪い私でもさすがに「近頃の警察の公用車には軽トラもあるのか!」とは思わずに、偶々ハンター仲間の誰かが来たのだと理解します(笑)。
「タケノコ掘って来たから持ってきたよ~」
と有害鳥獣捕獲隊隊員の方。
ありがたく頂戴し、家に上がっていただき「今から立ち入り検査なんですよ」などとお話をします。
窓を開け放していたのですが、「狩猟をしていて猟銃が家にあるなんて言うことは、保安上の問題から出来れば隣近所さんにはあまり知られたくはないけど、イノシシを捌いたりするだろうからどちらにしても遅かれ早かれ分かることでもあるし少しずつ知ってもらう必要もあるかな…」と心の中で思いながら、互いに大きな声で
「今年の猟期はこんな感じだった」「あそこの山でイノシシを獲った」
などと情報交換をします。
そんなことをしているとパトカーが家の前に到着。
「おお、パトカーを家の前にベタ着けですかい!きっとご近所の方は何事かと思うだろうなぁ…」
と思いつつ上記のような理由で「それも有りかな」とも思います。
来られたのは初老の制服姿のお巡りさん。
挨拶を済ませ、早速保管状況の確認。
ガンロッカーや装弾ロッカーの施錠状態などに問題がない事を見ていただくと
「所持許可証を見せていただけますか。そして銃番号(猟銃に刻印されている番号。車の車体番号などと同じくすべて異なる番号となっています)の確認をしますので、猟銃の銃番号を読み上げていただけますか」
と言われます。
「おおお、今年はそう来たか!これは初めてのパターンだな。そう言えば去年所轄で闇銃(登録の無い猟銃)を持った不審者が逮捕された事件があったもんな…」
立ち入り検査は例年ですと型通りに保管状況や残弾数の確認だけで終わることも多いのですが、法令の改正や事件や事故があった場合などはそれに対応した検査が行われることがあるので、こちらも柔軟な対応が求められます。
「この銃の銃番号はどこにあるんだ?」
自分の猟銃であっても日頃銃番号を見たりすることは無いので刻印の位置を探すのに苦労しますが、持っている猟銃の銃番号を読み上げて無事に検査は終了。
書類に確認の署名と押印をした後、捕獲隊のハンターの方と3人で少し世間話をして帰って行かれました。
今回は立ち入り検査も型通りのものではなく状況に応じた適切な検査を実施しているじゃないか、と少し感心しましたね。
近々警察署で行われる銃砲検査の案内も来ていたけれど、猟銃を所持している以上必要な事でもあるので適正な銃砲管理に努めたいと思います。
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